【「しんぶん赤旗」掲載】新春随想/米軍の横暴止めるため

「しんぶん赤旗」1月19日・首都圏版より

 昨年末、栃木県鹿沼市で、オスプレイの飛行実態調査を行いました。

 「鹿沼市民の会」が把握したオスプレイの飛行情報は、米軍横田基地にオスプレイが配備された2018年夏以降の約3年間で140件以上に及びます。山間地から平野部にかけて、南西-北東方向に往復するように飛び、独特の音と振動によって、夜間も頻繁に飛行していることがわかりました。米軍被害に関する情報開示が後退する中、市民の監視行動は極めて重要です。

 桐生平和委員会の苦情情報や埼玉県開示のオスプレイ飛行記録などと突合すると、米軍横田基地のCV22オスプレイが、横田―桐生―鹿沼―三沢というルートで飛行している実態が浮かび上かってきました。横田基地を午後出発して三沢基地に行き、そのまま夜には横田基地へと戻ってきます。

 横田-三沢間のオスプレイの通常飛行時間は1時間半ほどなのに、3時間もかけて飛行していました。わざわざ山間部に“寄り道”して、低空・夜間飛行を行っています。重大事故を繰り返すオスプレイの危険な訓練飛行は認められません。

 横田基地に近い私の自宅の上も、オスプレイが飛んでいます。米軍の横暴勝手を追及する国会論戦に取り組みたい。その思いで、お正月の空を見上げています。