日付:2016-11-03 |
新聞「新埼玉」11月号より
国会ほっとレポート/衆議院議員 塩川鉄也
「海外の戦場に埼玉の自衛隊員を送るな」
いま陸上自衛隊の戦闘部隊の統一司令部である陸上総隊司令部が朝霞駐屯地(朝霞市・和光市・新座市)に設置されようとしています。米陸軍や海兵隊との一体化が加速します。陸上総隊には、海外派兵のための専門部隊が配置されます。来年度予算でも、イラクなどで多数の死傷者を出しているIED(即席爆発装置)対処の妨害装置(中央即応連隊)、南スーダンPKO宿営地警備のための監視システム(国際活動教育隊)など、海外の戦場を想定した経費が計上されたのは重大です。
C2輸送機 |
C2輸送機は、これまでのC1輸送機に比べて航続距離も積載量も4倍です。戦闘車両や空挺部隊などの輸送能力が大きく向上。空中受油機能もあり、米軍の要請に応えて世界中どこでも飛んでいけるようになります。しかも戦場で攻撃されることを想定した防御システムを備えています。「専守防衛」のC1にはもちろんありませんでした。まさに海外の戦場での輸送業務に従事することが前提となっています。
自衛隊病院の仕事は「自衛隊の人的戦力を維持、増進する」こと。医官などの海外派遣や戦場医療救護隊員の養成、戦傷病治療、軍事医療研究という任務を実行します。
イラク戦争の時、航空自衛隊は戦場のバグダッドへの輸送業務を行いました。武装した米軍兵士も輸送しています。敵の攻撃を警戒して自衛官は極度のストレスを受けました。帰国後、自殺した自衛官も少なくありません。
海外の戦場で「殺し殺される」自衛隊にしない、「誰の子どもも殺させない」と、世論と運動が広がっています。安保法制=戦争法の発動を許さず、廃止を求めるたたかいをさらに発展させましょう。
11月20日(日)午後1時半から彩の森入間公園で、大集会を開きます。ぜひご参加ください!