【内閣委員会】カジノ法案/規制機関が推進側に/金も人も事業者任せ

 カジノ実施法案の質疑。カジノの規制機関として置かれる「カジノ管理委員会」が「カジノ推進機関」になる危険性を追及しました。石井啓一IR(統合型リゾー卜)担当相は否定できませんでした。

 政府は、カジノ管理委員会は組織として独立性を有すると説明しています。

 わたしは、カジノ管理委員会とIR推進側の官庁の人事交流は規制するのか――とただしました。

 石井担当相は管理委員会事務局の職員について「他省庁との人事交流に制限はない」と答弁。

 原子力規制庁では職員が原子力利用推進側の行政組織に配置転換するのを禁止する「ノーリターンルール」があるのに、カジノ管理委員会に同様の規定がないことをただすと、石井担当相はIR推進省庁と管理委員会の「行政目的は対立するものではない」と答えました。

 信じられない答弁だ。これではカジノを規制・管理するどころか、推進の立場でカジノを拡大することになる。

 さらに、カジノ管理委員会事務局にカジノ事業者を入れることを質問すると、石井日当相は「カジノを管理するためにはカジノの実態を知っている人を任用することもありうる」と述べ、委員会室から驚きの声があがりました。

 カジノ管理委員会の独立性は確保されておらず、経費はカジノ事業者が負担し、規制の仕組みはカジノ事業者の方が精通しており、事業者との人的結合もあり得る。カネも人もノウハウ(必要な知諏)も事業者に依存することになる。規制ではなく推進機関になりかねない。法案の徹底審議を求めました。

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「議事録」
<第196通常国会 2018年06月08日 内閣委員会 26号>

○塩川委員 日本共産党の塩川鉄也です。
 きょうは、今、質疑もありましたカジノ管理委員会について質問をいたします。
 この第六回のIR推進会議の資料で、カジノ管理委員会というのがあります。これを見ますと、カジノ管理委員会の権限の行使に当たっては、IR推進、振興に関係する他の行政機関や利害を有するカジノ事業者との関係を踏まえ、組織として独立性を有し、公正中立な立場での意思決定及び手続等が求められるとあります。
 つまり、組織としての独立性を担保をするために、IR推進の他の行政機関との独立性、またカジノ事業者との独立性、これが問われているということが指摘をされているわけであります。
 そこで、大臣にお尋ねをいたしますが、このカジノ管理委員会の事務局が組織として独立性を担保するために、カジノ管理委員会事務局とIR推進の行政機関との人事交流を規制するという規定は、法文のどこにありますか。

○石井国務大臣 今回のIR整備法案におきましては、IRの推進を通じた公益の実現を担うIR主務大臣、カジノ施設の設置、運営に関する秩序維持等を担うカジノ管理委員会という、行政目的を異にする二つの組織が新たに設けられることになります。そして、これら二つの行政目的は、互いに相反するものではありません。
 カジノ管理委員会は、世界最高水準のカジノ規制を公正中立な立場から担う存在としまして、内閣府のいわゆる三条委員会として設置することとしておりまして、カジノ管理委員会の事務局の職員につきましても、委員会の指揮命令のもと、公正中立かつ厳格にカジノ規制事務の執行に当たることとなります。
 カジノ管理委員会が担うカジノ規制の内容は多岐にわたり、また専門的な知見を必要とすることから、厳格なカジノ規制を実現するため、幅広い業務の特性に応じた人材を行政各分野から確保していく必要があるところであります。
 カジノ管理委員会の事務局につきましては、他省庁との間で行われる人事交流について制限を設けることは考えておりません。

○塩川委員 それはおかしいですね。だって、カジノ管理委員会の事務局について、IR推進会議の取りまとめにおいても、カジノ管理委員会は、IR推進、振興に関係する他の行政機関とは一線を画し、カジノに関する規制を厳格に執行する行政委員会として位置づけるべきとあるわけです。明確に区分する必要があるんですよ。IRを推進する部局と、まさにカジノを規制する、カジノを管理する部局と、これは人的にも分けるのは当たり前じゃないですか。
 三条委員会の議論でも、一番問題となったのが原子力規制委員会でしょう。まさに原子力を推進する機関と規制する機関の分離が必要だ、その人的な交流は行わない、こういう議論がずっと行われてきたじゃないですか。
 原子力規制委員会の設置法では、原子力規制庁の職員については、原子力利用の推進に係る事務を所掌する行政組織への配置転換を認めないという、いわゆるノーリターンルールが規定をされています。経産省や文科省の原子力担当、原子力委員会の事務局などには配置転換ができません。
 原子力に係る推進機関と規制機関の分離を図る観点で実施をされているわけで、IR推進の行政機関とカジノ管理委員会事務局の間でのこういうノーリターンルール、カジノ法案で規定しないのか。独立性を言うのであれば、そういうことこそ必要じゃないですか。

