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第193 通常国会 2017/1/20~2017/6/18
日付:2017-07-27
2017年通常国会の取り組み【3】天皇退位問題
(1)衆参正副議長主催の天皇退位問題会議に出席(
1月19日
、
2月20日
、
3月2
日
、
3月3日
、
5月10日
)
衆参両院の正副議長は、各党・各会派の幹事長・書記局長らを一堂に集め、天皇の退位をめぐる立法府の対応について協議の場を設けました。日本共産党からは小池晃書記局長、穀田恵二国対委員長、仁比聡平参院議員と私が出席しました。
(2)天皇退位法案の質疑
(6月1日、議運委)
現天皇の退位を可能にする天皇退位特例法案が、衆院議院運営委員会で採決され、全会一致で可決されました。自由党は採決を棄権しました。
私は、法案に「象徴としての公的な御活動」と天皇の公的行為が記述されていることを指摘。憲法学者から「国事行為」以外を法律で書くことに疑義が出されていることや、公的行為が天皇の政治利用につながると自民党が野党時代に国会で追及してきたことも示し、「公的行為が政治利用にならない担保がどこにあるのか」とただしました。
菅義偉官房長官は「公的行為は、さまざまな事情を勘案し、(政府が)判断していく」としか答えませんでした。
2013年、第2次安倍内閣のもとで、サンフランシスコ平和条約が発効した4月28日に政府主催で「主権回復を記念する式典」を開催し、天皇の出席を求めたことについて、「日本が実質的にアメリカの従属国とされ、沖縄にとっては『屈辱の日』に政府が式典をやり、天皇をひっぱりだすことは、まさに天皇の政治利用だ」と指摘。「退位の立法のなかに公的行為を書き込み、そのすべてを肯定することはやるべきではない」と主張しました。
私は「憲法規定に照らして法案の規定には問題点がある」として①立法理由として、「天皇陛下のお気持ち」に対する「国民の理解」と「共感」に言及した部分②天皇の「象徴としての公的な御活動」に言及した部分―の削除を求める修正案を提出。日本共産党の修正案は否決されました。