第190 通常国会 2016/1/4~2016/6/1 日付:2016-03-25 |
宇都宮市と芳賀町のLRT(次世代型路面電車)整備計画が、将来的に法定速度の時速40キロを超える構想で国土交通省に申請されていることを批判し、白紙見直しさせるよう求めた。
計画は、工業団地を結ぶ路線の利便性向上を優先課題に、将来的にLRTの最高速度を自動車との併用区間で時速50キロ、LRT専用走行区間で同70キロとする法律上の「特認を目指す」としている。
県道と新設される線路との交差部分に小学校が隣接するなど、住まい、教育、道路交通環境の悪化の懸念がある。警察庁に対し、路面電車の制限速度について確認すると、掛江浩一郎審議官は「軌道法では、路面電車の制限速度は原則時速40キロと定められている」と述べた。
さらに、宇都宮市が広報などでLRTの時遠50キロ化・一部70キロ化を住民に宣伝している件についてただすと、国交省は「今回の認定は、最高速度40キロを超える運転を認定するものではない」と答弁。
道路を走るLRTが時速50キロや70キロを出すことは本来実現できないはずだ。にもかかわらず市はそれを宣伝している。『50キロ70キロを目指す』と記載されている軌道運送高度化実施計画を国は認定すべきでない。
本計画の実態が、住民合意がなく、安全政策を後退させるものである。
丸川珠代環境相は「住民の理解を深めたうえで計画を進めることが重要」と述べた。
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