○中川政府参考人 お答え申し上げます。
 ただいま、推進会議の中でのこの一線を画するという御指摘でございますけれども、これは先ほど石井国務大臣の方から御答弁がございましたように、カジノ管理委員会のマンデートは、カジノ事業の廉潔性を確保するということが明確にある。一方、IR事業を担当する主務大臣は、IR事業を通じて日本を観光先進国に引き上げていく、そういう公益を実現することを監督していくということで、行政目的が異なるということを触れたものでございます。

○石井国務大臣 御指摘の原子力規制庁については、従来、原子力を推進する経済産業省に規制を担う機関が属し、規制機関の独立性が欠如するという中にあって、安全が軽んじられていたこと等の反省に立って、いわゆるノーリターンルールが設けられたものと承知をしております。
 今、先ほどから御説明申し上げておりますように、今般、IR主務大臣とカジノ管理委員会、二つの組織が新たに設けられるわけでありますが、これら二つの行政目的は、互いに相反するものではありません。
 なおかつ、カジノ管理委員会は、いわゆる三条委員会として、公正中立な立場からカジノ規制を担う存在として設けられるものでありまして、事務局職員についても、委員会の指揮命令のもと、公正中立かつ厳格にカジノ規制事務の執行に当たることになります。
 したがいまして、行政各分野からカジノ管理委員会に人事交流等で出向したとしても、それでもってカジノ管理委員会の公正中立な立場が失われるということはないというふうに考えております。

○塩川委員 いや、信じられないですね。IRを推進するためにもうけを上げようと思えば、カジノの収益を上げるというのが一番だと。もうけ、八割がカジノから来ているんですから、IR推進、どんどん広げようと思えば、カジノをどんどん広げるということにならざるを得ないじゃないですか。それはもう、カジノ管理委員会の目的、きちんとした規制をするというところと相反する方向なんですよ。だからこそ、組織としての独立性を担保するということを、事務局の議論でも有識者の議論でも行ってきたんじゃないですか。
 こんなところについても、これでは結局、規制、管理するどころか、IR推進の目的のためにどんどんどんどんカジノを拡大する、こういうことにならざるを得ない。まさにそういう法案の中身だということをみずから認めているという点でも、極めて重大だと言わざるを得ません。
 もう一つ指摘をしたいのが、このカジノ管理委員会が組織として独立性を有するために、カジノ管理委員会事務局にカジノ事業者を入れるということはないですね。

○石井国務大臣 カジノ管理委員会は、世界最高水準のカジノ規制を公正中立な立場から担う存在として、内閣府のいわゆる三条委員会として設置することとしておりまして、カジノ管理委員会の事務局職員については、委員会の指揮命令のもと、公正中立かつ厳格にカジノ規制事務の執行に当たるものであります。
 カジノ管理委員会の職員の外部からの任用に当たっては、監督等の対象となるカジノ事業者等との間の癒着など、カジノ規制事務の公正性、中立性にいささかの疑念を持たれることのないようにすることが前提でございます。

○塩川委員 だから、癒着など中立公正性を損なうようなことがないように、人的な交流を禁じるということが必要じゃないかと聞いているんですよ。
 大体、この法案の中にも、カジノ管理委員会の委員長又は委員は、カジノ事業者はなることができないと規定しているんですよ。委員長や委員についてはカジノ事業者、関連の事業者はなることができないと規定しているんだったら、このカジノ管理委員会の事務局も禁止すればいいじゃないですか。禁止すればいいでしょう。どうですか、大臣。

○石井国務大臣 これは、カジノ事業者から、外部から職員を任用するかどうかというのは、それは明確に定めていないところでありますが、ある意味で、カジノを管理するためには、カジノの実態を知っている人を任用するということも一つあり得るかもしれません。
 ただし、先ほども申し上げたように、カジノ事業者との間の癒着など、カジノ規制事務の公正性、中立性にいささかの疑念を持たれないようにすることが大前提ということであります。(発言する者あり)

