第183 通常国会 2013/1/28~2013/6/26 日付:2013-04-10 |
福島第1原発の地下貯水槽から放射能汚染水が大量に漏れている問題。経産省が地下貯水槽の耐用年数は10年以上、鋼鉄製タンクは5年以上という東京電力側の説明を容認し、地下貯水槽の構造強度について「信頼性を有する」と評価していた。原発事故から2年も経過するのに、事故収束・安全対策を『応急措置』のままにして、その対策を東電任せにしてきたことが今回の事態につながった。経産省と保安院の責任が問われる。
原子力規制庁の山本哲也審議官は「設計・管理・施行上の問題があった」と、構造上の欠陥があったことを認め、経産相は「リスクに対する考え方に甘さがあった」と答えた。
わたしは、事業者任せにすることは、一刻も早い事故収束や安全確保策よりもコストを優先することになりかねない。廃炉に向けて、国が責任を持って対処するよう求めた。
茂木敏充経済産業相は「(貯水槽)1号から7号まですべて、地上のタンクに移送するよう指示した」と述べ、今後は地下貯水槽を使わない方針を明らかにし、「国としてやるべきことを前面にたって対応する」「安全第一に取り組む」と答弁した。