文化芸術継続支援金制度の改善を/文化庁に申し入れ

 文化芸術継続支援金制度の改善を求め、美術家の皆さんと文化庁に申し入れ。工藤薫衆院埼玉4区予定候補が同席。

 申請手続きが煩雑で、途中で断念する人も多いといいます。「コロナ対応で美術館も閉鎖、絵画教室も休業。個展、グループ展のキャンセルだと、銀座で一週間開くとなると150万円の負担。日本の文化人を守ってほしい」「美術家用のフォーマットができていない。申請書の工夫を。障害者、高齢者への配慮を」と訴えました。

 文化庁は「想像が及ばなかったことなど、反省すべき点が多々ある。9月12日から第三次募集を開始するが、記載例を充実させるなど改善を図っていきたい」と答えました。

 私は「デジタル申請にこだわって、利用者の立場に立っていないのが問題。紙の申請を認めることを含め、申請方法の改善を」と求めました。文化を担う人を支えてほしい。

 文化芸術継続支援金の予算は500億円(スポーツ含む)。9月4日時点で、申請受付は22250件。交付決定は4981件、13億円。


文化支援改善訴え/塩川議員ら同席/美術家ら政府に

「しんぶん赤旗」9月12日付・首都圏版より

 埼玉県と東京都に住む美術家らが9日、新型コロナでの文化芸術活動継続支援の改善を文化庁に要請しました。日本共産党の塩川鉄也衆院議員、工藤かおる衆院埼玉4区予定候補が同席しました。

 支援金申請について、立体造形作家の中田耕市さんは「賃金や役務費、借損費などの項目はほとんどのアーティストには該当しない」と指摘しました。

 美術家の森しらべさんは支援金の申謂をしたものの、14回も書類の不備を指摘されているとして、インターネット申請の困難さを指摘。「誰もが申請できるようにしてほしい」と求めました。また。「緊急事態宣言で絵画教室や展覧会、画廊などが中止になったが額縁代や会場費などは既に自分で支出している」と話し、早期支援を求めました。

 所昌弘芸術文化支援室長は「審査に時間がかかっていることは申し訳ない。12日からの第3次申請では、記入例などを充実させていく」と答えました。

 塩川氏は、支援金の申請に対し、交付決定は2割程度にとどまっていると指摘し、「ネットの申請だけでなく紙ベースの申請を認めていくべきだ。きょうの声を生かして早急に体制を強化してほしい」と求めました。