「桜」「カジノ」「中東」三本柱で追及を/野党国対委員長連絡会

 野党国対委員長連絡会開く。桜を見る会、カジノ疑獄、そして米国の武力行使と自衛隊中東派遣問題を三本柱とした追及を行っていくことを確認。

 野党で「中東合同調査会」を立ち上げて政府を質すことや通常国会冒頭に「カジノ実施法廃止法案」を提出することなどについて議論しました。


派兵撤回/政府に要求へ/野党国対委員長が一致

「しんぶん赤旗」1月9日付・1面より

 日本共産党と、立憲民主党、国民民主党などの野党国対委員長は8日、国会内で会談し、中東情勢が緊迫するもとで、中東への自衛隊派兵の閣議決定を撤回するよう政府に求めることで一致しました。

 立憲民主党の安住淳国対委員長は会合後の記者会見で、米軍によるイラク国内でのイラン要人の殺害やこれに対するイランの報復攻撃など、中東をめぐる状況は一変したとの認識を示し、「緊張が一層高まるもとで自衛隊を派遣すべきではない」と表明。「平和憲法のもとで日本外交が過度にどちらかに偏ったスタンスを取らず、中東の各国と非常に良好な関係を築いてきた。海上自衛隊の派遣はこのスタンスから逸脱する行為であり、安倍首相の判断は間違っている」と強調し、「野党としての意思を政府・与党に伝えたい」と述べました。

 日本共産党の穀田恵二国対委員長は会談で、米トランプ政権による国連憲章と国際法違反の無法を厳しく批判し、すべての関係者に自制を求めるとともに、無謀な自衛隊派兵の撤回を強く主張しました。

 野党は、「中東合同調査会」を立ち上げることで一致。9日に合同ヒアリングを開き、防衛省から中東派兵の準備状況などの説明を聴取する予定です。


「桜」・カジノ汚職・中東問題/3本柱として政府追及/野党国対委員長会談で一致

「しんぶん赤旗」1月9日付・2面より

 日本共産党と、立憲民主党、国民民主党などの野党国対委員長は8日、国会内で会談しました。20日に開会予定の通常国会への対応について、「桜を見る会」、カジノ汚職、中東問題の3本柱を中心課題とし、野党の力を結集し、安倍政権を追及していくことで一致しました。通常国会冒頭に、野党共同でカジノ実施法廃止法案を国会に提出することを決めました。

 立憲民主党の安住淳国対委員長は会談後の記者会見で、カジノ誘致をめぐる汚職事件で秋元司議員(自民党を離党)が逮捕され、自民党の複数の議員に金銭授受の疑いがかけられ、日本維新の会の議員が金銭授受を認めるなど、事件が日増しに広がる様相を見せていると指摘。「野党はこれまでも日本にカジノはいらないと主張してきたが、国会内外でカジノ設置をやめさせる運動を展開していきたい」と表明しました。

 また、「桜を見る会」について、安倍晋三首相が昨年の臨時国会で日本共産党の田村智子参院議員が取り上げて以降、衆院では一度も答弁に立っていないことを批判。「首相自らの政治資金規正法違反などの問題について、通常国会でじっくり時間をかけて追及したい」と強調しました。

 さらに安住氏は、大学入試への英語民間試験や記述式試験導入問題、外交問題などの課題についても言及。野党として、「150日間の会期をフルに使って、長期政権の大きな弊害を追及していきたい」と語りました。