衆議院議院運営委員会は18日、理事会を開き、26日召集の通常国会の冒頭の日程について協議しました。自民党派閥の裏金問題の真相解明が緊急の課題となるなか、29日に衆参の予算委員会で「政治とカネ」の集中審議を行った後、30日に岸田文雄首相の施政方針演説など政府4演説を行うことで合意しました。各党代表質問は1月31日から2日間の日程で行うことも確認しました。
日本共産党の塩川鉄也議員は理事会で「裏金問題は自民党政権全体にかかわる重大問題だ。岸田首相は施政方針演説をする前に、裏金問題について説明し質疑に応じるのは当然だ」と発言。「裏金問題でのカネの流れについて、使途を含めて全容を明らかにするべきだ」と主張しました。
日本共産党と立憲民主党など野党は、政府4演説に入る前に岸田首相が裏金問題と安倍派4閣僚交代などについて説明し質疑を行うよう要求していました。自民党は当初、召集日に政府4演説をしたいと提案していましたが、野党側の要求を受け入れたものです。裏金問題の真相解明は通常国会の重要な焦点となっています。