【政治改革に関する特別委員会】参考人質疑

 企業・団体献金をめぐる与野党の法案について、参考人質疑を行いました。

 私は、1990年代の「政治改革」で政治家個人への企業・団体献金は禁止されたが、国会議員などが支部長を務める政党支部への寄附や政治資金パーティー券の購入という形で政治家個人への企業・団体献金が継続していると指摘。

 これに対し、参考人の谷口将紀・東大教授は、当時の議論を引いて「大きな穴が空いたことは否めない」と述べつつ、自民党では政党支部が増えていることは「制度の想定外の動きだった」と発言。

 私は「想定外、抜け道というのは当初から想定されていたということだ」と述べました。

 私は、各政党本部の収入にふれ、多くの政党が7~8割を政党助成金で占めていると指摘。政党助成制度の導入時、94年に細川護熙総理と河野洋平自民党総裁は収入の4割を上限とすることで合意しましたが、法制化の際には3分の2に後退し、95年にはその「歯止め」さえ削除され、一度も上限規制がかからずに施行されたと指摘。

 多くの政党が税金に大きく頼る現状について、参考人の中北浩爾・中央大法学部教授は、「政党は市民社会から生まれ、国民によって支えられ、その意思を国家機構に反映させていくことが基本的な役割だ」として、選挙の結果書き順に配分される「政党交付金にのみ過度に依存することは問題だ」と主張する一方で、「企業・団体献金を安易に廃止したり、制限強化したりすることは望ましくない」と述べました。

 谷口参考には、「政党交付金制度には一定以上の意義があった」と述べつつ、増額することは「国民の理解は得られない」と述べました。

 私は、国営政党にならないように、企業・団体献金を増やすというのは、「国民の思いに逆行する」と主張しました。

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政党支部やパー券 「大きな穴 否めず」/衆院特委/参考人認める/塩川議員質問

「しんぶん赤旗」12月16日・2面より

 衆院政治改革特別委員会は15日、企業・団体献金を巡る与野党の法案の参考人質疑を行いました。日本共産党の塩川鉄也議員が質問しました。

 塩川氏は1990年代の「政治改革」で政治家個人への企業・団体献金は禁止されたが、国会議員などが支部長を務める政党支部の存在や、政治資金パーティー券の購入という形で政治家個人への企業・団体献金を継続していると指摘。参考人の谷口将紀東京大学教授は、当時の議論を引いて「大きな穴が開いたことは否めない」と述べつつ、自民党では政党支部の数が増えているとし「制度の想定外の動きだった」と発言。塩川氏は「想定外、抜け道というのは当初から想定されていた」と述べました。

 塩川氏は、各政党本部の収入に触れ、7~8割を政党助成金で占めていると指摘。政党助成金制度の導入時、94年に細川護熙総理と河野洋平自民党総裁は上限4割で合意しましたが、法制化の際に3分の2へ後退し、95年には「歯止め」さえ削除され「一度も上限規制がかからずに交付された」と指摘。

 多くの政党が税金に大きく頼る現状について参考人の中北浩爾中央大学教授は、政党は市民社会から生まれ、国民に支えられ、その意思を国家機構に反映させることが基本的役割だとして、選挙の結果を基準に配分される「政党交付金にのみ過度に依存することは問題だ」と主張。一方、「だから企業・団体献金を安易に廃止したり、制限強化することは望ましくない」と述べました。

 谷口氏は、助成金導入に一定の意味があったとしつつも増額などは「国民の理解を得られない」と述べました。塩川氏は国営政党にならないように企業・団体献金を増やすということは「国民の思いに逆行する」と主張しました。


「議事録」

第219回臨時国会 令和7年12月15日(月曜日)政治改革に関する特別委員会 第5号

○塩川委員 日本共産党の塩川鉄也です。

 お二方の先生には度々御足労いただき、本当にありがとうございます。

 最初に、谷口参考人にお尋ねします。

 一九九〇年代の政治改革におきまして、企業・団体献金については、政治家個人ではなく、政党本位、政党にという議論が行われておりました。しかしながら、現状を見ると、政治家にひもづいた多数の政党支部の存在や、また政治資金パーティーの購入という形で、政治家個人への企業・団体献金が継続しているというのは、やはり政治家個人ではなく政党にという趣旨にそぐわない事態となっているのではないかと考えますが、お考えはいかがでしょうか。

○谷口参考人 御質問ありがとうございます。

 一回目に参考人で伺いましたときにも同様の質問をいただいたかというふうに存じ上げておりますけれども、やはり政党支部の数を規制をしようというとき、当時の国会答弁において、同じ市区町村であっても、その同じ一つの市区町村を細分するものでなければ幾つでも政党支部をつくることができるという御党議員に対する答弁として当時行われてしまったということによって、大きな穴が空いてしまったということは否めないであろうというふうに思うのであります。

 実際、それ以降、自民党においては政党支部の数がどんどん増えてきたというところがあるわけでありまして、これは制度の、ある意味では想定外の動きであったというふうに考えることができるかと存じます。

○塩川委員 想定外の抜け道というのが当初から想定されていたということでもあるのかと思います。

 中北参考人に伺います。

 冒頭の意見陳述の中でもお書きいただきました政治資金の透明化のところですけれども、政治資金規正法の二条に基づく政治資金の透明化、これも前回お聞きしたといえばお聞きしたことかもしれませんけれども、やはり、この間、収支報告書公表時期の延期や、また情報公開請求の制限、そして要旨廃止といった公開に逆行するような措置が行われてまいりました。これは透明化に逆行するのではないかと思うんですが、その点についてお考えをお聞かせください。

○中北参考人 お答え申し上げます。

 この点、塩川先生が繰り返し問題提起し、私もこれは賛同しておりますけれども、要旨の公表、きちんとすること、さらには、データベースもきちんとずっと残していくような、こうしたシステムの構築というのが私は必要ではないかと思います。

 規制よりも公開をという流れ、透明化ということ、私は賛同しますけれども、やはり、そうであれば、透明化の度合い、あと、後々検証されるということも非常に重要なことですので、この点については、議論を是非、当委員会においても深めていただければというふうに考えております。

 以上でございます。

○塩川委員 透明化に逆行するような法改悪を行ってきた。こういう問題こそきちっと総括をし、透明化を図るような対策こそ求められていると思います。

 次に、政党交付金、政党助成金、政治資金の在り方についてお二方にお尋ねをいたします。

 中北参考人の配付資料にもありますように、二〇二四年の政党本部の収入を見ますと、政党助成金が占める割合が、自民党が七〇%、立憲民主党が七七%、日本維新の会が七八%、国民民主党が八二%、れいわ新選組は七〇%などとなっております。

