航空自衛隊が墜落事故を起こしたT4練習機の飛行を再開させたことに対し、空自入間基地周辺の埼玉県議団、所沢、三芳などの各市議団、埼玉県平和委員会などは27日、防衛省に対し飛行再開の中止を求めました。私が同席しました。
防衛省は愛知県犬山市で発生したT4墜落事故の原因究明について「調査中」とする一方で、「考えうる全ての要因を踏まえ対策を講ずる」ことによりT4の安全は確保できると答えました。
私が「考えうる全ての要因とは何か」と聞くと、防衛省は「事故調査に影響を与えるおそれがあるため答えられない」と拒否。私は「これまで防衛省はT4はエンジンが2つあるから墜落することはないと説明してきた。それなのに今回の事故が起きたわけで、原因究明もない、対策内容も明らかにしないなかでの飛行再開は認められない」と強調しました。防衛省が「12日に埼玉県、入間市、狭山市、所沢市に対し飛行再開に関する説明を行った」と答えたのに対し、参加者が「県や市から飛行再開について了解を得たのか」と聞くと、防衛省は「了解を得たという報告は聞いていない」としながら「説明を持って了解を得たと考えている」と強弁。「住民に対して説明は行わないのか」との問いに対しては「行う予定はない」と回答。参加者から「入間基地は四方を住宅街に囲まれている。飛行再開は住民の命を軽視するものだ」との声が出されました。