【「しんぶん赤旗」掲載】日本企業の社会的責任

「しんぶん赤旗」2月18日付・首都圏版より
駆けある記/塩川鉄也 衆院議員
「日本企業の社会的責任」
 
 昨年10月ホンダは、4600人が働く狭山市工場(埼玉県狭山市)を閉鎖して、寄居工場(寄居町)に集約する計画を発表。日本共産党は、工場門前や周辺商店街で宣伝対話行動に取り組んできました。
 
 労働者からは「ホンダは雇用を守るというが、寄居では通えないのでやめるしかない」「寄居にそんなに仕事があるとは思えない」といった訴えが聞かれ、狭山市の商店の8割以上が「影響が出る」と答えるなど、不安の声が広がっています。
 
 工場閉鎖というので、ホンダが業績不振だから仕方がないという受け止めもありました。
 
 実際には中国で利益を伸ばし、今年度の純利益が1兆円になることや、国内企業で第3位となる内部留保の実態を説明すると驚きの声があがり、「企業には地域や日本のことを考えてほしい」「行政は何とかしてほしい」と対話になります。
 
 企業の社会的責任が問われています。ホンダに対して減税や道路などのインフラ支援を行ってきた国や自治体の責任も重大です。「ホンダは雇用と地域経済を守れ」と声を上げていきましょう。