 今年三月の参考人質疑で、中北参考人は、現在の政治資金制度の最大の問題は税金丸抱えの国営政党化と指摘をし、政党交付金の総額の減額や制定時の三分の二条項の復活を挙げておられました。谷口参考人も、税金を原資とする政党交付金の増額は国民の理解を得にくいと述べておられました。

 九四年一月の細川総理と河野自民党総裁の合意では、過度に依存しないように上限は四割というのがありました。しかしながら、三月の法制化の際には三分の二ということに後退をさせ、九五年十二月にはこの歯止めも削除してしまって、一度も上限規制がかからずに交付されております。

 お二方にお尋ねしますが、多くの政党が国営政党となっている現状についてはどのように受け止めておられるでしょうか。

○中北参考人 お答え申し上げます。

 私は、政党交付金自体が違憲であるという共産党の立場とは異なっておりますけれども、現在、過度の依存状況にあるという理解には立っております。

 やはり、政党というのは市民社会から生まれたわけでございます。これは自由民権運動以来です。したがって、国民によって支えられ、そして、その意思を国家機構に反映させていくというのが基本的な役割でございます。したがって、選挙の結果を基準に配分される政党交付金にのみ過度に依存するということは、やはり問題がある。

 そうした中で、ポピュリズムといったようなものが蔓延をしているというのは、これは各国で起きていることですので、令和の政治改革においては、やはりどうやって国民に根づいた政党というのをつくり上げていくのか、こういう観点から申しますと、企業・団体献金を安易に廃止したり、制限、強化したりすることは望ましくないというのが私の考えであります。

 この点についても、共産党におかれましても、多面的に御検討いただいて御判断いただければというふうに考えておるところでございます。

 以上です。

○谷口参考人 御質問ありがとうございます。

 政党交付金制度について、国営政党という言葉がどうかというのは別にいたしましても、当時は、企業、団体のひもつきではない原資ということで政党交付金制度が導入されたということでございまして、実際としても企業・団体献金の総額というのは減ってきているわけでございます。

 そういう意味においては、政党交付金制度には一定以上の意義があったというふうに考えておりますが、ただいま委員御指摘のとおり、これを増額するということになると、恐らく国民の理解は得られないでありましょうし、あるいは、昨今におかれても、残念ながら政党交付金を原資としたような、不適切な政治資金の使い道等が報道されておるところでございます。

 そういったときに、じゃ、それを、政党交付金を国庫に返納する等々の仕組みというのは十分に整えられていないわけでございまして、そういう意味では、政党交付金制度を廃止するとか減額するとかというのも一つのお考えではありますけれども、それをより国民の理解が得られるような使い勝手というか、国民にとって理解の得られやすいような制度にしていくためにはどうすべきかというような見直しの方向性というのは考えられるのではないかと存じます。

○塩川委員 国営政党にならないようにという立場で、政党交付金はそのままで企業・団体献金を増やすというのは、それはちょっと趣旨としては、私は国民の思いに逆行するものではないのかなという思いをしております。

 最後に、今の政党交付金に関連してなんですけれども、自民・維新案におきまして、政党等の政治資金の収入に関する制度の在り方に係る措置に関する法案となって、政党の収入の在り方の検討といいながら、法案には政党助成金の検討が含まれておりません。

 収入の大半を占める政党助成金の在り方の問題についての検討が含まれていないというのはどう考えるのかということについて、それぞれお二方にお尋ねいたします。

○中北参考人 お答え申し上げます。

 今御指摘いただいたように、政党交付金の在り方、さらに、地方の政治家の資金の問題、収入のみならず支出の部分、こういったことをトータルにやはり検討していくべき局面ではないかというふうに考えますので、その一部として政党交付金の在り方、これについても検討するべきではないかという点については、私も賛同いたします。

 以上です。

○谷口参考人 御質問ありがとうございます。

 政党の収入、政党だけではなくて、政党、政治団体の収入の在り方についても幅広く考えていくというのは、一般論としては理解ができるわけでございますけれども、実際の政治過程としては、どちらかといえば、与野党それぞれにお互いの糧道を断つというような、思惑先行であるようなところもないわけではないわけでございまして、そのような、せっかく与野党合意に向けた機運が徐々に高まりつつあるところに、そういうような応酬の爪痕を残すというのはいかがなものだろうかというような気がしないわけでもございません。

○塩川委員 政党収入の大半を占める政党交付金の収入の在り方についての検討は必要だとは思いますので、そのことを申し上げて、終わります。

 ありがとうございました。

民意削る衆院議員定数削減法案は断固反対、企業・団体献金禁止の実現を/NHK日曜討論

 衆院議員定数削減、企業・団体献金規制など、臨時国会に提出されている法案について各党代表が議論しました。私が出席しました。

 私は、臨時国会での議論について、「昨年と今年の国政選挙で国民が求めたのは、自民党の裏金問題の全容解明と金権腐敗政治の一掃だった。これこそが今国会の課題だ」と指摘。企業・団体献金をめぐる法案に関して、衆院政治改革特別委員会で現在審議しているのは立憲などの野党が提出した企業・団体献金禁止法案も含んでおり、政治資金パーティーの収入も含め企業・団体献金の全面禁止を実現させるべきだと主張しました。

 私は、こうした時に、維新の会が論点をすり替え、衆院定数削減を持ち出したと批判。

 自民・維新提出の衆院議員定数削減法案について、「国会議員は主権者・国民の代表であり、議員削減は国民の声を切り捨てることになる。地方や少数意見の声が削られ、若者や女性の政治参画が困難になる。国会の行政監視機能も後退させる」と強調しました。

 100年の普通選挙の歴史のなかで最も少ないのが今の衆院定数であり、衆院選挙制度調査会は「国会議員を削減する積極的理由や理論的根拠は見出しがたい」と答申(2016年)し、定数削減に合理的根拠がないことが与野党の共通認識となった事実をあげ、「この立場で議論を行うべきであり、議員定数削減は断固反対だ」と述べました。

 定数削減法案に対して、自民、維新が残り3日の会期内で審議することを主張。れいわ新選組、公明党など、他の野党は反対を表明しました。

 また、あるべき選挙制度について問われた私は、選挙で裏金解明、企業・団体献金禁止、消費税減税を国民が求めたのに実現しないのは、自民党が多数を握っているからだと指摘。自民党の多数議席は比較第一党が有利になる小選挙区制にあるとして、民意をゆがめる小選挙区制の廃止を説きました。

