第183 通常国会 2013/1/28~2013/6/26 日付:2013-05-22 |
東京電力福島第1原発での事故収束作業の現状について、事業者任せにせず国が責任を持つよう求めた。
20日の現地調査でも、原子炉注水ポンプがトラックの荷台にすえつけられ、汚染水処理設備の配管に信頼性の低い「耐圧ホース」が使われている実態を指摘した。
原子力規制庁の山本哲也審議官は、これまで15件の汚染水漏れや植物による破損などのトラブルがあったことを認め、「基本的にはポリエチレン管に取り換える」としながらも部分的にまだ使用していることを明らかにした。
不具合を認識しながら耐圧ホースを使い続ける姿勢で、国民の信頼は得られない。たとえ配管を取り換えてもポリエチレン管は原発設備での利用実績がない。事業者任せでは、事故収束や安全確保よりもコスト優先になりかねない。国が責任を持って対処する必要がある。
茂木敏充経産相は「東電任せにせず、国が前面に出るべき所では前面に出て進めたい」と答弁した。
さらに、国と東電が地下水バイパスをつくって地下水を海に放出する計画に漁民が強く反対している。中止を求めた。
経産相は「バイパスは必要だと思う」と、強行する姿勢を示した。