裏金問題や切実な暮らしの問題は後回しにして、日米同盟絶対の立場で、軍事力の抜本的強化を最初に掲げた石破首相。「辺野古移設が唯一の解決策」と新基地建設を押し付ける。米軍基地の自衛隊共同使用と米軍と自衛隊の一体化を推進しようとしている。軍事でなく対話を、排除でなく包摂の外交努力こそ。
暮らしの問題では、最賃引き上げと言いながら、中小企業には価格転嫁やデジタル化促進支援だけ。賃上げ補助金など中小企業への直接支援が必要。農業・食料問題では、「安定的な輸入と備蓄の確保」というだけ。食料自給率の向上こそ掲げるべき。健康保険証の廃止に当たって「国民の不安に迅速に応える」というのであれば、廃止撤回こそ行え。
裏金問題は、最後に申し訳程度に触れるだけ。総選挙で国民の「𠮟責」を受けたというが、裏金問題の全容解明は棚上げのまま。裏金の原資となった企業・団体献金の禁止には全く触れていない。裏金の全容解明、パーティー収入を含む企業・団体献金の全面禁止を実現する国会とするために、全力で取り組んでいきたい。