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第177 通常国会 2011/1/24~2011/8/31
日付:2011-04-13
【内閣委員会】東電天下り「調査し報告」/エネルギー政策歪めた疑義/官房長官が答弁
東京電力の副社長が経済産業省幹部の「天下り」の“指定席”になっている問題で、枝野幸男官房長官は、「指定ポストといわざるをえない」「原発、原子力 の安全という問題については、指導・監督する側と、受ける側にいささかの癒着もあってはならない」とのべ、政府として調査し、報告する考えを表明した。
官僚時代に「原子力行政のまとめ役」といわれた石原武夫元通産事務次官が1962年に天下りしてから、ことし1月に顧問として天下りした石田徹前資源エ ネルギー庁長官まで、エネ庁の長官、次長が、東電に天下りし、顧問→常務→副社長となっている。これを世間では、指定席というのではないか。
枝野官房長官は、「おっしゃるとおり」とのべ、指定席であることを認め、「今回のような(原発)事故が発生し、広く疑義が持たれるのは当然だ。東電と石田氏は、しっかりと、この事態を受け止めていただきたい」とのべた。
石田氏が長官時代の昨年6月、「14基以上の原発の新増設」などの「エネルギー基本計画」をとりまとめた中心人物である。電力業界の要求にこたえた人物が、原発推進政策という手土産を持って天下る。これが、日本のエネルギー政策をゆがめてきたのではないか。
枝野官房長官は、「ゆがめてきたであろうという疑義を国民に持たれている」と事実上、認めざるをえなかった。
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