第187 臨時国会 2014/9/29~2014/11/30 日付:2014-11-18 |
嫌がらせ目的で、元交際相手の私的な性的画像等をインターネット上に公開する「リベンジポルノ」を規制する「私事性的画像記録の提供等被害防止法」(議員立法)が、総務委員会で審議され全会一致で可決した。
法案は、
1)「私事性的画像記録」を公開した場合、「公表罪」として処罰する
2)プロバイダ(接続事業者)が権利侵害を判断できない時、発信者の反論がない場合は公開2日後に削除できる
3)被害者への支援体制と教育、啓発活動を整備するもの。
自民党提案者は「警察として被害実態は把握していないが民間団体の資料では今年に入り急増している。現行法では十分に対応できない隙間を埋め抑止効果が期待される」と答弁。
私的な事柄に新たに刑罰を科すもの。捜査権の濫用があってはならない――と質したのに対し「罰則は親告罪であり、捜査機関には被害者のプライバシー・名誉保護への配慮が求められる。過失犯罪規定は設けておらず公表罪であることを認識した故意犯のみが処罰される。客観的・外形的な証拠に基づいて適切に運用されるべき。恣意的な捜査はあってはならない」と答弁した。