「陸上自衛隊演習」/全国約160か所、陸自10万人参加の大規模訓練

 現在実施されている令和3年度「陸上自衛隊演習」は、作戦の準備段階における各種部隊の動きを確認するための全国規模の演習。全国約160か所、陸自14万人中10万人が参加する大規模訓練となります。

 そのうち群馬・栃木・茨城・埼玉の北関東4県に所在する駐屯地・部隊について、その訓練内容を防衛省に確認しました。

●出動準備訓練
 大宮(埼玉)、相馬原・新町・吉井分屯地(群馬)、北宇都宮・宇都宮(栃木)、勝田・土浦・霞ケ浦・古河(茨城)の各駐屯地ごとに、防衛出動のために必要な装備品や補給品等の受領、配分、トラック等への積載等について訓練。

●兵站・衛生訓練
 吉井弾薬支処の化学加工品(発煙筒等)を九州まで輸送。支処から倉賀野駅までトラック、倉賀野駅から西大分駅までJR貨物で輸送。関東補給処朝日燃料支処(茨城県阿見町)・同古河支処からも同様に、倉賀野駅経由で補給品(燃料・食糧・弾薬等)を九州まで輸送。
 衛生訓練については、築城基地から入間基地までC2輸送機で模擬患者を搬送する。

●システム通信訓練
 陸上総隊システム通信団(朝霞)80名及び東部方面隊東部方面システム通信群(朝霞)15名が九州に展開して、野外で通信基盤の構築を行う。

●機動展開等訓練
 九州に移動する北部方面隊・東北方面隊の部隊について、朝霞・宇都宮駐屯地が支援する。

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