○山際委員長 御静粛にお願いします。

○塩川委員 だから、中立公正性に疑念が持たれないように、カジノ事業者は事務局に入れないと規定すればいいじゃないですか。何でそんなこともできないのか。
 そもそも、カジノ管理委員会の経費という、皆さん、カジノ管理委員会の経費は誰が負担するのか。規制対象のカジノ事業者が負担するんですよ、納付金から出るんですから。また、カジノ規制の仕組みについてはカジノ事業者の方が精通しているということは、大臣もお認めになっておりますから。
 カジノ管理委員会は、カジノ規制のノウハウについてもカジノ事業者に劣後をし、カジノ事業者との人的結合、官民癒着の疑念は排除をされず、財政的にもカジノ事業者に依存する。金も人もノウハウもカジノ事業者に依存する。カジノ管理委員会は、カジノ規制機関ではなく、カジノ推進機関になりかねないじゃありませんか。
 規制機関が規制される事業者に取り込まれる、規制のとりこが大問題となった、あの原発事故の過ちを繰り返してはならないのではありませんか。
 さらなる徹底審議を要求する、このことを強く求めて、質問を終わります。

カジノ法案めぐり緊迫/野党“徹底審議は国民の声”

 日本共産党、立民、国民、自由、無所属の会の野党4党1会派の衆院内閣委員会理事・委員は7日、国会内で共同で記者会見し、カジノ実施法案の徹底した審議を求めました。

 与党が同委員会での採決を提案したのに対し、
野党は――
▼地方・中央公聴会、参考人質疑など国民の声を聞くこと、十分な審議時間の確保
▼カジノが地域経済社会に与える負の影響、法案が政省令に委ねている事項の内容など必要な資料の提出

○負の影響試算には、最重要である地域経済社会への影響などが含まれていない。また、海外のカジノ事業失敗事例、本法案に基づく失敗ケースの判断要件、撤退手続きや対応コスト試算など明らかにせよ。
○政省令については、具体的な想定概要を明らかにせよ。
○推進会議「とりまとめ」内容などと政府答弁には乖離や不明点があり(例えばカジノ面積上限)、乖離した結論に至った経緯、与党間協議を含め、資料を明らかにせよ。

▼カジノ客の構成(外国人と日本人)など答弁がなかった点の明確化
――の3点を共同要求として政府・与党に迫りました。

 質疑時間が与党の主張で短時間に抑えられるなど、「与党による審議拒否」が起きている。国民多数がカジノ反対の声をあげている。『世界最高水準』とうたっているカジノ『規制』には、面積の上限やカジノ事業者による客への貸し付けなどで穴が開けられ、その背景に日本進出をめざす米国などのカジノ資本の要求があることが浮かび上がっている。「徹底審議が必要だというのは、国民の声だ。

カジノ法案/与党が8日採決を提案、野党一致して反対

 カジノ実施法案を審議している内閣委員会の理事懇談会で、今後の日程を協議。

 与党は8日の法案採決を提案しました。野党は一致して採決に反対し、さらなる質疑を求めました。8日は1時間45分間の質疑を行うことを決めました。

 わたしは、質疑終局、採決は認められない。質疑を続行せよ――と主張しました。

党埼玉県委員会/3000万人署名提出集会に出席

 日本共産党埼玉県委員会の3000万人署名提出集会。梅村さえこ参院比例代表予定候補、伊藤岳参院埼玉選挙区予定候補も駆けつけました。

 今日は2万1446筆の署名を受けとりました。累計で17万8390筆になります。

 署名の力が安倍改憲を許さない力となって、国政を動かしています。


「しんぶん赤旗」6月8日付・首都圏版より

党埼玉県委/合計18万4000人分に

 日本共産党埼玉県委員会は7日、安倍9条改憲に反対する3000万人署名の国会提出行動に取り組み、2万1446人分を塩川鉄也衆院議員に託しました。埼玉の共産党がこれまでに集めた署名は、約18万4000人分です。

 行動には、梅村さえこ参院比例予定候補、伊藤岳参院埼玉選挙区予定候補、苗村京子県議予定候補、青柳しんじ、とばめぐみ両さいたま市議予定候補らが参加しました。

 塩川氏が国会情勢を報告し、「働き方改革」一括法案やカジノ実施法案などを押し通そうとする安倍政権を批判。「みなさんの粘り強い署名運動が、市民と野党の共闘を広げ、前進させる力になっています。3000万人署名を何としても達成し、安倍政権を退陣に追い込みましょう」と呼びかけました。

 梅村氏は、さいたま市の公民館で起きた憲法9条を題材にした俳句の公民館だよりへの不掲載をめぐる「九条俳句裁判」で、東京高裁でも原告が勝訴したことを紹介し「埼玉が頑張る情勢です。市民と野党の共同を広げるためにも、来年の参院選で伊藤予定候補とともに勝利する決意です」と述べました。

 参加者は「後援会二ユース読者を訪ねて署名をお願いしている。支部の目標を達成した」(富士見市)など、取り組みを交流しました。

 

