関東地方の主な米軍・自衛隊施設に関する2026年度予算案について(2026年1月16日)

関東地方の主な米軍・自衛隊施設に関する2026年度予算案の内容が明らかになりました。

 

いくつかのポイントを記すと

1)概算要求段階と比較して、「価格の精査」による減額とともに、2025年度補正予算に前倒しをしたための減額が目立ちます。補正予算の「緊要性」が疑われる問題です。

2)予算案で新たに計上された施設整備費として、入間基地の「レーザー測距装置の展開基盤の整備」があります。「レーザー測距装置」とは、人工衛星と宇宙物体(宇宙ゴミや不審な衛星)との衝突のおそれがある場合において、より精度の高い位置測定を可能とする装置。宇宙にまで軍拡を推進するものです。SSA(宇宙状況監視)レーザー測距装置は、防府北基地(山口県)の部隊に配備されていますが、入間基地でも運用できるように電気配線工事などを行うとしています。

 

詳細は以下の通りです。

1.米軍施設(横田飛行場、所沢通信施設、大和田通信所、厚木海軍飛行場)
横田飛行場提供施設整備 歳出ベース58億4000万円 契約ベース57億100万円
消防署、倉庫(燃料タンクやポンプ等の給油機器)、整備用格納庫(C130・C1等)、ユーティリティ(給水・給電・給汽)の老朽更
厚木海軍飛行場提供施設整備 歳出ベース14億4100万円 契約ベース4億1900万円
雨水排水施設、車両工場改築
所沢通信施設及び大和田通信所に関係する経費は要求していない

 

2.陸自駐屯地(朝霞・大宮・相馬原・新町・吉井・宇都宮・北宇都宮・勝田・土浦・霞ヶ浦・古河・朝日・習志野・木更津)及び空自基地(百里・熊谷・立川・横田・府中・入間)における「施設整備費」
朝霞駐屯地 約134億円

後方支援学校(仮称)関連施設新設の工事51億円。隊舎等建替95億円。隊庁舎新設(老朽更新)に係る調査・設計。

陸上自衛隊朝霞駐屯地に関する令和8年度予算案(施設整備)

 

 

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大宮駐屯地 約7億円
庁舎の整備等。大宮化学学校における特定物質(毒ガス)分析施設の新設工事約4億円。
相馬原駐屯地 約5億円

部隊運用に必要な通信器材保管庫新設に必要な調査・設計。TACAN(飛行中の航空機に地上局からの方位と距離の情報を提供する装置)局舎の調査・設計。既存施設の空調整備等。

陸上自衛隊相馬原駐屯地に関する令和8年度予算案(施設整備)

 

 

 

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新町駐屯地 約8億円
庁舎建替経費等
吉井分屯地 約0.2億円

分屯地に隣接する土地の取得にかかる経費(火薬庫をより安定的に運用するため)。通信網整備工事に係る経費(光ケーブル埋設2期工事)。

陸上自衛隊吉井分屯地に関する令和8年度予算案(施設整備)

 

 

 

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宇都宮駐屯地 約3億円

既存施設の改修等

陸上自衛隊宇都宮駐屯地に関する令和8年度予算案(部隊改編)

 

 

 

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北宇都宮駐屯地 約8億円
UH60ヘリ格納庫の建替工事
勝田駐屯地 約1億円
既存施設の更新(調査)等
土浦駐屯地 約21億円

武器学校の総合実習場の調査・設計20億円

陸上自衛隊土浦駐屯地に関する令和8年度予算案(施設整備)

 

 

 

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霞ヶ浦駐屯地 約3億円
通信網の整備(光ケーブル埋設)。灯具のLED化
古河駐屯地 約11億円
隊庁舎の建替等
朝日分屯地 計上なし
 
習志野駐屯地 約27億円

既存施設の更新等

陸上自衛隊習志野駐屯地に関する令和8年度予算案(部隊改編)

 

 

 

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木更津駐屯地
管制塔の整備
百里基地 約88億円

地上計器着陸装置(ILS)受入施設の整備に関する設計等1億円。F-2能力向上機用シミュレーター受入施設の整備に係る設計等1億円。アラート格納庫のえん体化30億円。隊庁舎の整備55億円。

航空自衛隊百里基地に関する令和8年度予算案の主要事業について

 

 

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熊谷基地 約78億円
隊舎の整備等。隊舎建替62億円
横田基地 約7億円

管路の整備等

航空自衛隊横田基地に関する令和8年度予算案の主要事業について

 

 

 

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府中基地 約48億円

宇宙作戦集団の新編に伴う庁舎・隊舎の整備等47億円

航空自衛隊府中基地に関する令和8年度予算案の主要事業について

 

 

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入間基地 約166億円

隊庁舎建替3棟132億円。輸送機(C-2)受入施設の整備に係る工事等4億円。レーザー測距装置の展開基盤の整備3億円。電波情報収集機(RC-2)の受入施設の整備に係る設計等。

航空自衛隊入間基地に関する令和8年度予算案の主要事業について

 

 

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3.陸上総隊隷下の部隊(司令部および司令部付隊、第一空挺団、第一ヘリ団、中央即応連隊、特殊作戦群、中央特殊武器防護隊、対特殊武器衛生隊、国際活動教育隊、中央情報隊、システム通信団、水陸機動団、電子作戦隊)及びその他の主な部隊に係る予算(装備品等)
陸上総隊司令部及び司令部付隊(朝霞) 計上なし
 
第一空挺団(習志野) 約28億円
空挺傘等
第一ヘリ団(木更津) 約1億円
航空機用整備需品等
中央即応連隊(宇都宮) 約1.1億円
トラック10両更新等
特殊作戦群(習志野) 約3.2億円
「内容は公表できない」
中央特殊武器防護隊(大宮) 約0.0億円
防護衣等
対特殊武器衛生隊(三宿) 約0.3億円
生物剤対処用機材
国際活動教育隊(駒門) 約0.2億円
高機動車数両更新
中央情報隊(朝霞) 約0.2億円
トラック数両充足等
システム通信団(市ヶ谷) 約0.0億円
需品等
水陸機動団(相浦) 約32億円
水際地雷原処理装置等
電子作戦隊(朝霞) 約58億円
対空電子戦装置等
情報作戦隊(朝霞) 約0.4億円
備品類
大井通信所(ふじみ野市) 約44億8500万円
保全警備システム等の整備6700万円。施設の整備(車両整備場、隊庁舎局舎整備)44億1800万円。
防衛医科大学校(所沢) 約1314億円
医薬備品の整備等約41億円、患者に要する医療費約54億円、インフラ等整備費(施設整備)約998億円(新病棟建設、学生宿舎建替)、学校の機能を維持する経費(維持管理費)約89億円。防衛医学研究センター備品費1億円(爆傷研究のためのブラストチューブ等)。外傷・熱傷・事態対処医療センター備品費約2億円(診療機材整備)。
航空医学安全研究隊(入間) 約4億円
教育訓練経費
航空機動衛生隊(小牧) 約0.4億円
訓練機材等
警戒航空団第二飛行群(電子飛行測定隊及び電子作戦隊)(入間) 約570億円
電波情報収集機(RC-2)4機目の取得等
陸自化学学校(大宮) 308万円
訓練用模擬剤140万円、NBC偵察車の試薬39万円
陸自後方支援学校(朝霞) 51億円
関連施設新設の工事