臨時国会開会、国会議員団総会で田村委員長があいさつ

 参院選で、与党が衆参ともに過半数割れという前向きの変化をつくり出す上で、わが党は大きく貢献。

 一方で自民党の補完勢力や排外主義・極右的潮流が議席を伸ばした。

 人間の平等、人権と民主主義を守る党として、市民と連帯し、断固立ち向かう。


臨時国会開会/「二つのゆがみ」の改革こそ焦点/日本共産党の役割大きい/党国会議員団総会/田村委員長があいさつ

「しんぶん赤旗」8月2日・1面より

 7月の参院選を受けた臨時国会が1日、召集され、当選した参院議員が初登院しました。日本共産党は初当選の白川容子氏と議席を確保した小池晃、吉良よし子両氏がそろって登院。議員団総会で田村智子委員長があいさつし、自公が少数に追い込まれる一方、排外主義の危険な逆流が台頭し、「日本の政治は今、歴史的岐路にある」「いよいよ日本共産党の頑張りどころだ」と強調しました。会期は5日までです。

 田村氏は、参院選によって衆参とも自公過半数割れという「前向きの変化をつくる上で、わが党が貢献したことを確信にしたい」と述べました。

 一方、自民党の補完勢力や排外主義・極右的潮流が議席を伸ばし、政府の中にも留学生への支援打ち切りといった「危険な動きが起きているのは極めて重大だ」と指摘。日本共産党が選挙戦で排外主義とのたたかいを公然と訴えたことは党への新たな信頼を広げ、市民の中にも差別にあらがう運動が広がっており、「市民との連帯をさらに広げ、危険な潮流に立ち向かおう」と主張しました。

 消費税、賃金、社会保障のいずれの問題も、根底には国民に負担や自己責任を押しつける「財界中心」のゆがみがあり、空前の大軍拡やトランプ関税を巡る日米合意には「アメリカいいなり」のゆがみが顕著に表れていると指摘。「自民党政治の『二つのゆがみ』を根本から変える改革を求める論戦と国民運動に今こそ正面から取り組もう」と呼び掛けました。

 同時に「極右・排外主義と正面から対決しよう」と訴え、生活苦から危険な潮流に期待を持っている人々に、苦しみの真の原因と打開策を事実と論理で示し、希望を伝えていくことが大切だと強調。「日本共産党の果たすべき役割は大きい。時流に流されず正論を貫く党の頑張りどころだ。議員団がその先頭に立とう」と呼び掛けました。

 世論調査では大半が消費税減税を求め、全ての野党が消費税減税を公約しており、「国会内外で責任ある財源案を示し消費税減税の大攻勢をかけよう」と訴えました。

 「戦後80年、被爆80年の夏、原水爆禁止世界大会の成功とともに、アメリカいいなりの大軍拡ストップ、核兵器廃絶をはじめ、反戦平和の運動、国際連帯を大きく広げながら発展させよう」と強調。質量ともにした党づくり、『資本論』を読むムーブメント=学習運動の先頭に立つよう呼び掛けました。