第183 通常国会 2013/1/28~2013/6/26 日付:2013-03-15 |
関西電力と九州電力の家庭向け電気料金の値上げ問題。国民の立場からしっかりと監視、精査すべきだ。
電気料金の3分の1を占める燃料費のうち、液化天然ガス(LNG)の調達価格がアメリカと比べ4~5倍にもなっている。輸入LNGの陸揚げ場所によって価格がバラバラで2倍以上も開きがあり、同じ陸揚げ場所でも半年ほどで1・25倍も価格が変動しているにもかかわらず、合理的説明もない。
茂木敏充経産相は「総括原価方式と燃料費調整制度のもとで価格よりも量の確保を重視したことは否めない」と答弁。高原一郎資源エネルギー庁長官が「契約当事者間の交渉で価格は決められている」と追認する姿勢。
燃料コストのブラックボックスを開示すべきだ。
さらに、関電の値上げ申請は高浜原発3号機を7月1日に、4号機を同22日に再稼働することを前提にしている。原子力規制委員会が新安全基準に基づく審査を始めるのが7月なのだから、再稼働は不可能だ。こんな電気料金の値上げ申請を認めるのか。
茂木経産相は「原発が稼働することで電力料金が高くなることはない」と弁明。
電気料金値上げを使って原発再稼働の圧力をかけるようなものだ。申請を差し戻すべきだ。
質問で使用した資料(クリックするとPDFが開きます)