第190 通常国会 2016/1/4~2016/6/1 日付:2016-03-09 |
国の行政機関のうち合議制をとる委員会・審議会などのメンバーについて、国会の同意の下に政府が任命する手続きを国会同意人事と言います。その際に重要な機関の候補者については、議院運営委員会で、所信を聞き質疑を行うことになっています。その一つが人事院の人事官です。
人事院は、国家公務員法に基づいて内閣の所轄の下に置かれる中央人事行政機関。3人の人事官で構成される合議体です。人事官候補の吉田耕三氏は、これまで人事院で長く勤務し、事務総長経験後、4年前に人事官に新任されました。今回が再任となります。
人事院に求められる国家公務員の労働基本権制約の代償機能としての役割という観点から質問しました。
昨年から人事院が実施している「給与制度の総合的見直し」は、公務員給与の地域間格差を広げるものですが、吉田氏は「官民の水準を無視したりした改革ではない。労働基本権制約の代償機能は守られている」と述べました。
また小泉内閣の行った政府の総人件費抑制政策の評価について聞くと、吉田氏は「今の社会に適合した公務員給与制度をつくる上では成功した」と答えました。
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