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日付:2016-11-20
安保法制の発動を許すな!入間基地拡張ストップ!緑の森を守ろう!/埼玉・入間市で集会
「安保法制の発動を許すな!入間基地拡張ストップ!緑の森を守ろう!」11・20埼玉県集会。C2輸送機配備、自衛隊病院建設など、入間基地が海外展開の兵たん拠点になろうとしています。集会には3千人が参加。
11・20埼玉県集会のパレード。オール沖縄の伊波洋一参議院議員が参加、沖縄からの連帯スピーチ。集会では、沖縄連帯、辺野古・高江の新基地建設反対もアピール。
11・20埼玉県集会で連帯あいさつ。
内容は以下の通り
●いま入間基地に、C2輸送機配備と米軍基地跡地への自衛隊病院と災害対処拠点の建設が計画されています。
C2輸送機は、これまでのC1輸送機に比べて航続距離も積載量も4倍です。戦闘車両や空挺部隊などの輸送能力が大きく向上し、米軍の要請に応えて世界中どこでも飛んでいけるようになります。しかも戦場で攻撃されることを想定した防御システムを新たに備えています。「専守防衛」のC1にはもちろんありませんでした。まさに海外の戦場での輸送業務に従事することが前提となっています。
自衛隊病院の仕事は「自衛隊の人的戦力を維持、増進する」こと。自衛隊医官の海外派遣や戦場で働く救護隊員の養成、戦傷病の治療といった任務を実行します。そして「災害対処拠点」という名の自衛隊部隊の輸送・集結・展開場所がつくられます。このように、C2配備・自衛隊病院・災害対処拠点という三位一体で、入間基地を海外の戦場と直結した兵站拠点にすることは断じて認められません。
●イラク戦争の時、航空自衛隊はバグダッドに、武装した米軍兵士を輸送するといった兵站業務に従事していました。入間基地からもイラクに隊員が派遣されました。地上からの攻撃を警戒する作業のため極度のストレスを受けます。航空自衛隊からイラクに派遣された隊員(約3630人)のうち帰国後の自殺者は8名にのぼります。一般の自殺者の10倍です。安保法制の下で、自衛隊の任務はさらに危険なものとなり、入間基地の自衛隊員の活動が、恒常的に戦場と直結し「殺し殺される任務」に就く懸念が高まります。
●イラク戦争当時、西武線駅頭でイラク派兵反対署名に取り組んでいたところ、自衛隊員の父親がイラクに派遣されるという女子高校生が署名に応じてくれ「お父さんをイラクには絶対行かせたくない」と話したそうです。家族の皆さんの不安は大変大きなものがあると思います。「駆けつけ警護」の実施など安保法制の具体化で、その不安はいっそう大きくなっているのではないでしょうか。
●いま市民と野党の共同が大きく広がっています。この入間基地から海外の戦場で「殺し殺される」自衛隊員を送り出さない、世論と運動を広げましょう。安保法制=戦争法の発動を許さず、廃止を求めるたたかいをさらに発展させましょう。