臨時国会、高市首相の所信表明演説を聞いて

 演説を聞いても国民の暮らしが見えてこない。物価高対策は、去年実施したこと以上の施策はないに等しい。賃上げ施策もない。「切れ目のない物価高対策」として「消費税・支援金法案の準備を進めている」というが、それならなぜ食料品の消費減税を二年で終わらせるのか。「財源確保はご心配に及ばない」というだけで具体策は何もなし。消費税は一律5%に、財源は大企業・大株主への税優遇の見直しを。

 AI政策は開発・活用の促進だけで、リスクの認識が欠落している。最先端AIの開発競争の停止・中止、軍事利用の禁止、国内でも国際社会においても、AI規制の社会的ルールを実現しよう。

 普天間の返還のため辺野古への移設工事を進めるというが、米側の“長い滑走路がなければ普天間は返さない”という要求との矛盾は拡大するだけ。米軍犯罪に断固抗議、辺野古新基地建設中止、普天間基地の閉鎖・撤去、日米地位協定の見直しを。

 「防衛力の抜本的強化」のため安保三文書を見直すとしている。GDP比3.5%の大軍拡や非核三原則の見直しなど認められない。さらに高市首相は「憲法改正の環境整備が前進したことを歓迎」と表明。大軍拡も改憲発議も許さない世論と運動を広げよう。

 簗大臣の税金私物化、裏金問題には全く触れず。大臣の更迭・辞任を求める。そして裏金問題、企業・団体献金禁止をごまかし、棚上げするために持ち出した「議員定数削減」はきっぱりと断念に追い込もう。