日付:2014-05-03 |
防衛省集計の「米軍機の飛行に係る苦情等受付状況表」を更新しました。最新の2014年1~3月分のデータを追加。「資料集」に掲載しています。
この三か月間で15県92件(埼玉5・群馬35・長野1・新潟1・茨城2・神奈川1・鳥取5・島根8・岡山2・広島12・徳島5・愛媛1・高知5・熊本1・大分1・鹿児島9)に及びます。
島根県西部・広島県北西部の「エリア567」、群馬県の「エリアH」及び愛媛・高知・徳島の「オレンジルート」における苦情が、引き続き多数を占めています。さらに鹿児島県の薩摩半島と奄美群島での苦情が多く出ているのも特徴となっています。
新たな特徴として
1)いままで苦情がカウントされていなかった鳥取県で初めて苦情記録が掲載されたこと。
日南町役場と若桜町役場からの苦情です。これまでもブラウンルートにあたる日南町や若桜町では多数の米軍機苦情が住民から寄せられ、町役場から防衛省に報告されていましたが、その扱いが「情報提供」であり、「苦情」ではないとして、「苦情受付状況表」に記載されていませんでした。
市谷知子党鳥取県議の指摘を受けて、鳥取県が防衛省宛ての通知書類の書式を変更。「苦情」として扱うことを明確にしたところ、今回のように苦情記録が掲載されることになりました。ただし実際の苦情は複数あっても、防衛省の集計ではまとめて1件となるので、件数と被害実態には、かい離があります。
2)新潟県からの苦情には「新潟県イヌワシ保全研究会」による「配慮要請」があります。
環境保全に悪影響をもたらす米軍機低空飛行への懸念が寄せられています。