 「共産党は、民意を鏡のように反映する制度として、全国11ブロックの比例代表制を提案している。頻繁な選挙区割りもなく一票の格差是正になる。これこそ、民意にこたえる選挙制度改革だ」と主張しました。


国民の声削る定数削減/NHK日曜討論/塩川氏「断固反対」

「しんぶん赤旗」12月16日・2面より

 14日のNHK「日曜討論」では、衆院定数削減や企業・団体献金規制など臨時国会に提出されている法案について各党の議員が議論を交わしました。日本共産党からは塩川鉄也国対委員長が出席しました。

 塩川氏は「昨年と今年の国政選挙で国民が求めたのは、自民党の裏金問題の全容解明と金権腐敗政治の一掃だった。これこそが今国会の課題だ」と指摘。衆院政治改革特別委員会で現在審議しているのは立憲民主党などの野党が提出した企業・団体献金禁止法案も含まれており、政治資金パーティーの収入も含め企業・団体献金の全面禁止を実現させるべきだと主張しました。

 その上で、こうした時に、日本維新の会が論点をすり替えて持ち出してきたのが衆院定数削減だとして、自民、維新両党提出の衆院定数削減法案について、「国会議員は主権者・国民の代表であり、議員削減は国民の声を切り捨てることになる。地方や少数意見の声が削られ若者や女性の政治参画が困難になる。国会の行政監視機能も後退させる」と指摘。100年の普通選挙の歴史のなかで最も少ないのが今の衆院定数であり、衆院選挙制度調査会は「国会議員を削減する積極的理由や理論的根拠は見出(いだ)しがたい」と答申(2016年)し、定数削減に合理的根拠がないことが与野党の共通認識となっていた事実を挙げ、「この立場で議論を行うべきだ。議員定数削減は断固反対だ」と述べました。

 自民、維新は同法案を残り3日の会期内で審議するよう主張。れいわ新選組や公明党など他の野党は反対を表明しました。

 あるべき選挙制度について問われた塩川氏は、選挙で裏金事件解明、企業・団体献金禁止、消費税減税を国民が求めたのに実現しないのは、自民党が多数を握っているからだと指摘し、同党の多数議席は比較第1党が有利になる小選挙区制によるものだとして、民意をゆがめる小選挙区制は廃止すべきだと強調。「共産党は、民意を鏡のように反映する制度として、全国11ブロックの比例代表制を提案している。頻繁な選挙区割りもなく1票の格差是正になる。これこそ民意に応える選挙制度改革だ」と主張しました。

 

党埼玉蕨・戸田地区のつどい

 米軍と一体に戦争する国づくりの大軍拡、消費税減税や最賃大幅引き上げに背を向ける高市自維政権は、国民との矛盾を深めるだけ。

 裏金無反省、公金還流疑惑という「政治とカネ」連立は、もろさ弱さを現すもの。

 悪政推進の突破口とする議員定数削減法案は撤回、廃案に!

【「しんぶん赤旗」掲載】許すな定数削減/超党派議員と市民が集会/反対世論排除が狙い/田村委員長が訴え

「しんぶん赤旗」12月12日・1面より

 議員定数削減を考える超党派の議員と市民の集会が11日、国会内で開かれました。「議員定数を削減するといったい何が起きるのか」「民意の切り捨てにならないだろうか」などについて学ぼうと、各党の国会議員や市民が参加し次々にスピーチに立ちました。主催は「議員定数削減を考える超党派の議員と市民の会」。

 日本共産党の田村智子委員長は、自民党と日本維新の会が狙う衆院議員定数「自動削減」法案の「本当の目的」は、政権維持や自分たちの政策に反対する世論の排除であり、「邪悪でよこしまなものだ」と厳しく批判。共産党が国民に向けた緊急アピール(9日)を発表したことも紹介し、「議員定数削減は議員特権の問題ではない。国民の1票がいかに議会に反映するかの問題だ。議員定数削減反対の一点で共同を広げ、徹底的な闘争を繰り広げていこう」と呼びかけました。

 集会呼びかけ人の社民党の福島瑞穂党首があいさつし「国会内でうねりをつくらなければとの思いで超党派に呼びかけた。国会議員が減れば民主主義は弱くなる。何としてもこの法案を止めよう」と訴えました。

 市民参加として「公平・平等な選挙改革にとりくむプロジェクト」の丸井英里事務局長がマイクを握り、「市民にとって選挙や議員をもっと身近なものにしたい。民意を反映するために、むしろ議員定数は増やすべきだ」と提案しました。

 日本共産党の私、堀川あきこ両衆院議員、山添拓、仁比聡平、白川容子各参院議員、立憲民主党、れいわ新選組、社民党、参院会派「沖縄の風」の各議員がスピーチ。超党派で結束して議員定数削減を止める決意が相次いで表明されました。

【内閣委員会】給与法質疑/霞が関と地方の給与格差/地方でも抜本的な賃上げを

 国家公務員の給与法2法案の採決を行い、可決しました。日本共産党は月例給やボーナスを引き上げる一般職給与法案に賛成、国会議員の歳費を上回る閣僚の給与を不支給とする特別職給与法案に対しては、高市政権が国民に対して負担と痛みを押し付けるための「身を切る改革」の一環だとして反対しました。

 質疑で私は、霞が関と地方の給与格差について質しました。

 人事院は「公務員の人材確保が危機的状況」だとして、今年の勧告から官民比較の企業規模を「50人以上」から「100人以上」に見直しましたが、本府省職員は「業務の特殊性・困難性が高まっている」として「500人以上」から「1000人以上」に引き上げました。

 私は「そもそも2006年に、比較対象を100人以上から50人以上に引下げるよう迫ったのが政府・自民党だ」と指摘し、「危機的状況」を招いた責任は重大だと厳しく追及。松本尚国家公務員制度担当大臣は「当時の社会情勢を踏まえたものだ」と反省はありませんでした。

 私は、災害が激甚化する中で、国交省の地方整備局・地方事務所での河川防災業務の具体例を挙げて「『業務の特殊性・困難性』が高まっているのは地方も同様だ」と強調し、「地方機関も含め1000人への見直しを行うべきだ」と迫りました。川本裕子人事院総裁は「本府省・地方機関を問わず業務が複雑化、多様化している」と認めつつ比較企業規模の見直しには言及しませんでした。

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「議事録」

第219回臨時国会 令和7年12月11日(木曜日)内閣委員会 第7号

○塩川委員 日本共産党の塩川鉄也です。

 比較対象企業の規模見直しについてお尋ねをいたします。

 人事院は、今年の勧告から、官民比較の対象企業の規模を五十人以上から百人以上へと引き上げました。この見直しは、二〇〇六年に人事院がそれまで百人以上とされてきた企業規模を五十人以上に引き下げたものを元に戻すものであって、これ自身は当然のことであります。

