航空自衛隊百里基地の調査

 いわぶち友参議院議員、茨城県党の皆さんと。

 百里基地の第7航空団と米空軍B52核爆撃機との共同訓練が2020年以降で10回も。

 核抑止力論に立った「戦術技量の向上のため」という。

 百里基地を使用した外国軍隊との共同訓練も、米·豪·英·仏·独·加·印と、最も多数の国との訓練場所に。


 「防衛力整備計画」では、施設の更新にあたって「核·生物·化学兵器等に対する防護性能を付与する」とある。

 百里基地では「最適化事業」として、200棟近い建物の建替·改修が計画されているが、「全ての施設に付与するものではない」と、このような強靭化をはかる施設があることを否定しなかった。


 百里基地では「施設の抗たん性向上策」として、アラート待機用の格納庫を建て替える(写真の格納庫の手前に)。

 駐機場には戦闘機の隠蔽施設、誘導路脇には分散パッドが建設される。

 「あらゆる事態に備えて、基地の機能を維持して、粘り強くたたかうため」という。

 戦火を呼び込むことを前提にした動き。


 発がん性が指摘されるPFAS含有の泡消化薬剤が百里基地でも使用されてきた。

 写真は消火訓練場所。

 百里基地隣接の河川下流部で高濃度のPFASが検出されている。

 全国の自衛隊基地周辺でPFAS汚染が問題となった。

 「基地内の専用水道の水質検査を行う予定」というが、百里基地周辺の汚染状況調査を行うべき。


 百里基地調査参加者との懇談。

 誰もが基地強化の動きを実感。

 情報を明らかにしない姿勢に批判の意見。

 「平和運動をがんばりたい」という声。

 基地の中から、誘導路をくの字に曲げた平和公園を眺め、「自衛隊は憲法違反」という看板を見て、岸田大軍拡に抗するたたかいを広げる決意を固め合う機会に。


「基地強靭化」に監視必要/百里基地/塩川・岩渕議員ら調査

「しんぶん赤旗」8月3日・10面より

 日本共産党茨城県委員会(上野高志委員長)は2日、塩川鉄也衆院議員と岩渕友参院議員、江尻加那県議、衆院候補者や県内市町村議員など21人で、航空自衛隊百里基地(同県小美玉市)へ視察調査に入りました。

 岸田内閣がすすめる基地強化の実態や、住民への影響など、同基地の松浦知寛司令から事前に伝えた質問への回答を受け、再度、参加者からも質問や要望を出しました。

 基地強靭(きょうじん)化の施設整備では、300~500億円の予算で、191施設が建て替えと改修の対象になっていることを確認。同基地では、米軍B52核爆撃機との共同訓練が2020年以降10回あり、外国軍隊(豪・英・仏など)との、訓練は22年3月から4回行われてきました。他国との共同訓練について松浦司令は「周辺国の能力強化に合わせて、日本の能力も高めることが目的」と説明しました。戦闘機用の隠ぺい施設などの予定地は、バス車中からの見学となりました。

 塩川氏は「B52との共同訓練で戦術技量を向上させるというのは、自衛隊が核抑止論に立っているということ」で、「戦争国家づくりそのものだ」と批判。「今後も党や運動団体による基地監視や調査は継続的に必要」と参加者と確認しました。