日付:2014-02-17 |
狭山、所沢、飯能の各市議、「自衛隊機の事故を風化させない5市(入間市、狭山市、所沢市、飯能市、日高市)連絡会」の代表らが参加して、航空自衛隊入間基地(埼玉県狭山市など)への新型輸送機C2配備の問題で、防衛省担当者から説明を受けた。
2013年度補正予算で入間基地の格納庫新設の調査工事費約1600万円が計上されている。担当者は「昭和40年代の格納庫を建替えるためには、別な場所につくる必要がある。そのため、現在燃料施設のある場所の地形測量とボーリング調査を実施する予定。どのくらいの規模の格納庫にするかなど決まったものはない」と説明。私は「C2が入る格納庫をつくることも排除されていない。C2配備を前提とした格納庫新設ではないか」と指摘。
それに対し、担当者は「これまで予算措置を完了した6機及び2014年度予算案に計上した2機については、美保基地(鳥取県)への配備を予定している。新中期防期間中(2014年度~2018年度)に10機整備することとなっているが、残り2機含め10機すべてを美保基地に配備する予定」と説明。一方で「C2は、C1の後継として配備する。C1が配備されている入間基地にC2を配備するようなことがあれば、施設整備の段階で地元に説明していく」と述べた。
C2調達の予算額は以下の通り。2011年度予算2機374億円。2011年度補正予算2機290億円。2012年度予算2機329億円。2014年度予算案2機398億円。
入間基地周辺は人口密集地であり、1999年の墜落事故の経験などから、住民の間でも新型輸送機配備への不安が広がっている。C2輸送機は現在入間基地に配備されているC1輸送機と比べると全長43.9mと約1.5倍の大型輸送機。同基地の滑走路は2000mと短く、滑走路外に飛び出すなどの事故が起きた場合、住民への被害が甚大なものになる。C2輸送機を配備しないよう求めた。
「5市連絡会」は、小野寺五典防衛相あてのC2配備中止を求める要請書を担当者に渡した。