 しかしながら、そもそもなぜ二〇〇六年に五十人以上に引き下げたのか。それは、二〇〇五年から六年にかけて、政府・自民党は、公務員の人件費削減方針を掲げて官民比較の企業規模を見直すよう三回も閣議決定を行い、骨太の方針二〇〇六では、五十人以上という具体的な数字まで示して人事院に圧力をかけたという経緯があります。長期にわたって国家公務員の給与が抑制される下で、人事院も人材確保が危機的な状況と認める現状になっております。

 大臣にお尋ねいたします。

 比較対象企業を五十人以上に引き下げ、二十年近く国家公務員の給与を抑え込んできた、このことが国家公務員の人材確保を危機的な状況に追い込んだ要因となった、その認識、反省はありますか。

○松本(尚)国務大臣 今委員おっしゃったように、二〇〇六年の七月七日に閣議決定をされて、この今のルールになったというふうに承知をしております。そのときの社会経済情勢を踏まえた上で今のルールに変更したということでございます。

 一方で、その後の状況がどんどん変わって、少子高齢化が進んで人材の確保が厳しくなって、なおかつ公務員の業務内容が複雑化、多様化、そして量が増えてきたという中において、それをずっと維持していくことが非常に厳しくなったということで今般の改正に至ったわけです。今般は、志望者も減少している、若手職員が離職している、あるいは官民の流動性が高まっているというような、二〇〇六年から二十年たった中で環境そのものが変わってきたということで、今般改正をしようというふうになっています。

 状況が変わればルールを変えていくのは、これは当然のことだというふうに考えております。ゆえに、今般の百人以上への見直しというのは適切であるというふうに考えております。

○塩川委員 いや、そもそも百を五十に削ったということが、公務員の給与におけるパイそのものを小さくすることによって様々な困難を生み出す大きな要因となったということが、実際の採用の面でも大きな影響も出てきたわけですし、また、離職につながるような、この間、併せて人員の削減の合理化目標も、純減をやってきた時期も含めてあったわけですから、そういったことが結果として、公務の複雑さ、また多様な在り方を担うような人が確保できなくなる、それをつくり出したのも、百人以上を五十人以上に下げてきた、そこに大きな要因があった、その要因の一つがあったということは、これは反省を込めて認めるべきじゃありませんか。

○松本(尚)国務大臣 適時適切にルールを見直していくということは、私は、これは行政を、あるいは政治を進める上では極めて大事なことだというふうに思っています。

 二十年前を振り返って、今こういう状態になったから二十年前の判断がおかしかったというふうには、私は思いません。

○塩川委員 背景に公務員の総人件費抑制方針があるわけですから、これ自身をもうきっぱりと撤回をすべきだということを申し上げておきます。

 人事院総裁にお尋ねいたします。

 官民給与の比較対象企業について、本府省のみを千人以上とする見直しを行いました。その理由として、本府省の業務の特殊性、困難性の高まりを挙げております。確かに、本府省における業務の特殊性、困難性の高まりはあると思うんですけれども、同時に、地方においてもそうなんじゃないのか。業務の特殊性、困難性の高まりは、地方支分部局においても同様にあるんじゃないでしょうか。

○川本政府特別補佐人 お答え申し上げます。

 本府省、地方機関を問わず、行政課題が全体として複雑化、多様化しているのは、委員御指摘のとおりと思います。

 そこで、一般的に給与は企業規模が大きいほど職務、職責も大きくなることを踏まえまして、今回、官民比較の際の企業規模を五十人以上から百人以上にいたしました。ただ、とりわけ政策の企画立案や関係府省との高度な調整、国際機関や諸外国との折衝、国会対応などを伴う本府省の業務の特殊性や困難性は一層高まっていると考えています。

 総合職の新規採用職員に対するアンケートでは、民間企業との併願をした者のうち八割以上が規模千人以上の企業から内定を受けていて、労働市場を考えれば、本府省と競合関係にあると思います。地方に伺ったときも、有識者や企業経営者の方たちから、本府省の職員について千人以上の企業と比較することに肯定的な意見が示され、本府省職員について、今回、東京二十三区の企業規模千人以上の本店事業所の従業員と対応させることにしました。

 なお、行政課題が複雑化、多様化していることや地方機関における人材確保も喫緊の課題となっていることも考慮して、本年の較差のうち本府省職員の対応関係の見直しにより生じた増加分の一部も、地方機関の職員を含む全職員に適用される基本的な給与である俸給表の引上げに配分することといたしております。

○塩川委員 地方支分部局、地方においても業務の特殊性、困難性の高まりはあるんじゃないですか。

○荻野政府参考人 今ほど答弁ありましたとおり、全体的に行政の課題は困難性を増していると思います。中でも、本府省における困難性、複雑性は増しているというふうに考えております。

 御案内のとおり、官民比較というのは、単純平均でするのではなくて、それぞれ、公務員のこの人たち、このセグメントに対しては民間のこの人たちが対応するという、セグメント、ペアをつくって全部平均を、それが公務員と同じだけの人数がいるとしたらどうなるかというのを足し上げて平均を計算しております。その対応関係をつくるに当たっては、公務員の職務、職責というのはそれぞれ違うわけですから、その対応する民間の方たちというのも異なってきてそれは当然だろうというふうに思っています。

 その中で、これまでも本府省については、全体の比較企業規模については五十人だけれども、本府省については五百人にするということでやってきた中で、今回、見直しをして、全体については百人、本府省については千人という形の見直しになっています。

○塩川委員 答弁にもありましたように、全体として困難性の高まりがあるんだと。特に本府省という言い方をされましたけれども、本府省において企画立案とか総合調整とか外交とか国会対応、そういう業務の特殊性、困難性があるのは分かります。でも、地方は地方で、独自の困難性、特殊性があるんじゃないでしょうか。

 この間、お話を伺った中で、例えば国土交通省などにおける地方整備局、地方事務所の事例を紹介をしますと、今、気候変動が深刻化するにつれて豪雨被害が激甚化するケースが増えております。

 河川の防災対策に関し、これまでは河川の改修や調整池の整備といったハード面での対応を進めてきたけれども、昨今の大雨被害に対応できないため、地域の水田の利用や土地利用の工夫、住民の防災意識の向上など、ソフト面での対応を含むあらゆる関係者による総合的、多層的な対策を進めていくことになっております。このため、実際には様々な調整作業が必要となるといいます。困難性、特殊性が高まり、職員への負担が大きくなっております。

