遊水地計画の農地を視察/埼玉・坂戸市

 国交省による治水対策の遊水地計画のある坂戸市内の農地を視察。対象地域になっている農家の原伸一さんらからお話を聞きました。立憲民主党の坂本ゆうのすけ衆院議員、守屋裕子・秋山もえ県議、党市議団らと一緒です。

 原さんは、有機農法で大規模に営農しており、遊水地計画で優良農地や農業施設が損なわれ、営農継続が困難になることを訴え、計画の見直しを求めています。

 治水対策には住民合意が欠かせません。総合的な対策において、代替策の検討は不可欠です。優良農地保全と治水対策が両立する方策のために、行政は知恵を出すべきです。


遊水地計画問題点ただす/埼玉・坂戸/塩川氏ら聞き取り

「しんぶん赤旗」1月14日・首都圏版より

 埼玉県坂戸市の越辺(おっぺ)川周辺で遊水地の建設が計画されています。日本共産党の塩川鉄也衆院議員や守屋裕子、秋山もえ両県議、新井文雄、平瀬敬久両市議。立憲民主党の坂本祐之輔衆院議員は10日、同計画に反対している原農場を訪問し、その問題点を聞き取りました。

 同計画は、2019年の台風19号によって都幾川や越辺川の堤防が決壌し、周辺地域で大規模水害が発生したことを受け、河川の氾濫を防ぐためとして国土交通省などが計画したもの。

 原農場の原伸一代表取締役は、台風19号では田畑や倉庫が水没するなど自身も壊滅的な被害を受け、麦畑を撤退させて河道掘削に協力しており、治水対策そのものには賛成だと話します。一方で。「同計画地内には所有田んぼの7~8割が含まれる。新たな水害への補償すらないが、補償があれば良いという単純なものでもない。何とか復興できたのに、やめざるを得なくなる」と訴えました。

 塩川氏は「治水は必要だが、それには住民合意が必須だ。有数の農地は農地として活用すべきだ」、坂本氏は「大切な地元の住民の声をしっかりと聞き、国会で問題として取り上げる」と話しました。