空自・入間基地の拡張強化計画反対など/埼玉平和委員会と懇談

 埼玉平和委員会の方と懇談。

 オスプレイ監視行動を通じて埼玉県との意見交換や情報共有が進んでいるといいます。大きな前進です。

 入間基地の拡張強化計画反対運動について、今後の取り組みを相談しました。

麻生大臣の辞任を/野党合同緊急院内集会

 麻生大臣の辞任を求める野党合同緊急院内集会。

 森友問題の財務省調査報告は、麻生大臣では真相究明できないことを示しています。

 セクハラ問題で何ら責任を取らない麻生大臣にはやめてもらうしかないと野党の決意を固めあいました。

全国学童保育連絡協議会と日本共産党の懇談会

 全国学童保育連絡協議会のみなさんと日本共産党の懇談会。宮本たけし衆院議員、田村智子・倉林明子参院議員と一緒に出席。

 学童保育の「従うべき基準」を堅持することを求める署名が18万筆に及ぶと聞きました。地方議会で制度堅持を求める意見書採択の請願に取り組んでいると言います。

 国会での質問なども紹介し、専門性を必要とする指導員の処遇改善に取り組むことが待機児童解決の一番の力になると交流しました。


 「しんぶん赤旗」6月7日付・4面より

学童保育/職員配置基準堅持を/指導員ら党国会議員と懇談

 学童保育に通う子の保護者や指導員らでつくる「全国学童保育連絡協議会」は6日、国会内で日本共産党国会議員団と懇談し、学童保育の職員配置基準を堅持するように要請しました。共産党からは田村智子副委貝長、倉林明子参院議員、塩川鉄也、宮本岳志の両衆院議員が出席しました。

 学童保育は現在、厚生労働省令で、資格(放課後児童支援員)をもつ指導員を原則2人以上配置することが「従うべき基準」とされていますが、この基準を「地方分権」の名のもとに規制緩和しようという動きがあります。

 全国学童保育連絡協議会の嘉村祐之副会長は懇談で、「従うべき基準」を堅持することを求める請願署名が3週間ほどで18万人分も集まったことを紹介。「従うべき基準」でなくなれば「資格がない人が一人で子どもたちを見てもいいことになり、子どもたちを守ることができなくなってしまう」と訴えました。

 党議員団は、安倍政権が「地方分権」の名のもとに規制緩和を進めようとしていることについて「最低基準は守るべきで、地方の裁量とは、その最低基準に上乗せする裁量のはずです」(田村副委員長)と指摘。学童保育の「従うべき基準」の堅持と拡充を国会論戦でも取り上げていくと応じました。

埼玉県民大運動実行委員会の院内集会であいさつ

 埼玉県民大運動実行委員会の院内集会であいさつ。梅村さえこさんも同席。
 
 カジノ法案強行の動きや麻生大臣辞任、働き方改革法案の廃案を求める取り組みなどを報告。市民の運動が国会の野党共闘を強め、安倍改憲を許さないたたかいに活きていることを紹介。国政私物化をやめさせ、安倍政権を退陣に追い込もうと呼び掛けました。

【「しんぶん赤旗」掲載】カジノ解禁/今国会成立狙う/安倍政権/異常な執着

「しんぶん赤旗」6月6日付・3面より
 

 刑法が禁じる賭博場・カジノを解禁するカジノ実施法案の審議が衆院内閣委員会で始まりました。与党は今国会での成立をねらっています。まだわずかな時間の審議のなかからも違法な民間賭博の解禁に執着する安倍晋三内閣の異常な姿勢と日本社会に大きな害悪を広げるカジノの異次元の危険性が鮮明になっています。


 

(写真)大阪市内で開かれたカジノ見本市で米ラスベガスカジノ大手のMGMが展示した大阪カジノの計画図=4月27日

「反対」65%の世論に背

 カジノ法案「今国会で成立させるべきだ」22%、「成立させる必要はない」71%(「朝日」4月14・15日調査)

 カジノ解禁に「賛成」26・6%、「反対」65・1%(「共同」3月3・4日調査)

 直近の各種世論調査でも、カジノに反対する国民の声は明瞭です。

 日本共産党の塩川鉄也衆院議員が「国民多数の反対の声はなぜだと思うか」と迫ったのに、安倍首相は「カジノにばかり焦点があたって弊害を心配する方が多い」というすり替え答弁をしました。

 政府は、同法案は「カジノ単体」を解禁するのではなく「IR(統合型リゾート)の一部としてカジノを実施する」ものだといいます。

 しかし、国際会議場など観光施設を整備するだけなら新たな立法は要りません。IRの「収益面での原動力」としてカジノを解禁するというのがこの法案の本質であり、だからこそ国民は反対しているのです。