 また、災害が多発する中、人手不足の自治体からの道路や河川管理の権限代行が飛躍的に増えております。権限代行の場合、本来の管理者である自治体との綿密な調整が必要となり、直轄事業と比べて困難性、特殊性が高く、職員への負担が大きくなる。

 これらの国土交通省の地方整備局、地方事務所の業務で特殊性、困難性が高まっているということがはっきり言えるんじゃありませんか。

○荻野政府参考人 特殊性、困難性が高まる等の必要性につきましては、十分各府省あるいは職員団体などとも意見交換をしながら適切に対処をしてきておりますし、今後ともしていきたいと思っております。

 今回の人事院勧告でいえば、例えば、不便なところにある官署、特地官署等に勤務する場合の手当などについても拡充を図っておりますし、通勤手当、中でも自動車によって通勤をする、交通用具を使って行う場合の通勤手当、これも主に地方の方たちの方が多く使われるものだと思いますけれども、そういったものについても拡充を図ってきております。

 今後とも適時適切に、そういったお話を聞きながら対応していきたいというふうに考えております。

○塩川委員 地方の実情に即したやはり特殊性、困難性がある、そういうことに着目した対策を取るためにも、これは、千人と百人に分けるんじゃなくて、千人で一律での企業規模の見直しこそ行うべきだ。ふさわしい処遇改善につながることを求めて、質問を終わります。

【「しんぶん赤旗」掲載】許すな定数削減/議員数 本当に十分か?/「市民の会」が院内集会

「しんぶん赤旗」12月12日・12面より

 「議員定数削減問題を考える市民の会」は10日、衆院第1議員会館内で集会を開きました。市民や議員、学者が議員定数削減の是非などを議論しました。

 大山礼子駒澤大学名誉教授と小澤隆一東京慈恵会医科大学名誉教授らがパネル討論しました。国会議員も参加し、日本共産党からは私、吉良よし子、山添拓の両参院議員が参加しました。

 パネル討論で小澤氏は、今の国会議員・秘書数や仕事で本当に十分なのか、検証もないまま議員定数について論じることはできないと述べました。また、100兆円超の国家財政で議員数の多寡は財政的な“効果”をほとんど持たず、「維新の会の『身を切る改革』との表現は印象操作にすぎず、やめるべきだ」と話しました。

 大山氏は、定数削減で切られるのは中小政党や地方の議席だと批判。国民が削減論を支持する背景には「議員が自分たちの代表ではない」という議員不信が根底にあると指摘しました。

 吉良氏は、先の総選挙や参院選では市民の一票で裏金政治を続けてきた自公を少数与党に追い込んだと述べ、求められているのは裏金議員の一掃だと強調しました。私は、政治に民意が反映されないのは定数ではなく自民党議員が多いからだと指摘し、山添氏は、悪政を続けるひどい議員を選挙でかえようと呼びかけました。

【内閣委員会】国家公務員初任給/最賃ぎりぎり/俸給の抜本引上げを

 人事院勧告に関する質疑を行い、私は、国家公務員の高卒初任給が最低賃金近傍である問題を質しました。

 私は、昨年の最低賃金改定後に、東京都や神奈川県の一部で高卒初任給が地域別最賃を下回る事例があったと指摘し、「公務員の給与が最賃以下となるのはおかしいのではないか」と質問。川本裕子人事院総裁は、民間の賃金引上げを俸給表に反映させるのに1年程度のギャップが生じるため、対策として「最賃との差を補填する新たな手当てを創設する」と答えました。

 私は「そもそも最賃ギリギリとなる公務の給与体系になっていることが問題だ」と強調。最賃は全国加重平均で1121円であり、これでは暮らしていけないのが実態だとして「最賃近傍の給与水準を前提とする仕組みで、労働基本権制約の代償機関としての責任を果たしていると言えるのか」と主張し、「生計費原則にのっとった抜本的な俸給水準の引き上げが必要だ」と追及しました。川本総裁は「俸給表を改定すると、最賃を下回っていない地域の給与まで一律に引き上げることになる」と否定しました。

 私は、そもそも俸給水準を引き上げる原資が足りていないから抜本的な引き上げができないのではないかと指摘し、官民比較の対象企業の規模を見直すよう求めました。

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俸給抜本引き上げ必要/高卒公務員初任給/塩川氏がただす/衆院内閣委

「しんぶん赤旗」12月21日・4面より

 衆院内閣委員会は10日、人事院勧告に関する質疑を行い、日本共産党の塩川鉄也議員は、最低賃金近傍にとどまっている高卒国家公務員の初任給の問題をただしました。

 塩川氏は、昨年の最低賃金改定後に、東京都や神奈川県の一部で高卒公務員の初任給が地域別最賃を下回る事例があったと指摘し、「公務員の給与が最賃以下となるのはおかしい」と追及しました。

 川本裕子人事院総裁は、民間の賃金引き上げを俸給表に反映させるのに1年程度のギャップが生じるため、対策として「最賃との差を補填(ほてん)する新たな手当を創設する」と答えました。

 塩川氏は「そもそも最賃ギリギリとなる公務の給与体系になっていることが問題だ」と強調し、「最賃近傍の給与水準を前提とする仕組みで、労働基本権制約の代償機関としての責任を果たしていると言えるのか」と追及。最賃は全国加重平均で1121円にすぎず、これでは暮らしていけないのが実態だとして「生計費原則にのっとった抜本的な俸給水準の引き上げが必要だ」と迫りました。

 川本総裁は「俸給表を改定すると、最賃を下回っていない地域の給与まで一律に引き上げることになる」などとして拒否しました。


「議事録」

第219回臨時国会 令和7年12月10日(水曜日)内閣委員会 第6号

○塩川委員 日本共産党の塩川鉄也です。

 月例給与の水準が地域別最低賃金に相当する額を下回る場合の差額を補填する手当、第二種初任給調整手当について人事院総裁にお尋ねをいたします。

 私も国会で取り上げてまいりましたが、人事院によると、二〇二四年秋の最賃引上げにより東京都や神奈川県の一部で国家公務員の高卒初任給が地域別最低賃金を下回る事例があったということであります。今回、新たに第二種初任給調整手当が創設をされましたが、そもそも全国規模の公務組織の給与について高卒初任給が最賃以下になるということがおかしいんじゃないでしょうか。

