空自入間基地の拡張強化ストップ/市民に工事の説明を/埼玉

 『ストップ入間基地拡張!市民の会』と防衛省交渉。

 大型輸送機C2配備、自衛隊病院建設、航空医学実験隊の集約化、電子戦部隊の強化など、空自入間基地の拡張強化が進んでいる。

 敵基地攻撃能力につながるスタンドオフ電子戦機の開発も進められている。

 参加者は基地拡張強化を批判。また、工事にあたって近隣住民にきちんとした説明がないことを指摘。

 防衛省は「事実関係を確認して報告する」と回答。


入間基地拡張やめよ/埼玉/「会」が政府に申し入れ/塩川氏とともに

「しんぶん赤旗」7月18日付・首都圏版より

 「ストップ入間基地拡張!市民の会」は14日、航空自衛隊入間基地(埼玉県入間市・狭山市)の拡張問題で防衛省に申し入れました。日本共産党の塩川鉄也衆院議員や入間市議団も参加しました。

 同会は、北関東防衛局が「基地拡張にはあたらない」としている東町側留保地の整備計画について、基地面積を拡大し、自衛隊病院などを新設するものだと指摘。防衛省の見解を示すよう求めました。防衛省の担当者は「敷地を広げ、衛生機能を強化するのは事実」と基地拡張を事実上認めました。

 相手方の脅威圏外から電波妨害を行う「スタンドオフ電子戦機」の開発についての説明を受け、塩川氏は「入間基地に所属する電子戦部隊が敵基地攻撃能力を保有することにつながる」と批判しました。

 同会は、留保地では道路工事が行われているが、隣接地の住民にすら十分な説明がなく、工事用フェンスも設置されないまま突然工事が始まったと指摘し、「作業員が庭先に勝手に入ってくる」といった訴えもあると強調。防衛省側は「事実関係を確認する」と述べました。