 首相は「(IRが)日本の成長戦略に資する経済効果を有することについてイメージの共有が道半ばだ」とのべました。

 「経済効果」といいますが、政府は「経済効果、雇用効果、財政上の効果などを定量的に試算することは困難」(中川真IR推進本部事務局次長)と答えています。ギャンブル依存症や副次的な犯罪被害など、カジノが必然的にもたらすマイナスの効果はまったく考慮しておらず、根拠を欠くものです。

 首相は2014年5月、シンガポールのカジノ施設を視察したさいに「日本の成長戦略に資すると思う」とのべ、カジノ解禁を国策としてすすめてきました。その“思いこみ”のまま、国民の異論に耳を貸す必要などないという強権的な姿勢で、カジノを強引に押し通そうとしています。

(写真)カジノ見本市で松井一郎大阪府知事(右から2人目)に大阪でのカジノ計画を説明する米カジノ大手MGM日本法人のエド・バワーズCEO(右端)=4月27日

胴元企業の金貸し許可
 安倍首相は「世界最高水準のカジノ規制」(4月27日)とのべました。▽7日間に3回、28日間に10回と“入り浸り”容認の入場回数「制限」▽1回6000円と規制の意味のない入場料―などには「何が世界最高だ」という批判が相次ぎました。

 カジノは毎日24時間営業で、天井知らずの高額の賭けを、切れ目なく繰り返します。

 その「異次元」ともいえる危険性を示したのが、カジノ業者が客に賭け金を貸す「特定資金貸付業務」です。

 カジノ客が手持ちの資金を使い果たしても、さらに賭け続けるためカジノ業者から賭博資金を借りることができるのです。負ければ借金を負ったうえ、それを取り返そうとさらに深みにはまっていく仕組みです。

 塩川氏は、多重債務問題が深刻化するなか06年に実現した貸金業法の抜本的改正で過剰貸し付けを抑えるさまざまな施策がとられているのに、これとは別枠の新たな貸し金の仕組みがつくられ「依存症者、多重債務者を生み出すことにつながる」と批判しました。

 石井啓一IR担当相は、日本人客への貸し付けは、あらかじめカジノ業者に預託金を納めた者だけが対象で「簡単に預託できる額にはせず富裕層に限定する」と、それで十分な規制がされているかのようにのべました。

 参考人質疑で新里宏二弁護士は「これまで日本では公営ギャンブル、パチンコで事業者が現場で貸し付けをすることはないし、あってはならないと考えられてきた。ギャンブル依存症に直結するからだ」とのべ、その危険性を警告しました。

(写真)大阪市内で開かれた大規模なカジノ見本市での米カジノ大手「シーザーズ」の展示。世界各国に持つ大規模カジノを誇示して日本進出をアピールしました=4月27日

外圧で依存症対策後退
 塩川氏は、依存症対策として当初予定されていたカジノの面積上限の絶対値での規制が、米国のカジノ企業の要求が強まるなかで削除された経過を示し、「ギャンブル依存症対策よりも海外カジノ企業の要求を優先したのか」と追及しました。

 法案は、251条にわたる大部なもので、しかも350項目以上を今後の政省令やカジノ管理委員会規則に委ねており、制度の細部はまったく明らかになっていません。外圧や事業者の意向に沿って、ますますカジノのもうけばかりを優先するいっそう異形なカジノへと進む危険性もあります。

 安倍首相は塩川氏の追及に、今後「全国キャラバンを行う」という考えを示しました。

 数の力で強引にカジノ解禁を押し通した後で、いくら国民むけに都合のいいことだけアピールしてもなんの意味もありません。

 国民の声に向き合い、同法案は撤回し、カジノ解禁の是非から国民的な議論を行うべきです。

カジノ法案/徹底審議を/与党は短時間の質疑終局を認める要求

 カジノ実施法案を審議している衆院内閣委員会の理事懇談会で、今後の日程を協議。明日6日に、事前に決まっている野党が1時間15分の質疑をすることを決めました。

 この中で自民党は、短時間で質疑を終局させる考えを認めました。これに対し野党は徹底審議を求めました。

 また、政府のIR推進本部は、野党が要求した資料を提出。

 わたしは、内容は不十分であるが、政府が新たな資料を提出しており、それを含めた徹底した審議を行うべきだ――と要求しました。

埼玉公団住宅自治会協議会定期総会に出席

 埼玉公団住宅自治会協議会定期総会に出席し、あいさつ。

 「安心して住み続けられる公団住宅」を求める自治会のみなさんの活動に敬意を表します。

 居住者の高齢化が進み、主たる収入が年金だけの世帯も多く、家賃が大きな負担となっています。

 機構法25条4項には家賃減免が規定されています。高齢者など、居住の安定をはかる必要がある者で、家賃を支払うことが困難な場合は、家賃を減免することができるとあります。

 「住まいは人権」です。家賃減免の活用を。ご一緒にがんばりたい。

立憲主義を取り戻す!戦争させない!9条こわすな!6・3オール埼玉総行動

 北浦和公園で行われた「立憲主義を取り戻す!戦争させない!9条こわすな!6・3オール埼玉総行動」に1万3500人が参加!

