第186 通常国会 2014/1/24~2014/6/22 日付:2014-05-08 |
行政不服審査法改正案について質問。行政に対する異議申し立てを廃止し審査請求に一元化する問題をただした。
総務省の上村進行政管理局長は、恩給法、道路運送車両法、小売商業調整特措法、労働保険の保険料の徴収に関する法律で、現行の異議申し立てが廃止されることを明らかにした。
異議申し立て先は、道路運送車両法の場合、国土交通省の出先機関である地方運輸局(長)。しかし、審査請求に一元化されると、請求先は東京の本省まで出向かなければならない。国民の権利救済行使の制約になる。
新藤義孝総務相は「高いレベルの(不服審査)手続きが保証される」と答弁。
一元化の名で一律に異議申し立てをなくすのは問題。国民の権利救済の仕組みを後退させる。廃止ではなく選択制にすればよいと要求。
また、現行の異議申し立てより簡略な「再調査請求」が導入されることについて質問。
上村局長は、再調査の請求では「参考人の陳述、物件の提出要求や請求人の審査などが除かれることになる」と答弁しました。
再審査請求という名称だと税務調査における再調査を要求しているように取られかねない。税務調査の調査権を行使するようなことはあってはならない。
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