日付:2014-10-04 |
自治労連埼玉県本部定期大会に出席し、あいさつしました。
安倍内閣の臨時国会「目玉」の一つである「地方創生」。人口減少、地方疲弊、東京一極集中の解決が必要だというが、なぜそうなったのかの分析もなければ反省もない。だから同じ過ちを繰り返す。
人口減少の背景には若者の不安定雇用、低賃金、長時間労働という厳しい労働環境があるのに、派遣法改悪やタダ働き合法化の労働法制改悪では、さらに人口減少を深刻にするだけ。
地方疲弊の背景には、輸入自由化による農林業潰しや大型店出店推進による商店街衰退など規制緩和政策がある。またグローバル化した大企業の利益優先の政治が、地方の産業空洞化を深刻にし、大企業と富裕層への富の集中が東京一極集中を加速させるものとなった。それなのにやることと言えば、TPPや「特区」制度を使った農業、医療、雇用などの規制緩和。
富の不均衡是正のためには所得の再配分が必要だが、大企業減税、中小企業増税をもくろみ、地方交付税制度の改悪を進めようとしている。
結局、今までやってきた大企業と富裕層優先の政治を「地方創生」という新たな装いで推進するだけだ。
「地方創生」の中身は「地方喪失」でしかない。