 全県の団体・個人が結集した総行動実行委員会が主催し、小選挙区単位の15の地域連絡会などが共催、埼玉弁護士会・連合埼玉・埼労連が後援する集会です。

 政党代表として、日本共産党・立憲民主党・国民民主党・社会民主党・自由党があいさつ。わが党は田村智子副委員長。

 市民と野党の共闘が継続、発展しています。この力をさらに大きくして、安倍政権を退陣に追い込もう!


「しんぶん赤旗」6月5日付・首都圏版より
 
政権受け皿ここに
 
 「6・3オール埼玉総行動」には日本共産党の国会議員と国政候補者も参加しました。
 
 参加者と一緒に「戦争させない」とアピールしていた梅村さえこ参院北関東ブロック比例予定候補は、昨年の“希望の党騒動”で共闘に持ち込まれた逆流を乗り越えたと振り返ります。「あの総選挙を経てもなお、きょう、これだけの野党と市民が勢ぞろいしました。重要な一歩。受け皿はここにあると広く知らせ、世論を変えていきたい」と話しました。
 
 市民と共にパレードに参加した塩川鉄也衆院議員は「立憲主義守れ、安倍9条改憲反対」の一致点で、1万5000人近くの人が集まったと感慨深けに語り、「国政私物化のなかで、安佶政権と国民多数との対立は深よっています。市民と野党の共闘を力に退陣を迫っていきたい」。
 
 安倍政権の終わりへ、決定的な引導を渡す集会として成功させようと、実行委員の一人として準備から関わってきた伊藤岳参院埼玉選挙区候補。受け付けや会場整理をしながら「街頭では、総選挙で安倍・自民党に投票したという人たちから『ウソのないマトモな政冶』をと激励されることが増えました。保守の人たちとも結束できる訴えをしていきたい」と語りました。

カジノ法案の徹底審議を求め、野党の内閣委理事・委員が共同会見

 今日の内閣委員会終了後、立憲民主党、国民民主党、無所属の会、日本共産党、自由党の内閣委理事・委員が、カジノ実施法案の徹底審議を求める共同記者会見を行いました。

 今日の理事会で、以下の3項目を与党側に要求していることを明らかにしました。

 わたしも、わずかな審議時間でも法案の問題点が明らかとなった。徹底審議が必要だ――と強調しました。

1)国民の声を聞くこと。国民の多くがIR、カジノについて、反対、疑問の意見を持っている。国民の声をしっかりと受け止めるために、地方公聴会、中央公聴会を行うこと。また有識者(法制度にかかわる専門家も含めて)やIR事業者など関係者の意見を聞く場として、さらなる参考人質疑を行うこと。

2)十分な審議時間を確保すること。昨日の参考人質疑でも「国会で慎重かつ十分な審議を」と要望されていた。また200条を超える新法は、介護保険法以来、21年ぶりのことであり、きわめて重要な法案であることは、与野党共通の認識である。介護保険法が、3国会にわたって50時間超の審議を行ったことを踏まえて、それを下回らない審議時間を確保すること。

3)充実した審議に資するための資料の提出を求める。
・IRの経済効果について、我が国における規模、また社会に及ぼす負の影響を含め、政府としての試算を示すこと。
・350項目に及ぶ政省令事項について、その概要を明らかにすること。
・IR法案提出に向けた与党協議における議論の内容及び政府提出資料の開示。
・その他

【内閣委員会】国民はカジノ認めぬ/米国が法案要求/首相に撤回迫る

 与党が今国会での成立を狙うカジノ実施法案を審議している内閣委員会で、安倍晋三首相への質疑を行いました。わたしは、賭博であるカジノを収益エンジンにするIR(統合型リゾート)を経済政策に掲げることを国民は受け入れていない――として、同法案の撤回を強く求めました。

 同法案は2016年12月の国会で自民、公明、維新が強行成立させたカジノ解禁推進法を受け、政府の責任でカジノの運営解禁を定めるもの。成立すれば日本国内で、依存症、多重債務、地域社会の荒廃をもたらすことが懸念されるカジノが解禁されます。

