【議院運営委員会】「安倍総理は大昔から関係が深い」と認める/統一協会問題の細田議長に質疑

 細田議長に対して、統一協会問題の質疑。

 細田議長は統一協会と最も深いかかわりのある政治家ですが、自ら説明することがありませんでした。今回も質疑は非公開で、国民に向けては何も語らず。

 しかし、質疑の内容は極めて重大です。「(統一協会は)安倍総理と近い存在だということを知っていた。安倍総理は大昔から関係が深い」と認めました。

 私が「細田氏が統一協会を持ち上げてきたことが被害を拡大することにつながったのではないか。その反省はないのか」と聞くと、「宗教での財産寄付は人類共通だ」などと、カルト集団の統一協会の被害を他人事のように述べたことは許されません。

 統一協会の票を差配した疑惑について否定はしたものの、その経緯は何も語りませんでした。

 これで終わりにはできません。細田議長は公の場で説明、質疑に応じるべきです。安倍氏との関係を始めとして、政府・自民党と統一協会の癒着の徹底解明に全力を挙げます。


安倍氏と統一協会/大昔から関係/韓総裁の会合報告/「サービスで」/細田氏、野党質疑に無反省

「しんぶん赤旗」1月25日・首都圏2面より

 細田博之衆院議長と統一協会との癒着をめぐり24日、衆院議院運営委員会の理事らが議長公邸を訪れ、細田氏に対する質疑を行いました。質疑は冒頭以外非公開で実施されました。質疑後に記者会見した野党理事らによると、細田氏は統一協会と関係を持ってきたことへの反省は一切語りませんでした。一方、統一協会と安倍晋三元首相との関係について「大昔から関係が深い」などと述べました。

 細田氏は2019年に統一協会の韓鶴子総裁が出席した関連団体主催の会合であいさつし「会議の内容を安倍総理(当時)に報告したい」などと述べていました。立憲民主党の笠浩史議員にこの点を問われた細田氏は「この団体が安倍総理と近い団体というのは知っていたのでサービスとして述べた」と語りました。

 日本共産党の塩川鉄也議員は、「細田氏が統一協会関連団体の会合に繰り返し出席し、協会の活動にお墨付きを与えたことへの反省の気持ちはあるか」と追及。細田氏は、質問に答えず反省を口にしませんでした。

 細田氏はまた、国政選挙で統一協会の組織票を差配したことや、政策協定を交わしたり推薦状を受け取ったりした事実は「ない」と否定しました。

 公の場で説明してこなかった理由については、公平中立の立場の議長として「過去のことに答えるのはいかがなものか」などと強弁。「一議員の頃や派閥の一員の頃の話を議長の立場で語るのは適当ではない」と、公開の場での説明に応じない姿勢を示しました。

 塩川氏は記者会見で「これで終わりではない。引き続きオープンな場での説明を求めたい」と強調しました。