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日付:2017-04-27
【新聞「新埼玉」掲載】「忖度(そんたく)政治」極まれり!
新聞「新埼玉」5月号より
国会ほっとレポート/衆議院議員 塩川鉄也
自民党議員の「逆切れ」が流行中です。衆院安保委員会では、野党による自衛隊「日報」隠ぺい問題の資料要求に自民党理事が反発、机をたたいて退席してしまいました。法務委員会でも共謀罪法案の審議入りを巡って、思い通りにならない自民党理事が「理事をやめる!」と言って退席。さらに厚生労働委員会では、安倍首相に対する森友学園問題の質問が気に入らないと、自民党理事が激高、予定になかった介護保険法改定案の採決を一方的に強行。こんなことは前代未聞です。結果として、いずれも自民党が謝罪に追い込まれました。
こんなことが繰り返されるのは、与党に「数のおごり」があることに加えて、安倍首相におもねる姿勢があるからです。森友学園問題で籠池氏が安倍首相夫人から百万円の寄付を受け取ったと明言したことを契機に、今まで拒否していた籠池氏の証人喚問に踏み切ったのも「首相に対する侮辱だ」という理由でした。真相解明の場である証人喚問を、相手を貶めるために使うなど言語道断です。厚生労働委員会の強行採決の際に自民党理事が「ボスを守らなければならない」と語ったのは、国会のルールより首相の意向を優先する「忖度政治」極まれり、と言わざるを得ません。
いま安倍暴走政治をただす日本共産党の国会論戦が光っています。森友学園問題で、政治家の関与を浮き彫りにしたのが日本共産党です。小池晃書記局長は、独自に入手した自民党国会議員事務所の面談記録で政治家の関与を追及。安倍首相は否定したものの、その直後に鴻池参院議員が関与を認めました。安倍首相の答弁が数時間で覆されたのです。「小池」「籠池」「鴻池」と、安倍首相の周りはあぶない池だらけ。「小池にはまって、さあ大変♪」。
「逆切れ」の大本には、国民のたたかいと野党共闘の前進へのいらだちがあります。4野党と市民連合の間で、政策協定の土台ができました。共謀罪法案撤回の国民的運動が広がっています。安倍政治転換のために力を合わせましょう!