 わたしは、直近の世論調査でカジノ解禁「反対」が「賛成」を圧倒していることをあげ、首相の認識をただしました。

 安倍首相は「(IRが)日本の成長戦略に資する経済効果を有することについてイメージの共有が道半ばだ」とのべ、カジノ解禁に執着する態度をとりました。

 わたしは、17年2月の日米首脳会談でトランプ米大統領が首相にたいして米国の巨大カジノ企業名を示したとされる報道(「日経」同6月10日付)を示し、事実を確認。

 首相は「トランプ大統領からそんな話はなかった」と答えました。

 さらに、この首脳会談当日の全米商工会議所・米日経済協議会共催の朝食会に米大手カジノ企業のトップが出席している。日本のカジノについての要望をきいたのではないか――と追及しました。

 首相は、自身が、成立したばかりのカジノ解禁推進法を紹介し、課題解決に協力すると意見があったことを認めました。

 ギャンブル依存症対策として検討されたIR施設内のカジノ面積規制が、米カジノ企業の意向に沿って緩和された疑いがある。米国側の要望などの資料提出を要求。カジノ企業の要求ではなく国民の声を聞け――と法案撤回を求めました。

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「議事録」
<第196通常国会 2018年06月01日 内閣委員会 24号>

○塩川委員 日本共産党の塩川鉄也です。
 安倍総理にお尋ねをいたします。
 IRというのは、まさに収益のエンジンとしてのカジノを行うもの、だからカジノ解禁ということになるわけですが、このカジノ解禁に国民の多数は反対の声を上げている、六割、七割以上の方々が反対だ。こういうカジノ解禁に反対の声が多数だ、その理由はなぜだと総理はお考えですか。

○安倍内閣総理大臣 先ほど来答弁をさせていただいておりますように、このIRについては、カジノにばかり焦点が当たっていることから、その弊害を心配される方が多いのではないか、このように思います。

○塩川委員 カジノが収益エンジンなんですよ。まさにカジノで成り立っているのがIRなんですから。そのカジノの解禁について国民は不安を持っている。その理由について、国民の声を率直に受けとめるのであれば、なぜそう国民が思っているのか、そのことについてしっかりと総理として受けとめるべきじゃありませんか。なぜ国民がそういう反対の声を上げているのか。

○安倍内閣総理大臣 そこは、まさに先ほど答弁をさせていただきましたように、さまざまな弊害を心配しておられる声があるということは承知をしております。
 そこで、カジノの設置については、依存症防止対策、犯罪・治安維持対策、あるいは青少年の健全育成対策として厳格な入場規制や広告・勧誘規制など、重層的かつ多段階的な措置を講じているところであります。
 政府としては、IR整備法案の策定に当たり、その制度の大枠について、パブリックコメントや説明会を実施し、国民の意見を丁寧に伺う機会を設けてきたところであります。また、今後、単なるカジノ施設ではない日本型IRのイメージを具体的に共有させていただくための全国キャラバンを実施していく考えであります。
 引き続き、国民に丁寧に説明を行うとともに、依存症防止対策などに万全を期しながら、世界じゅうから観光客を集める滞在型観光を推進してまいりたいと思います。

○塩川委員 いや、だから、いろいろな対策をとらなければいけないような弊害を生むのがカジノの解禁なんですよ。依存症ですとか、治安ですとか、青少年への影響を懸念する、こういった国民の不安の声があるからこそ、カジノ解禁に反対が多数なんですよ。そのカジノ解禁をまさに中核とするIRであるわけで、安倍政権が成長戦略として日本型IRの整備推進を掲げているわけです。
 依存症や生活の破綻などをもたらす賭博であるカジノを収益エンジンとするIR、これを経済政策に掲げることに国民は納得していないということじゃありませんか。

○安倍内閣総理大臣 納得していないということは、今、再三答弁をさせていただいたところでありますが、いわばカジノにばかりこれは焦点が当たることによって、弊害について心配をされる声がある、こういうことではないか、これが大きな理由ではないか、こう思うところでございます。
 私自身も、以前、シンガポールの二つのIR施設を視察してまいりました。カジノによるさまざまな弊害についてかなり厳格な対応がとられていることや、カジノの収益を活用して新たな雇用や文化への投資を生み出す、大変な国際競争力を有する異次元のリゾート施設となっていることを知り、IRのイメージについては私も大きく変わったところであります。
 日本型IRは単なるカジノ施設ではありませんが、依存症防止や犯罪、治安維持に万全の対策が講じられ、また、日本の成長戦略に資する経済効果を有することについて、イメージの共有が道半ばであると感じております。
 今後とも、国民に繰り返し丁寧に説明を行うことに注力をし、世界じゅうから観光客に来ていただけるような滞在型観光を目指していることに理解を得るよう努めてまいりたいと思います。

