関東地方の主な米軍・自衛隊施設に関する2019年度予算案(及び2018年度第二次補正予算案)の内容が明らかになりました。
2018年度第二次補正予算案のポイント及び2019年度予算案に関して9月の概算要求(塩川鉄也HPの「活動日記」2018年9月4日付をご覧ください)との主な変更点は以下の通り。
1)2018年度第二次補正予算案のポイント
来年度100億円を超え、この間の6年間で300億円を超える入間基地の施設整備費について、さらに補正予算で18億円も計上している。自衛隊病院隊舎の新設8億円など、急ぎでもない事業が補正予算として計上されるのはおかしい。
その他、大宮駐屯地3億円、土浦駐屯地3億円、百里基地5億円の施設整備費が新たに措置されている。
2)2019年度予算案の概算要求との変更点について
宇都宮駐屯地や熊谷基地などの施設整備費が二次補正予算に前倒しで計上され、その分が減額となっている。消費税が8%から10%に増税されることによる経費増分が反映されている。
詳細は以下の通りです。
(1)2018年度第二次補正予算案について
1.米軍施設(横田飛行場、所沢通信施設、大和田通信所、厚木海軍飛行場) | ||
計上事業なし |
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2.陸自駐屯地(朝霞・大宮・相馬原・宇都宮・北宇都宮・勝田・土浦・霞ヶ浦・古河・習志野・木更津)及び空自基地(百里・熊谷・立川・横田・府中・入間)における「施設整備費」 | |
大宮駐屯地 | 約3億円 |
ボイラーの整備 | |
宇都宮駐屯地 | 約5億円 |
隊舎の耐震改修4.9億円(2019年度予算分の前倒し)、ブロック塀の整備200万円 | |
土浦駐屯地 | 約3億円 |
電源の整備 | |
百里基地 | 約5億円 |
空調設備の改修5億円、ブロック塀の整備0.1億円 | |
熊谷基地 | 約2億円 |
機械設備の改修0.9億円(2019年度予算分の前倒し)、空調設備の改修0.8億円 | |
入間基地 | 約18億円 |
自衛隊病院隊舎の新設8億円、空調設備の改修5億円、食厨房の改修4億円、隊舎の改修0.6億円 | |
その他は計上事業なし | ― |
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3.陸上総隊隷下の部隊(司令部および司令部付隊、第一空てい団、第一ヘリ団、中央即応連隊、特殊作戦群、中央特殊武器防護隊、対特殊武器衛生隊、国際活動教育隊、中央情報隊、システム通信団、水陸機動団、新編予定のサイバー部隊、電磁波作戦部隊)及びその他の主な部隊について | |
第一空てい団(習志野) | 約0.3億円 |
救命胴衣など(2019年度予算分の前倒し) |
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第一ヘリ団(木更津) | 約500万円 |
CH47スリングベルトの改修など | |
特殊作戦群(習志野) | 約0.3億円 |
水陸機動団(相浦) | 約1.4億円 |
水中偵察用機材1.0億円、備品0.4億円など | |
防衛医科大学校(所沢) | 約0.7億円 |
診療機器の更新 | |
その他は計上事業なし | ― |
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(2)2019年度予算案について
1.米軍施設(横田飛行場、所沢通信施設、大和田通信所、厚木海軍飛行場) | ||
横田飛行場提供施設整備 |
歳出ベース9億1400万円 |
契約ベース12億9800万円 |
管理棟、倉庫(給油機器)、整備用格納庫、ユーティリティ(給電・給水)。いずれも継続事業 |
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厚木海軍飛行場提供施設整備 |
歳出ベース19億4900万円 |
契約ベース30億3600万円 |
汚水排水施設、雨水排水施設、工場(車両)改築、ユーティリティ(給電・給水)。いずれも継続事業 |
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所沢通信施設及び大和田通信所に関係する経費は計上していない |
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2.陸自駐屯地(朝霞・大宮・相馬原・宇都宮・北宇都宮・勝田・土浦・霞ヶ浦・古河・習志野・木更津)及び空自基地(百里・熊谷・立川・横田・府中・入間)における「施設整備費」 | |
朝霞駐屯地 | 約19億円 |
朝霞市公共下水への接続工事10億円(2021年度に完成予定)。朝霞市の工事に対しては、防衛省が負担金を払う(2020年度以降)。詳細については朝霞市と協議中。 庁舎の改修6億円。既存庁舎の空調設備の老朽更新や通信機材設置に伴う建屋改修。 庁舎の新設3億円。第一師団の偵察部隊が使用する狭隘な施設の新築。 調査工事0.8億円。女性隊員の庁舎・隊舎の狭隘化解消、建て替えのための調査費。 |
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宇都宮駐屯地 | 計上事業なし |
2018年度二次補正予算に前倒しで計上 | |
習志野駐屯地 | 約2億円 |