○川本政府特別補佐人 お答え申し上げます。

 最低賃金は都道府県別に定められており、地域ごとに水準差が設けられています。今後、最低賃金の更なる上昇が進むにつれ、俸給表の改定を行ってもなお地域手当を含めた月例給与水準が最低賃金に相当する額を下回るケースは、最低賃金が高い地域において、限られた職員で生じる可能性がありました。

 また、最低賃金は毎年おおむね十月以降に改定されるので、年度の当初では上回っていても、年度の中途で下回る可能性もあります。その年の十月以降の最低賃金の改定を踏まえた俸給表の改定を実施するには、現在の法改正の流れを前提にすると、翌年の人事院勧告や改正給与法の成立まで含めて一年程度のギャップが生じることになります。

○塩川委員 都道府県別の地域別最賃の対応と関係と言いますけれども、そうはいったって、地域手当だって手当てしているじゃないですか、東京、神奈川は高めに設定しているわけで。それでもそもそも最賃ぎりぎりにならざるを得ないという今の公務の給与体系になっているというのがおかしいんじゃないかということであります。

 ですから、今回新設する手当というのは、国家公務員の初任給が最賃を下回る場合があるということを前提としているわけです。最賃を下回るというのは、民間であれば、これは最賃法違反であります。

 人事院総裁にお尋ねしますが、民間で違法となる最賃以下の給与水準を人事院が許容すること自体がおかしいんじゃないでしょうか。

○川本政府特別補佐人 お答え申し上げます。

 先ほど申し上げたように、最低賃金は都道府県別に定められていて、地域ごとに水準差が設けられています。将来的な最低賃金の上昇により、俸給表の改定を行ってもなお月例給与水準が最低賃金に相当する額を下回るケースは、最低賃金が高い地域において、行政職俸給表(一)等の一級初号俸近辺の限られた職員で生じる可能性があります。

 人材獲得競争が激しくなる中、採用市場での競争力を確保していくため、地域別最低賃金水準を下回らない月例給与水準を機動的かつ速やかに確保できるよう、制度上の措置をあらかじめ講じておくことが適当と判断しました。

○塩川委員 そもそも最賃ぎりぎりに張りつくような水準の給与の在り方そのものが問題だということだと思います。

 最低賃金は全国加重平均で千百二十一円という水準であります、最も高い東京都で千二百二十六円ですが。でも、この金額では暮らしていけないというのが実際の労働者の現状でありまして、労働組合、全労連などの全国実態調査などでも、生活費を保障する賃金は、時給千五百円どころか、今は千七百円、更にその上というのが必要だという声であります。それが実態であります。

 人事院が、余りにも低い最賃近傍で働かせることを前提とするような仕組みであっては、労働基本権制約の代償機関としての責任を果たしていると言えるのかということが問われます。生計費を考慮するという国家公務員法の規定もあるわけで、生計費原則にのっとって大幅な月例給の改善が必要であります。国家公務員の給与が最賃ぎりぎりなんというのは余りにもおかしい。

 そもそも、俸給水準を引き上げる原資が足りないから抜本的な引上げができないということになっているのではありませんか。

○川本政府特別補佐人 繰り返しになりますが、将来的な最低賃金の上昇により、俸給表の改定を行ってもなお月例給与水準が最低賃金に相当する額を下回るケースは、限られた職員で生じる可能性があります。

 このような状況に対し、仮に全国一律に適用される俸給表の改定で対応する場合には、最低賃金に相当する額を下回っていない地域の給与水準まで一律に引き上げることになります。そのため、特定の地域の一部の職員に限定して柔軟かつ速やかに支給対象を決定することができる手当による措置を講じることが適当と判断したものであります。

○塩川委員 民間では違法となるようなそういう賃金水準を前提としたような手当というのは仕組みそのものがおかしいわけで、全体のやはりパイを増やしていく、俸給水準の抜本的な引上げこそ必要で、更なる比較対象企業規模の見直しが必要だということを申し上げて、質問を終わります。

 

埼玉県民大運動実行委員会の国会要請行動であいさつ

 憲法に基づく平和原則を掘り崩す大軍拡路線を批判。

 参院選の民意である裏金解明、企業・団体献金禁止や消費税減税に背を向ける高市政権にはもろさ弱さがあることを指摘し、悪政推進の「センターピン」である定数削減法案ストップの運動を呼びかけ。

【「しんぶん赤旗」掲載】被災者支援に全力挙げる/青森震度6強/党が災害対策本部会合

「しんぶん赤旗」12月10日・2面より

 日本共産党国会議員団は9日、青森県東方沖を震源とする地震の災害対策本部を設置し、国会内で第1回会合を開きました。本部長に小池晃書記局長、本部長代理に高橋千鶴子前衆院議員、事務局長に岩渕友参院議員が就きました。

 震度6強を観測した同県八戸市に調査に入った高橋氏が電話で現地の状況を報告しました。事前に送信していた写真とあわせて、ショッピングセンターやスケート場の壁が崩落した様子を説明。地震発生が午後11時すぎで施設が閉まっていたため大きな人的被害が出なかったことが不幸中の幸いだったと語りました。

 気象庁が「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を初めて発表し、巨大地震発生の可能性があるとして備えを呼び掛けていることについて、小池氏は「住民には不安があるのではないか」と指摘。高橋氏は「緊張を維持することは大変だ」と述べました。一方、地域では自主防災組織が日頃、学習会などを重ね、災害時に自治体職員よりも早く避難活動にあたっていることも紹介し、「こうした教訓を水平展開していく必要がある」と強調しました。

 地震の影響により同県六ケ所村にある使用済み核燃料の再処理工場で、使用済み核燃料を保管する燃料プールから放射性物質を含んだ水があふれ出たことについて、高橋氏は「燃料プールの残容量がひっ迫していて水位が高いため、少しの揺れであふれ出てしまう」と指摘しました。

 小池氏は「情報収集を徹底し、現地の地方議員とも連携した被害調査や被災者支援などの活動に党として全力を挙げていく」と強調。また、「核燃料サイクルは破綻している。再処理事業から撤退すべきだ」とし、原発再稼働をやめ、原発ゼロを強く求めていくと表明しました。

【政治改革に関する特別委員会】裏金問題は決着していない、全容解明と企業・団体献金の全面禁止を

 企業・団体献金をめぐる与野党の法案について質疑があり、私は、議論の発端である自民党派閥の裏金問題は決着していないと追及。企業・団体献金を、いまこそ全面禁止にする時だと主張しました。

 私は「自民党の裏金問題に国民の厳しい審判が下ったことを重く受け止め議論することが必要だ」と指摘。旧安倍派の松本元事務局長の証言などで新事実が発覚していると強調し、「問題にけじめがついていると考えているのか」と自民党の認識をただしました。

