第190 通常国会 2016/1/4~2016/6/1 日付:2016-04-22 |
地球温暖化対策推進法改定案について参考人質疑。気候ネットワークの平田仁子理事、東北大学の明日香壽川教授らの意見陳述と質疑が行われた。
意見陳述で、NPO法人気候ネットワークの平田仁子理事は「法律の中に削減の中長期目標が明記されていない。パリ協定での「今世紀末までに温室効果ガス実質ゼロ」を受けた長期的に取り組んでいく足掛かりとしては、全く不十分」と主張。東北大学の明日香壽川教授は「日本の削減目標(1990年比18%減)は低すぎて米中EUよりも劣るというのが国際的評価」と指摘した。
地球温暖化対策計画で、2030年における電源割合が原発20~22%、石炭火力発電26%を示し、両電源に固執する政府の姿勢について質問。
原発について平田氏は「福島原発事故後の多くの国民の思いを反映していない。原発はゼロにすべき」、明日香氏は「太陽光や風力発電のコストは原発よりも安くなっている。原発無しでも温暖化対策は可能」と指摘した。
石炭火力発電について平田氏は「40基を超える新設計画を出しているのは日本だけ。事業者の自主目標任せが原因」。明日香氏は「科学的事実として、パリ協定の1.5度目標を達成するためには、石炭を止めるしかない」として再生エネルギーへの転換を求めた。
原発推進が再生可能エネルギーの普及の障害となり、CO2削減を困難にしてきたことも問題です。主要国が石炭火力発電の抑制に踏み出しているのに、逆に増やしている日本の異常さが際立っています。
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