管理棟の新設2億円。仮設建物である装備品管理施設の新設。調査工事0.3億円。降下訓練塔の老朽対策 | |
百里基地 | 約3億円 |
格納庫の改修0.35億円、局舎の改修0.2億円、庁舎の改修0.1億円(いずれも三沢から百里への第3飛行隊移動に対応するもの)。 器材庫の改修0.2億円。 汚水排水設備の整備2億円。 空調設備の改修0.2億円。 着陸拘束装置設置のための調査工事費500万円。庁舎新設の調査費600万円。 |
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熊谷基地 | 計上事業なし |
2018年度二次補正予算に前倒しで計上 | |
府中基地 | 約22億円 |
庁舎の建替18億円。航空開発実験集団司令部庁舎の耐震対策。 庁舎の改修2.5億円。宇宙状況監視(SSA)システムの運用の拠点として活用。 隊舎の解体2億円。外来宿舎の解体 |
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入間基地 | 約108億円 |
航空貨物用倉庫の建替13.5億円、航空燃料貯蔵施設の新設13億円、洗機場の新設4億円。通信局舎の新設2億円(いずれもC2受け入れ関連)。 プログラム管理隊庁舎の改修0.2億円。 入間病院の新設41億円。2期。 災害対処拠点地区等の整備9億円。 航空医学実験隊(1・2部)庁舎の新設17億円。 雨水排水施設の整備2億円。 調査工事1億円。C2整備格納庫0.3億円。基地内のライフライン(給排水・電気設備等ユーティリティ関連)の検討1億円 |
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大宮駐屯地、相馬原駐屯地、北宇都宮駐屯地、勝田駐屯地、土浦駐屯地、霞ケ浦駐屯地、古河駐屯地、木更津駐屯地、立川基地、横田基地はなし | ― |
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3.陸上総隊隷下の部隊(司令部および司令部付隊、第一空てい団、第一ヘリ団、中央即応連隊、特殊作戦群、中央特殊武器防護隊、対特殊武器衛生隊、国際活動教育隊、中央情報隊、システム通信団、水陸機動団)及びその他の主な部隊 | |
陸上総隊司令部及び司令部付隊(朝霞) | 計上事業なし |
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第一空てい団(習志野) | 約1.1億円 |
空挺傘損耗更新など | |
第一ヘリ団(木更津) | 計上事業なし |
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中央即応連隊(宇都宮) | 約6.6億円 |
爆発物処理関連機材(IED対処)など | |
特殊作戦群(習志野) | 約13.3億円 |
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中央特殊武器防護隊(大宮) | 約2.4億円 |
除染車1両、除染装置1両 |
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対特殊武器衛生隊(三宿) | 約0.3億円 |
生物剤対処用衛生ユニット維持 |
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国際活動教育隊(駒門) | 計上事業なし |
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中央情報隊(朝霞) | 計上事業なし |
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システム通信団(市ヶ谷) | 約3.9億円 |
無線搬送装置 |
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水陸機動団(相浦) | 約7.6億円 |
水中偵察用備品2.3億円、相浦訓練施設整備4.6億円など |
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大井通信所(ふじみ野市) | 約7億円 |
保全警備システムの保守整備250万円、通信所警戒監視要員(役務)の確保3600万円、老朽施設の建替6億8千万円 |
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防衛医科大学校(所沢) | 約114億円 |
患者医療費40億円、学校機能維持費50億円、インフラ整備費7億円、医療備品整備16.5億円、防衛医学研究センター0.5億円 |
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航空医学実験隊(入間) | 約5億円 |
操縦者作業負担度測定装置3億円、維持経費2億円 |
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航空機動衛生隊(小牧) | 約400万円 |
機動衛生ユニット維持費 |
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陸自化学学校(大宮) | 約500万円 |
学校教育に必要な消耗品、教材等の経費 |