【本会議】議員生活25年の永年在職表彰

 私は、議員生活25年の永年在職議員の表彰を受けました。

 表彰を受けたのは、日本共産党の赤嶺政賢議員と私、自民党7人、立憲民主党4人、無所属1人の14人です。

 最年長の赤嶺議員が、代表して謝辞を述べました。

 他、13人の議員の謝辞は、会議録に掲載されます。

 

 

 私の謝辞は、以下の通りです。

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永年在職議員表彰にあたっての謝辞

     日本共産党 塩川鉄也

 このたび、在職25年の表彰をいただいたことに、謝意を申し述べます。2000年以来、日本共産党を応援いただいた全国、そして群馬・栃木・茨城・埼玉の北関東の皆さんに厚くお礼申し上げます。また、いつも励ましの言葉をかけてくれた妻と家族にも感謝します。

 私の政治活動の原点は、日本と世界から戦争と貧困をなくすことであり、日本共産党と出会ったことが転機となりました。学生時代、米軍が日本に核兵器を持ち込もうとしたことが大問題となったとき、強い憤りを覚えました。なぜ被爆国の日本に核兵器が持ち込まれようとしているのか知りたいと思うとともに、自分ひとり声を上げても政治は変わらないという気持ちもありました。その時に、安保条約の下で米国言いなりの仕組みがつくられていることが大本にあり、対等平等の日米関係を実現する展望を示してくれたのが日本共産党の先輩でした。そして、みんなと一緒に政治を変えようと、一歩足を踏み出す勇気を与えてくれました。

 今や国際社会では、核兵器禁止条約が実現し、日本被爆者団体協議会がノーベル平和賞を受賞したように、被爆者を先頭にした日本と世界の世論と運動が大きな力を発揮しています。「核抑止」の呪縛を解き放ち、「核兵器のない世界」の実現のために力を尽くすものです。

 この間国会では、カネで動く政治を終わらせようと、企業・団体献金禁止の取り組みに全力を挙げてきました。政府が、物価高騰対策として最も効果のある消費税減税に踏み出そうとしないのは、財界・大企業が消費税増税、社会保障抑制、法人税減税を要求し、そのために多額の企業・団体献金を政権党に行ってきたからです。

 以前は企業・団体献金禁止と言えば、日本共産党だけの訴えだったものが、今では他の野党からも禁止法案が提出されるようになり、大きな変化が生まれています。国民生活を守り、支えるためにも、賄賂であり国民の参政権を侵害する企業・団体献金の禁止をぜひとも実現したいと決意しています。

 長らく国会の運営全般に関わる議院運営委員会の一員として活動してきました。憲法に基づく国民主権の議会制民主主義において、政府行政を監視監督する国会の責務は重大です。平和・くらし・人権のあらゆる分野で、憲法が生きる政治の実現のために全力を尽くすことを申し述べ、謝辞といたします。ありがとうございました。


衆院で議員25年の永年在職表彰/共産党から赤嶺・塩川氏

「しんぶん赤旗」3月26日・2面より

 日本共産党の赤嶺政賢議員、塩川鉄也両議員は25日の衆院本会議で、議員生活25年(9期)の永年在職議員の表彰を受けました。表彰されたのは両氏のほか、自民党7人、立憲民主党4人、無所属1人の計14人。最年長の赤嶺氏が代表して謝辞を述べました。

 赤嶺氏は悲惨な戦争の傷痕が残る米軍占領下の沖縄で生まれ育ったことにふれ、「憲法9条守れの決意は私自身の生い立ちに根ざしたもの」と強調。基地があるが故の事件・事故が繰り返される沖縄の現状について「憲法の上に日米安保条約・地位協定があり、県民の人権が蹂躙(じゅうりん)される軍事優先の異常な社会は変えなければならない」と力をこめました。

 民意も法律も踏みにじる政府の辺野古新基地建設の強行に対し、県民は保守・革新を超えた団結で翁長(おなが)県政を誕生させ、自身を4回連続で沖縄1区からオール沖縄の代表として国会に送り出したと述べ、「オール沖縄の団結は沖縄戦や米軍統治、その後も続く米軍支配に抗う沖縄の平和の心が一つに結ばれたもの」と強調。「命どぅ宝(命こそ宝)の平和の心を掲げ、辺野古新基地建設、南西諸島の軍事要塞(ようさい)化を許さず、基地のない平和で豊かな沖縄をめざし、県民とともにたたかい続ける」と結びました。

 塩川氏は、後日、会議録に掲載される謝辞に、核兵器廃絶が活動の原点であると述べ、今や国際社会では核兵器禁止条約が実現し、被爆者を先頭とした世論・運動が大きな力を発揮しているとして、核兵器のない世界の実現のために力をつくすと強調しました。

 企業・団体献金禁止の取り組みに全力を挙げてきたことにふれ、「是非とも実現したい」と決意を表明。また議院運営委員として「憲法に基づく国民主権の議会制民主主義において、政府行政を監視・監督する国会の責務は重大」と強調し、「平和・くらし・人権のあらゆる分野で、憲法が生きる政治の実現のために全力を尽くす」と表明しました。