 自民党の勝目議員は「各議員が真摯に説明責任を尽くしている」と強調。一方、高市総理は「決着済みとは決して思っていない」と予算委員会で答弁しています。私に「総理と認識が違うということか」と問われ、勝目議員は「当然一致している」と答弁。私は「決着していないのなら、今国会がやるべきは新事実を踏まえ裏金問題を徹底解明することが」と述べ、安倍派幹部らの証人喚問などあらゆる手を尽くすべきだと主張しました。

 勝目議員は「総理の答弁に則り適切に対応していく」などと具体策を示さない答弁に終始。私は「新たな真相解明の努力はしないということできわめて重大だ」と批判しました。

 私は、「政治資金パーティー券の購入」「政党支部への献金」という企業・団体献金の二つの抜け道を塞ぐことがけじめだと強調。自民党が不祥事を起こすたびに、巨額の政治資金が政治腐敗・癒着に結びつきやすいためとして、国会が企業・団体献金を制限する立法措置を積み重ねてきた経緯に言及。今こそ、企業・団体献金の全面禁止を、重ねて強調しました。

*****
 今日の理事会では、自民党が自民・維新提出の衆院議員定数削減法案を、現在審議中の企業・団体献金の規制に関する法案と並行して審議するよう提案しました。野党側は認めませんでした。

 定数削減法案を巡っては、昨日8日の議院運営委員会理事会で、自民党が政治改革特別委員会への付託を求めましたが、野党は認めていません。

 私は、政治改革特理事会で、法案の付託すら決まっていない状況だとして「理事会で協議の対象とすること自体がおかしい」と批判。定数の問題は選挙制度と一体であり「選挙制度協議会で議論すべきことであり、すでに協議会で自民・維新案の内容について議論が始まっている。協議会が優先だ」と主張しました。

 立憲民主党も定数削減法案はまだ付託されていないとして審議入りを拒み、審議中の企業・団体献金に関する法案を優先することが原則だと述べました。

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裏金問題決着してない/塩川氏、企業・団体献金禁止訴え/衆院政治改革特委

「しんぶん赤旗」12月10日・2面より

 衆院政治改革特別委員会は9日、企業・団体献金を巡る与野党の法案について質疑を行いました。日本共産党の塩川鉄也議員は、議論の発端である自民党派閥の裏金問題は決着していないと追及。1990年代以降の「政治改革」でも温存されてきた企業・団体献金を、今こそ全面禁止にする時だと主張しました。

 塩川氏は「自民党の裏金問題に国民の厳しい審判が下ったことを重く受け止め議論することが必要だ」と指摘。旧安倍派の松本淳一郎元事務局長の証言などで新事実が発覚していると強調し、「問題にけじめがついていると考えているのか」と自民党の認識をただしました。

 同党の勝目康議員は「各議員が真摯(しんし)に説明責任を尽くしている」と強調。しかし、高市早苗首相は11月11日の衆院予算委員会で「決着済みとは決して思っていない」と答弁しています。塩川氏に「首相と認識が違うということか」と追及され、勝目氏は「当然一致している」と答弁。塩川氏は「決着していないのなら、今国会がやるべきは、新事実を踏まえ問題を徹底解明することだ」と述べ、安倍派幹部らの証人喚問などあらゆる手を尽くすべきだと主張しました。

 勝目氏は「総理の答弁にのっとり適切に対応していく」などと具体策を示さない答弁に終始。塩川氏は「新たに真相解明の努力はしないということで極めて重大だ」と批判しました。

 塩川氏は「政治資金パーティー券の購入」「政党支部への献金」という企業・団体献金の二つの抜け道をふさぐことがけじめだと強調。自民党が不祥事を起こすたび、国会が企業・団体献金を制限する立法措置を積み重ねてきた経緯にふれ、「今こそ企業・団体献金の全面禁止を」と重ねて求めました。


定数削減法案を与党が審議提案/野党側は認めず

「しんぶん赤旗」12月10日・2面より

 自民党は9日の衆院政治改革特別委員会の理事会で、自民・日本維新の会両党が提出した衆院議員定数削減法案を、現在審議中の企業・団体献金の規制に関する法案と並行して審議するよう提案しました。野党側は認めませんでした。

 定数削減法案を巡っては8日の議院運営委員会理事会で自民党が政治改革特委への付託を求めましたが、野党は認めていません。

 日本共産党の塩川鉄也議員は政治改革特委理事会で、法案の付託すら決まっていない状況だとして「理事会で協議の対象とすること自体がおかしい」と批判。定数の問題は選挙制度と一体であり「選挙制度協議会で議論すべきであり、すでに協議会で自民・維新案の内容について議論が始まっている。協議会が優先だ」と主張しました。

 立憲民主党も定数削減法案は同委に付託されていないとして審議入りを拒み、審議中の企業・団体献金に関する法案を優先することが原則だと述べました。


「議事録」

第219回臨時国会 令和7年12月9日(火曜日)政治改革に関する特別委員会 第4号

○塩川委員 日本共産党の塩川鉄也です。

 当委員会で企業・団体献金の議論を行っているその発端となったのが、自民党の派閥パーティーの裏金問題であります。このことに対する国民の厳しい審判が、昨年の総選挙そして今年の参議院選挙で下された。その重みをしっかり受け止めて議論を進めていくことが必要だ。我が党としては、企業・団体献金の全面禁止こそ必要だと考えております。

 その上で、前提として、このような裏金問題についてきちんとしたけじめがついているのかということが問われているわけであります。

 実際、政府・与党の対応を見ましても、政務三役には裏金で問題となった七人を起用し、また、佐藤啓氏の官房副長官の起用で、参議院の議運理事会の出席や本会議陪席が認められず、国会運営に混乱を招く事態となっております。幹事長代行となった萩生田光一議員は、政策秘書が裏金問題で罰金と公民権停止の略式命令を受けており、政治的責任が問われております。

 この間、旧安倍派の裏金事件の公判において新たな事実が明らかになっております。元事務局長の松本淳一郎氏は、パーティー収入のキックバック再開を要望したのは下村博文氏だったと証言をしております。下村氏を党支部長に任命した自民党の責任も問われております。

 いつから誰が何のために始めたのか、裏金問題はいまだ解明されておりません。いわゆる裏金非公認となった候補への二千万円支給についても、当時の石破総理の選挙に使わないとの説明とは異なる支出が明らかとなっております。