○塩川委員 いや、そのシンガポールのIRのもうけの七七%はカジノなんですよ。こんなカジノを中心としたようなビジネスが行われるということについて国民は納得をしていないわけで、カジノで地域経済振興、カジノで金もうけというのは国民は受けとめていない、こういうのは受け入れていないということを強く申し上げておきます。
 そこで、別な角度からお尋ねしますが、日本経済新聞の二〇一七年六月十日付で、昨年の二月の日米首脳会談について報じた記事がありました。ここでは、晋三、こういった企業を知っているか、アメリカで開いた二月十日の日米首脳会談、トランプ大統領は安倍晋三首相にほほ笑みかけた、日本が取り組むIRの整備推進方針を歓迎した上で、米ラスベガス・サンズ、米MGMリゾーツなどの娯楽企業を列挙した、政府関係者によると首相は聞きおく姿勢だったが、隣の側近にすかさず企業名のメモをとらせたとあります。
 これは事実でしょうか。

○安倍内閣総理大臣 まるでその場にいたかのごとくの記事でございますが、そんな事実は、これは全く、一切なかったということをはっきりと申し上げておきたいと思います。

○塩川委員 にわかに、そういった話がないと言えるのかということで、その日は、朝、首脳会談に先立って、総理出席の、全米商工会議所、米日経済協議会の共催の朝食会が開かれていたわけであります。アメリカ側からは、ビジネスリーダーが十四名参加をしている。そのアメリカ側のビジネスリーダーの十四名の中には、ラスベガス・サンズの会長、MGMリゾーツの会長、シーザーズ・エンターテインメントのCEOなど、カジノ企業のトップが出席をしているわけです。その場に総理が出席をして、意見も聞いている。
 直接、日本のIRカジノについて、米国の企業から要望をお聞きになったんじゃありませんか。

○安倍内閣総理大臣 それは、全米商工会議所、米日経済協議会共催朝食会では、超党派の連邦議員や米国企業CEO等、日米関係のさらなる強化に向けて意見交換を行ったところであります。私からは、二〇一六年十二月にIR推進法が国会を通過し、公布、施行されたこと等を紹介したところでございます。
 参加者の中にはカジノ経営者が含まれておりましたが、統合型リゾート施設は観光立国を目指す日本にとって有益である点、また、IRに対する社会的懸念等の課題の解決に貢献していきたい等の発言があったところでございますが、そこにはトランプ大統領はもちろん出席はしていないわけでございますし、繰り返しになりますが、トランプ大統領との間においてはそんな会話は一切なかったということでございます。

○塩川委員 その具体的な要望の中身をぜひ明らかにしていただきたいと思っています。トランプ大統領の最大の支援者がこのラスベガス・サンズのアデルソン会長だと言われているわけで、そういう点でも、実態はどうかということをぜひ明らかにしていただきたい。
 この共催の朝食会での具体的なアメリカのカジノ企業の要望について、明らかにしていただけますか。

○安倍内閣総理大臣 急な御下問でございますが、今事務方に確認をいたしましたら、要望等は一切なかったということでございます。

○塩川委員 その辺については改めてお尋ねしたいと思っています。
 私は、今回のカジノ実施法案の内容において、当初、依存症対策のためにも一万五千平米というカジノ施設面積の上限規制があったのに、それを外してしまうという経緯があるということは、きょうの委員会でもただしたところであります。
 そういったときに、昨年の七月の取りまとめで出されていた一万五千平米という上限規制を結果として法案でなくした、その経緯の中で、この間、ラスベガス・サンズのアデルソン会長や、あるいはMGMの日本法人のエド・バワーズCEOなどが、こういった上限設定を外してくれとか、最低三万平米は欲しい、こういう要望を上げていたわけであります。
 そういう意味でも、私は、絶対値の規制をIR施設面積に占める割合に変えたというのは、依存症対策よりも、このようなカジノ事業者の要求を優先したと言わざるを得ないのではないのか。この点について、総理のお考えをぜひお聞かせいただきたい。

○安倍内閣総理大臣 今、突然の質問でございまして、午前中のやりとりについて私は聞いておりませんので、何ともお答えのしようがないわけでございますが、いずれにいたしましても、我々、先ほど申し上げましたように、しっかりとさまざまな懸念に対しては対応していきたい、こう考えておりますし、海外から多くの観光客がやってくる、そういう施設にしたい、このように考えております。

○塩川委員 カジノで金もうけなど、国民の理解は得られません。カジノ企業の要求ではなく国民の声こそ聞け、カジノ実施法案は撤回せよ、このことを申し上げて、終わります。