永年在職議員表彰の謝辞

「しんぶん赤旗」3月27日・4面より

 25日の衆院本会議で永年在職議員の表彰を受けた日本共産党の赤嶺政賢議員と塩川鉄也議員の謝辞の全文は次の通りです。

 

赤嶺政賢議員 平和の心掲げ県民と共に

 ただいま私たち14名に対し、院議をもって在職25年の表彰をしていただき、誠にありがとうございました。心からお礼の言葉を申し上げます。

 私はまず、2000年の初当選以来、四半世紀にわたって私を国会に押し上げていただいた九州・沖縄の皆さんに心からお礼を申し上げます。

 私の原点は、基地のない平和で豊かな沖縄を建設することです。

 私は1947年、米軍の直接統治下の沖縄で生まれました。悲惨な沖縄戦の傷痕が残る中でした。父親の畑仕事を手伝うようになると、戦没者の遺骨の断片を畑の四隅に積み上げるのが私の役割でした。米兵による強姦(ごうかん)事件などが処罰されないことに大きな怒りを抱きながら育ちました。

 沖縄戦を生き残った人々は、「いくさーならんどー、なーいくさーならんどー」と口癖のようにつぶやいていました。戦争は嫌だ、戦争はもう絶対に繰り返してはならないという気持ちが込められていました。憲法9条守れの決意は、私自身の生い立ちに根差したものであります。

 私は大学に進学するときに、パスポートを持って上京しました。この屈辱は生涯忘れません。当時の沖縄は、サンフランシスコ講和条約第3条によって、日本から切り離されていたのであります。

 日本国憲法の下への復帰を願った祖国復帰闘争は、沖縄と本土の連帯した闘いで沖縄の施政権返還を勝ちとることができました。ところが、その後、日米安保条約が沖縄に適用され、広大な米軍基地は復帰前と変わらず存在し続けています。

 私は当選以来、普天間基地の無条件返還を求め、辺野古新基地建設を押し付ける政府と論戦を重ねてきました。

 米軍基地あるが故の事件・事故が繰り返され、憲法の上に安保条約・地位協定があり、県民の人権が蹂躙(じゅうりん)される軍事優先の異常な社会は変えなければなりません。

 ところが政府は、繰り返し示してきた民意も、地方自治も、法律さえもふみにじり、新基地建設を強行しています。これに対し県民は、保守・革新を超えた団結で翁長県政を誕生させ、私を4回連続で小選挙区沖縄1区からオール沖縄の代表として国会に送り出してきたのであります。

 オール沖縄の団結は、沖縄戦や米軍統治、その後も続く米軍支配に抗(あらが)う沖縄の平和の心が一つに結ばれたものです。

 私は、命(ぬち)どぅ宝の平和の心を掲げ、辺野古新基地建設、南西諸島の軍事要塞(ようさい)化を許さず、基地のない平和で豊かな沖縄をめざし、県民とともに闘い続ける決意です。

 以上を表明し、謝辞といたします。

塩川鉄也議員 憲法が生きる政治へ全力

 このたび、在職25年の表彰をいただいたことに、謝意を申し述べます。2000年以来、日本共産党を応援いただいた全国、そして群馬・栃木・茨城・埼玉の北関東の皆さんに厚くお礼申し上げます。また、いつも励ましの言葉をかけてくれた妻と家族にも感謝します。

 私の政治活動の原点は、日本と世界から戦争と貧困をなくすことであり、日本共産党と出会ったことが転機となりました。学生時代、米軍が日本に核兵器を持ち込もうとしたことが大問題となったとき、強い憤りを覚えました。なぜ被爆国の日本に核兵器が持ち込まれようとしているのか知りたいと思うとともに、自分一人声を上げても政治は変わらないという気持ちもありました。その時に、安保条約の下で米国言いなりの仕組みがつくられていることが大本にあり、対等平等の日米関係を実現する展望を示してくれたのが日本共産党の先輩でした。そして、みんなと一緒に政治を変えようと、一歩足を踏み出す勇気を与えてくれました。

 今や国際社会では、核兵器禁止条約が実現し、日本被爆者団体協議会がノーベル平和賞を受賞したように、被爆者を先頭にした日本と世界の世論と運動が大きな力を発揮しています。「核抑止」の呪縛を解き放ち、「核兵器のない世界」の実現のために力を尽くすものです。

 この間国会では、カネで動く政治を終わらせようと、企業・団体献金禁止の取り組みに全力を挙げてきました。政府が、物価高騰対策として最も効果のある消費税減税に踏み出そうとしないのは、財界・大企業が消費税増税、社会保障抑制、法人税減税を要求し、そのために多額の企業・団体献金を政権党に行ってきたからです。

 以前は企業・団体献金禁止と言えば、日本共産党だけの訴えだったものが、今では他の野党からも禁止法案が提出されるようになり、大きな変化が生まれています。国民生活を守り、支えるためにも、賄賂であり国民の参政権を侵害する企業・団体献金の禁止をぜひとも実現したいと決意しています。

 長らく国会の運営全般に関わる議院運営委員会の一員として活動してきました。憲法に基づく国民主権の議会制民主主義において、政府行政を監視監督する国会の責務は重大です。平和・くらし・人権のあらゆる分野で、憲法が生きる政治の実現のために全力を尽くすことを申し述べ、謝辞といたします。ありがとうございました。