第183 通常国会 2013/1/28~2013/6/26 日付:2013-03-21 |
NHKの予算審議で、東京スカイツリーの受信障害が解消されてから送信所の移転を実施すべきだと要求。
関東の視聴者が2011年の地上デジタル化移行の際に対応を求められた上に、今年5月に予定されている東京タワーから東京スカイツリーへの移転でさらに負担を強いられることがあってはならない。放送事業者の責任で視聴者への影響に対策を講じることを免許変更許可の条件としたことを確認。受信障害世帯が全て解消されたことをもってスカイツリーへの移転を許可すると考えていいかとただした。
新藤義孝総務相は「受信障害世帯を大量に残したままでは許可しない。最大限の努力をしたい」と答弁。松本正之NHK会長は「受信障害が最小限になるようにする」と述べた。これに関してNHK側は、20日時点で4万5000世帯で障害があると判明しており、対策を実施していると答弁した。
受信障害がまだ明らかになっていない世帯も残されている。障害が生じる恐れがある地域を地図で示したチラシを配布するよう、提案すると。松本会長は「効果があると思われる方法を検討していきたい」と答えた。
やりとりのなかで総務省、NHKとも「スカイツリー移転に伴い生じる受信障害は、放送事業者がすべて責任を負う。視聴者は工事費用を負担する必要はない」と再確認した。
質疑後、NHK2013年度予算と事業計画は全会一致で承認された。