JR吾妻線をいかす会の皆さんの吾妻線存続を求める国交省要請に同席

 沿線地域交通検討会議で今後のあり方を議論している吾妻線長野原草津口ー大前間に関し、存続・拡充を求める署名を提出。

 高齢者や高校生など地域住民のの貴重な交通手段であり、観光客確保にも欠かせない路線の存続を強く求めました。


吾妻線なくさないで/住民が国交省に署名5千筆

「しんぶん赤旗」12月19日・6面より

 群馬県渋川市と嬬恋村の間を走るJR吾妻線の一部区間で利用者が減り赤字になっているとして、JR東日本や自治体などが在り方を協議している問題で、沿線住民が18日、路線の存続と利便性向上を求める署名5094筆を国土交通省に提出しました。廃止すれば通学・通勤・通院だけでなく、防災や観光にも悪影響があり、過疎化がさらに進むと指摘しました。日本共産党の塩川鉄也衆院議員が同席しました。

 参加者は「吾妻線をなくさないでほしい」(沿線の高校生)、「今は乗っていないけど、将来は乗らないと生活できない」(沿線住民)との声を紹介。吾妻線をいかす会の伊藤洋子共同代表は「特急が減り有人駅が減り、利用者が減った。利便性を高めて誰でも使える路線にしてほしい」と訴えました。減便により高崎方面の高校に通うのが難しくなり、高校近くに下宿せざるをえない生徒の実態を報告しました。

 事務局の原沢香司さんは「JRへも署名提出と懇談を求めたが受け入れられなかった。住民の声を聞くように指導してほしい」と要望。国交省担当者は「要請内容を伝える」と応じました。

 JR東日本高崎支社は本紙の取材に、個人や団体との懇談については個別に判断しているとしています。