「農業、健康、教育、スポーツ振興に取り組んできた。サツマイモを活用した振興策を図っていきたい」「住民の7割が戻ってきた。交流人口を増やしていきたい。地域のコミュニティの再生が課題」「県立病院の建設は6年後でなく前倒しを」と。
「これまで9回転居してきた。もう家もないので、ここで暮らしていく。90を過ぎたら施設に入りたいが希望通りになるか不安」「医療費助成はありがたい。いつまでも続くものではないと思うが、切られたらどうしようという思いもある」。
楢葉町宝鏡寺内の「ヒロシマ·ナガサキ·ビキニ·フクシマ伝言館」へ。
事務局長の丹治杉江さんから東電原発事故、原爆被害を伝える資料館の活動をお聞きしました。
設立者の故·早川篤雄住職の遺志を継いで「原爆、原発について議論できる施設にしたい。被災者の思いを国に届けたい」と。
ALPS処理水の海洋放出から1年。
「当初予想したより影響は大きくなかった。ただ海洋放出やデブリ取り出しのトラブルが続きながら、漁をやっていくのかと思うと不安がつきまとう」「船の建造に1/2補助といっても2億円もかかるのではとても届かない」
「ALPS処理水の海洋放出反対という我々の要望は届かなかった」「水揚げは元に戻っていない。福島産を除く流通がつくられ、取り戻せていない。仲買業者への支援が必要」「汚染水が出ないように原発建屋を囲ってほしい。水が漏れないようにしてほしい」
不安つきまとう海洋放出/党国会議員団福島チームが調査/漁業関係者・首長聞き取り
東京電力福島第1原発の処理水海洋放出から1年が経過したことを受けて、日本共産党国会議員団「福島チーム」は19日、福島県内で漁業関係者や首長、住民から影響や要望を聞きました。
高橋ちづ子、塩川鉄也両衆院議員、岩渕友、紙智子両参院議員と熊谷智衆院福島4区予定候補が参加しました。
大熊町から避難し復興住宅で暮らす中嶋和子さん(88)は「自宅はもうなく、故郷に帰ることは考えていない。健康に不安が生じたら、希望する施設に入所できるか不安だ」と話しました。
避難指示がいち早く解除された楢葉町の松本幸英町長は、「避難先で通院などがあって戻れない人もいる。町の広報を月1回出して送るなど、連絡を取り続ける体制をとっている」と語りました。高橋氏は「被災者への減免制度がずっとは継続できない状況で、本来は年金も含め社会保障が充実していればもっと安心できるはずです」と、改善へ取り組む決意を語りました。
いわき市漁協勿来支所では芳賀文夫所長ら漁業関係者と懇談。「放出が続く数十年は、漁に不安がずっと付きまとう」と切実な声が寄せられました。
小名浜機船底曳網漁業協同組合の柳内孝之専務理事は、茨城県沖の漁場での漁の合意がとれないでいるとし、「これからというタイミングで、(放出されたら)むこうだって拒否しますよね。そこは不満で、『今は非常にまずい』ってみんな思っていた」と話しました。