関東地方の主な米軍・自衛隊施設に関する2022年度第2次補正予算の内容が明らかになりました。いくつかのポイントを記すと
1)来年度予算要求のうち、「事項要求」となっていた費目について、その一部を前倒しで計上している。
2)自衛隊のインフラ基盤の強化や隊員の生活・勤務環境の改善を早急に講ずるため、「例年の補正予算よりも踏み込んで対応」すると説明している。
詳細は以下の通りです。
1.米軍施設(横田飛行場、所沢通信施設、大和田通信所、厚木海軍飛行場)に係る経費 | ||
計上事業なし | - | |
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2.陸自駐屯地(朝霞・大宮・相馬原・新町・吉井・宇都宮・北宇都宮・勝田・土浦・霞ヶ浦・古河・朝日・習志野・木更津)及び空自基地(百里・熊谷・立川・横田・府中・入間)における「施設整備費」に関する概算要求額とその内容 | |
百里基地 | 約3億円 |
消防用設備(自動火災報知機の通信線)の更新。調査工事(給水管等の老朽調査) | |
熊谷基地 | (*) |
隊舎の改修(女性用隊舎の内部改修。現在の改修工事の続き)。 | |
府中基地 | (*) |
医務室棟・救急車庫の外壁塗装、屋根改修。 | |
入間基地 | 約2億円 |
空調機の更新(通信局舎・格納庫)1.4億円。消防用設備の更新(格納庫)。調査工事(車両整備工場建て替えの調査0.2億円、給水・排水管の管路調査) | |
その他は計上事業なし | – |
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なお、金額欄の(*)は、防衛省が「予定価格が類推されることから提示不可」としたものを指す。 |
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3.陸上総隊隷下の部隊(司令部および司令部付隊、第一空挺団、第一ヘリ団、中央即応連隊、特殊作戦群、中央特殊武器防護隊、対特殊武器衛生隊、国際活動教育隊、中央情報隊、システム通信団、水陸機動団、電子作戦隊)及びその他の主な部隊に係る概算要求額(装備品等)とその内容 | |
第一空挺団(習志野) | 約0.8億円 |
大型トラック2両、高機動車5両。老朽更新。 | |
中央即応連隊(宇都宮) | 約0.9億円 |
大型トラック2両、高機動車6両。老朽更新。 | |
水陸機動団(相浦) | 約0.3億円 |
偵察用ボート4式。老朽更新。 | |
その他の陸上総隊直轄部隊は計上事業なし | – |
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大井通信所(ふじみ野市) | 計上事業なし |
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防衛医科大学校(所沢) | 約7.4億円 |
油代289万円。高熱水料7億3千万円。人件費192万円。 | |
航空医学実験隊(入間) | 計上事業なし |
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航空機動衛生隊(小牧) | 計上事業なし |
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航空戦術教導団電子作戦群(入間) | 計上事業なし |
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陸自化学学校(大宮) | 計上事業なし |
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