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日付:2017-01-02
【新聞「新埼玉」掲載】新春に想う
新聞「新埼玉」1月号より
新春に想う/衆議院議員 塩川鉄也
安倍暴走政治を変える展望は、市民と野党の共闘にある。昨年はそのことを実感する一年でした。安保法制廃止、沖縄米軍新基地建設反対、原発ゼロ、TPP反対、消費増税ストップなど、切実な要求に基づく市民運動が広がり、野党の結集を促しました。オール埼玉1万人総行動は、市民と野党の共闘を全国に先駆けて示す取り組みでした。
オール埼玉1万人総行動=5月29日、さいたま市北浦和公園
「市民プラス野党」がキーワードとなった参院選は、11の一人区での野党統一候補の勝利、日本共産党は議席倍増の6議席。埼玉でも前回参院選、衆院選を上回る比例得票を獲得し、選挙区でも史上2番目の得票につながりました。政治は変えられるという展望を示すものです。
新年を迎え、あらためて国民の切実な要求実現のために全力を挙げる決意です。原発事故を起こした東電救済のために、賠償・除染・廃炉費用に国民の税金や電気料金をつぎ込む一方、原発事故による避難者への住宅支援を打ち切ろうとする理不尽な政治は、絶対に許せません。原発が安いなどとんでもない。原発事故コスト問題を徹底追及したい。原発事故原因の解明をすすめ、国と東電の責任を明確にして、原発ゼロの日本に踏み出す年にしたい。埼玉でもたくさんの方が暮らす原発事故避難者の支援のために力を尽くします。
昨年末の沖縄における米軍オスプレイの墜落事故にみな怒っています。それなのに在沖米軍トップは「住宅や住民に被害を与えなかったことを感謝されるべきだ」と言い放つ。日本政府は抗議するどころか、事故原因も不明のまま、オスプレイの飛行再開を容認する始末。国民の安全よりも米軍の都合を優先する政治をこのまま続けさせるわけにはいきません。今年、米軍横田基地にCV22オスプレイが配備されようとしています。埼玉の空をオスプレイの訓練場にするなと、たたかいを広げていきたい。
入間基地への大型輸送機C-2配備と米軍基地跡地への自衛隊病院・災害対処拠点の建設は、入間基地を海外の戦場と直結した兵站拠点にするものであり断じて認められません。朝霞駐屯地には、陸上自衛隊の戦闘部隊の統一司令部である陸上総隊司令部が設置され、米陸軍や海兵隊との一体化が加速し、海外派兵のための専門部隊が配置されます。自衛隊の海外派兵にノーの審判を下しましょう。
野党共闘の要の役割を果たしてきた日本共産党の躍進のためにお力をお貸しください。来るべき総選挙では、必ず安倍暴走政治を打倒し、野党連合政権への道を開きましょう。