第190 通常国会 2016/1/4~2016/6/1 日付:2016-02-25 |
宇都宮市と栃木県芳賀町LRT(次世代型路面電車システム)導入計画について、需要予測が不十分で安全対策に欠けるなどの問題点をただした。
計画について両自治体は、国の支援対象となる地域公共交通活性化法の認定を国土交通省に申請している。
利用客として想定される工業団地の従業員数が減っているにもかかわらず、計画案の需要予測にはそのことが反映されておらず、計画の妥当性が問われる。
1)所要時間短縮のためとして、法令で定める路面電車の最高速度の時速40キロを超え、50キロ(高架区間の一部では70キロ)での走行をめざすとしながら、自動車や人の侵入を防ぐ安全柵や追突防止の自動列車停止装置の整備計画がない
2)新規路線では新設が認められない踏切の設置を予定
―――など、安全対策上も問題点が多い。
国交省は新規の専用路線について「軌道法に規定はなく鉄道事業法を準用する」と答え、鉄道と同じ安全対策が必要であるとの認識を示し、「踏切は安全上のネックになる区間」「(本計画のように交通量が多いのであれば)鉄道の場合、踏切を設置してよいとはならない」と答弁。
多大な費用負担や住環境の悪化をもたらす計画案に多くの住民が反対している。住民合意を欠いたままのLRT導入は禍根を残す。計画は認定すべきでない。
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