日付:2017-08-12 |
加害の歴史伝え/埼玉・所沢
「しんぶん赤旗」8月14日付より
「2017所沢平和のための戦争展」が11~13日、埼玉県所沢市で開かれました。1988年から毎年開かれ、今年で30回目。国連で7月に核兵器禁止条約が採択されたことを受け、核廃絶を訴える展示が目立ち、所沢市の戦争の歴史や米軍所沢通信基地の返還運動について解説する展示が並びました。
中国で人体実験や細菌戦を行った旧日本軍の「731部隊」に関する展示を担当した和田千代子さん(68)は「空襲など日本が戦争で受けた被害の歴史はよく知らされているけど、日本軍が中国などでどういうことをしてきたか、加害の歴史はあまり知られていない。学校でもあまり教えられないから、若い人にももっと知ってほしい」と語りました。
学校の課題のために訪れた高校2年生の女子生徒は「米軍基地のことはよく知らなくて、返還運動など学校では習わないことを知ることができてよかった。戦争中、自分と同世代の人たちも大変な思いをしたことを知り、考えさせられました。戦争はもう起こらないでほしい」と話しました。