第183 通常国会 2013/1/28~2013/6/26 日付:2013-04-15 |
近年騒音被害が急増している島根、広島、山口県境上空と群馬県上空の二つの自衛隊馴練空域で繰り返されている米軍機飛行訓練を中止するよう求めた。
群馬県では県立高校入試日まで訓練が行われており、年間1000件(県集計、2012年度)を超える苦情が寄せられている。島根県浜田市でも子ども園で園児が爆音におびえて泣き叫ぶなど深刻な被害が出ている。国の実態調査を求めた。
岸田文雄外相は「大変な問題と認識している。提案として受け止め、防衛省とも連携して適切に対応していきたい」と答えた。
佐藤正久防衛政務官は、この2空域が本土の陸上部分で唯一、自衛隊の高高度訓練空域と低高度訓練空域が重なる場所で、現在、自衛隊戦闘機は訓練で使っていないと答弁。国交省の重田雅史交通管制部長は、2空域が米軍横田、岩国の各基地の進入管制空域内にあることを明らかにした。
底高度と高高度の空域の一体的な使用で地表面から高度約7000mで訓練できる仕組みになっている。航空路誌(AIP)にもとづく米軍との事前調整で得た飛行情報を自治体に通報する考えはないかとただすと、佐藤政務官は「米軍の運用に関する情報で、公表は差し控える」と背を向けた。
自衛隊訓練空域での米軍機の訓練は空の交通整理の仕組みに沿うものでしかなく、その下で暮らす住民の安全確保策は何もない。空域そのものを撤廃すべきだ。
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質問で使用した資料(画像をクリックでPDFが開きます) |
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↑群馬県の苦情件数、島根県の目撃件数 |
↑自衛隊の訓練空域図 |
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↑広島県の目撃情報 |
↑区分航空図関東・甲信越 |
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↑区分航空図中国・四国 |