【皇位継承の在り方に関する全体会議】「男系男子の養子縁組、国民の理解を得られない」と主張

 衆参両院の皇位継承の在り方に関する全体会議が衆院議長公邸で行われ、政府の有識者会議の報告書が提案している「皇統に属する男系男子を養子に迎えること」を論点にして意見交換しました。

 私は「天皇は男系男子によって継承されるべきということが『不動の原則』になっている」と批判。多様な性を持つ人で構成される日本国民の象徴である天皇を男性に限定する合理的理由はなく、男女平等を掲げる日本国憲法の趣旨に反するとして「女性天皇を認めることは憲法の条項と精神に照らして合理性を持つ。女系天皇も同じ理由から認められるべきだ」と主張しました。

 皇位継承資格を女性にも認めることは2005年の有識者会議の報告書が提案していますが、今回の報告書は女性天皇の検討を棚上げし、皇統に属する男系男子を養子縁組で皇族とすることを提案しています。

 私は「事実上、女性天皇を否定するものだ。すでに75年以上も日本国民として過ごしてきた旧皇族の子孫から国民の権利を奪い、『皇統の継承』と称して600年遠い血筋をさかのぼるなど、国民の理解は得られない」と指摘しました。

 私は、「男系男子を不動の原則とした議論ではなく、『女性天皇』等について正面から検討すべきだ」と強調しました。


天皇 男性限定の理由ない/皇位継承全体会議/塩川氏が主張

「しんぶん赤旗」3月12日・2面より

 衆参両院は10日、皇位継承のあり方に関する全体会議を衆院議長公邸で開き、政府の有識者会議の報告書が提案している「皇統に属する男系男子を養子に迎えること」を論点に意見交換しました。

 日本共産党の塩川鉄也国対委員長は「天皇は男系男子によって継承されるべきということが『不動の原則』になっている」と批判。多様な性を持つ人で構成される日本国民の象徴である天皇を男性に限定する合理的理由はなく、男女平等を掲げる日本国憲法の趣旨に反するとして「女性天皇を認めることは憲法の条項と精神に照らして合理性を持つ。女系天皇も同じ理由から認められるべきだ」と主張しました。

 皇位継承資格を女性にも認めることは2005年の有識者会議の報告書が提案していますが、今回の報告書は女性天皇の検討を棚上げし、皇統に属する男系男子を養子縁組で皇族とすることを提案しています。塩川氏は「事実上、女性天皇を否定するものだ。すでに75年以上も日本国民として過ごしてきた旧皇族の子孫から国民の権利を奪い、『皇統の継承』と称して600年も遠い血筋をさかのぼるなど、国民の理解は得られない」と指摘しました。

 塩川氏は、男系男子を不動の原則とした議論ではなく、「女性天皇などについて正面から検討すべきだ」と強調しました。