学術会議推薦名簿見ずに任命の問題/学術会議事務局、内閣府人事課と懇談

 学術会議の任命拒否問題で、菅首相が学術会議からの推薦名簿を見ていないと述べたことは違法ではないか。黒岩・奥野・山井議員と、学術会議を直接訪問。しかし、ここでは対応できないということで、残念ながら別な場所で懇談。

 学術会議事務局と内閣府人事課の担当者が対応。

 菅首相が推薦名簿を見ずに任命したとすると、日本学術会議法に違反する。首相が105人の名簿を見ずに99人で決裁したとすると、勝手に絞りこんだ名簿を作った者の違法性が問われる。

 内閣府は「総理は決裁日の前までに、学術会議の105人の名簿と99人を任命するという内容の説明を受けている」と繰り返すだけ。肝心の点について答えていない。菅首相にしっかり、国会で答弁してもらうしかない。


決裁文書に名簿添付/学術会議推薦の105人/内閣府、野党に回答

「しんぶん赤旗」10月13日付・2面より

 日本共産党の塩川鉄也衆院議員、立憲民主党の黒岩宇洋、奥野総一郎、山井和則の各衆院議員は12日、日本学術会議が会員として推薦した105人の名簿を菅義偉首相が「見ていない」と述べたことについて、内閣府と日本学術会議事務局にヒアリングを行いました。内閣府大臣官房人事課の矢作修己参事官は、首相に提出した起案決裁文書には、任命拒否された6人の名前が削除された99人の任命者リストと、日本学術会議からの105人の推薦者リストの両方が添付されていたと説明しました。

 その上で、矢作参事官は「105名の推薦があり、99名を任命する考え方について決裁までの間に(首相に)ご説明が入っている」と述べました。首相に説明した中身や、「首相が推薦者リストを見ていないとすれば違法ではないか」とただした野党議員らの質問に対しては、「お答えを差し控える」と述べました。

 黒岩氏は、首相に明確な説明責任を求めていくと述べるとともに、任命権は首相にしかないため、起案の段階で6人が削られたとすれば、それも違法だとして今後追及していくと語りました。