台風15号農作物被害、豚コレラ、原子力機構/党茨城県委員会・県議団の政府申し入れ

 党茨城県委員会・県議団の政府申し入れ。農水省に、台風15号による農作物被害への支援と豚コレラ対策の緊急的強化策を要請。文科省・原子力規制庁には、原子力研究開発機構の安全に関する監督責任を求める要請を行いました。

 茨城から、大内副委員長、山中・江尻両県議、上野前県議、川澄茨城町議が参加。梅村さえこ衆院北関東比例予定候補が同席しました。

 農水省は、豚コレラ発生県にワクチン接種を限定しようとしています。養豚農家の要望に応えて、茨城でもワクチン接種を行うことを強く求めました。

 台風被害に対して、農業用ハウスの撤去、再建、修繕への支援事業の速やかな実施を要請。


台風15号/農業被害/支援強化を/党茨城県議団/農水省に要請

「しんぶん赤旗」10月1日付・13面より

 日本共産党茨城県委員会と同県議団は27日、台風15号で県内の農作物への被害が広かっていることを受け、農林水産省に対し農家への支援強化を求めました。要請は▽「強い農業・担い手づくり総合支援交付金」を本県に発動する▽倒壊したパイプハウスなどの撤去と再建、修繕への支援策を講じる▽水田活用の直接支払い交付金のうち飼料用米の数量払いについて柔軟な対応をする――の3点です。

 山中たい子、江尻加那両県議、川澄敬子茨城町議、大内久美子、上野高志両党県副委員長が参加し、塩川鉄也衆院議員、梅村さえこ衆院北関東比例予定候補が同席しました。

 県内の農業分野の被害総額が約44億円にのぼり、倒壊したパイプハウスなどの農業用施設の被害が被害全体の75%となっています。

 農水省の担当者は、「支援交付金」の発動も含め「被害に対してどういう対策を打てるか鋭意検討している」と回答。飼料用米への交付金支給については、稲が倒れるなどの被害が出ていることは承知しているとした上で、「適切な支払いができるよう柔軟に対応していきたい」と答えました。

 山中県議団長は、「農家の負担がないように支援の仕組みと対策を早急にとってほしい」と求めました。


原子力施設安全指導を/冷却塔倒壊/共産党茨城県議団

「しんぶん赤旗」9月28日付・4面より

 日本共産党茨城県委員会と同県議団は27日、日本原子力研究開発機構大洗研究所(同県大洗町)にある材料試験炉「JMTR」の2次冷却塔が台風15号の影響で倒壊したことを受け、文部科学省と原子力規制委員会に対し、施設の安全管理などをめぐって機構への指導を要請しました。

 要請では、▽「JMTR」や再処理施設の廃止措置を安全に速やかに実施すること▽すべての施設の保守管理と核燃料物質の適正保管▽高速実験炉「常陽」の廃止と原発を推進するすべての研究開発の中止―を求めました。山中たい子、江尻加那両県議、川澄敬子茨城町議、大内久美子、上野高志両党県副委員長が参加。塩川鉄也衆院議員、梅村さえこ衆院北関東比例予定候補が同席しました。

 県内には、機構が所有する89施設のうち76施設が集中しており、施設の安全な保守・管理が求められています。

 文科省の担当者は、倒壊した冷却塔が運転停止中だったため検査項目が減らされていたと説明。核燃料施設で事故やトラブルが相次いでいることに触れ、「根本的な要因の分析を機構に求めている。原因究明と対策を求め、必要な指導監督をしたい」と答えました。また同研究所の燃料研究棟1施設が、核燃料物質の保管が不適切だとして是正指導の対象となっていると明らかにしました。