 自民党の提出者にお尋ねをいたします。裏金問題はけじめがついたと考えているんですか。

○勝目議員 まず初めに、我が党が政治資金をめぐる問題によりまして国民の政治に対する信頼を失う、こういう事態を招いたことに対しまして、この場をおかりして深くおわびを申し上げます。

 旧派閥も、収支報告書の不記載事案につきましては、捜査当局への全面的な協力、そして、外部の弁護士を交えた聞き取り調査を行った上で関係者を厳正に処分するとともに、当事者自身の会見、あるいは政倫審への出席、こうしたものを通じてそれぞれの議員が真摯に説明責任を尽くしているところと認識をしております。

 再発防止策について、昨年の通常国会のいわゆる第一弾の政治資金規正法の改正におきまして、確認書制度を導入をして代表者の責任を強化をし、不記載収入は国庫納付の規定を設けました。政治資金監査は拡充をし、国会議員関係政治団体に対する収支報告書のオンライン提出の義務化といったようなことも、そういった措置も講じることといたしました。

 昨年の臨時国会、第二弾改正でございますが、政策活動費の廃止、収支報告書のオンライン提出の義務化の対象について、政党本部、政治資金団体への拡大、データベース構築などの改正を行ったところでございます。

 その上で、さきの通常国会では企業・団体献金の透明性、公開性を更に高める法案を提出するとともに、三月末の自民、公明、国民の実務者合意を踏まえ、この度、公開強化法案の修正案を提出したところでございまして、引き続き、幅広い合意を得られるよう、真摯に議論に臨んでまいりたいと考えております。

○塩川委員 裏金問題にけじめがついたんですか。

○勝目議員 これは先ほども申し上げましたように、対象となった各議員がそれぞれにおいて説明責任をしっかり果たしていくということが重要であろうと考えております。その上で、それぞれが政治活動をしていくということだと思っております。

○塩川委員 予算委員会で中野洋昌議員の質問に対して高市総理が、この問題が決着済みとは決して思っておりませんと言っていたわけですけれども、それは認識が違うんですか。一緒なんですか。

○勝目議員 今ほど申し上げましたとおり、各議員がそれぞれ説明責任を果たしながら政治活動を行っていく必要があるということでございまして、総裁であるところの総理の答弁と、認識は当然一致をしております。

○塩川委員 では、決着済みとは思っていないということでよろしいですね。

○勝目議員 先ほど申し上げたとおりです。

○塩川委員 総裁が言ったように、決着済みとは思っていない、それは同じということでよろしいですね。

○勝目議員 総理の答弁と認識を一にしていると先ほど申し上げたとおりであります。

○塩川委員 総理の答弁の中でも、この問題に関する事案が司法において取り扱われている、こういうことを含めて、決着済みとは決して思っていないというスタンスであります。

 けじめがついていない、決着済みとは思っていないということであれば、今国会で行うべきは、このような参議院選挙の審判に応えた、新事実も踏まえて、裏金問題の全容を徹底解明することであります。全容解明のために何を行いますか。

○勝目議員 私どもの認識としては先ほど申し上げたとおりでありますので、それぞれの議員が説明責任を果たしながら政治活動を行っていくことが重要だと考えております。

○塩川委員 下村博文氏の関与とか、新たな事実の指摘があることについてはどういうふうに対応されるんですか。

○勝目議員 繰り返しになりまして大変恐縮ですが、私どもの認識としてはさきに総理が答弁を申し上げたとおりでありまして、それにのっとって適切に対応してまいります。

○塩川委員 今回、このような下村氏の関与も含めて、改めて国会で証人喚問を行う、こういう真相解明、裏金問題の全容解明に、自民党として手段、取組を尽くすべきではありませんか。

○勝目議員 国会における審議の在り方については、それはつかさつかさで御判断があるところと思いますが、私どもの基本認識としては、先ほど来申し上げておりますとおり、総理の答弁にのっとって適切に対応していくということでございます。

○塩川委員 適切にということで、新たに真相解明のための努力をしないということに取られても仕方がないという発言、答弁だということは極めて重大であります。

 この間も、この企業・団体献金をめぐっても、そもそも、裏金問題の発端となった派閥のパーティー、その収入の大半が企業、団体からの収入だった、形を変えた企業・団体献金だった、このことが問われたわけであります。九〇年代の政治改革において、様々な企業・団体献金の規制の議論が行われていたにもかかわらず、自民党は抜け道をつくり、金権腐敗政治が途絶えることはなかった。

 九〇年代も、政党中心といいながら、政党支部という形、パーティー券の購入という形で、政治家個人への企業・団体献金の抜け道が残されてきたわけであります。今回の自民党派閥の裏金の原資となったのが政治資金パーティー収入であるわけですから、このような形を変えた企業・団体献金、それを温存するような法律というのは認めることができない。

 改めてお尋ねしますが、このような企業・団体献金の二つの抜け道、パーティー券購入と政党支部を塞ぐことこそ、けじめをつけることになるというものではありませんか。

○勝目議員 私どもとしては、企業・団体献金が悪で個人献金が善という立場にはのっとっておりません。

 企業・団体献金につきましては、これは、禁止よりも公開という基本的な考えにのっとって、公開性、透明性を高めていく、そのために必要な法案を出し、また、今国会において修正案を提出させていただいているところであり、また、これは、各政党等、成り立ち、規模等異なるところがありますので、これは、機関紙の発行等の事業収入、あるいは政治団体からの寄附も含めて、全体について第三者の組織で議論をしていくというプログラム法についても併せて提案をさせていただいているところでございます。

○塩川委員 戦後の歴史を見れば、様々な疑獄、汚職事件がありました。巨額の政治資金が政治の腐敗、癒着に結びつきやすいためなどの理由から、企業・団体献金を制限する立法措置を重ねてきたわけであります。政府の審議会においても、繰り返し、企業・団体献金の禁止、そして資金を個人に限ると答申をしてきたわけであります。

 九〇年代、九四年の法改正で、政党、政治資金団体、資金管理団体以外への企業・団体献金を禁止をし、九九年の法改定で、資金管理団体への企業・団体献金を禁止をしました。このように、金による特別な関係を絶つ、疑惑を未然に防止するということで、企業・団体献金の規制を積み重ねてきた。今やるべきは、まさに企業・団体献金の全面禁止に踏み出すときだということを申し上げて、質問を終わります。

 

【「しんぶん赤旗」掲載】自維の定数削減法案「受け入れられない」/野党6党・会派の国対委員長

「しんぶん赤旗」12月9日・1面より

 日本共産党と立憲民主党、国民民主党、公明党、れいわ新選組、有志の会の野党6党・会派の国対委員長は8日、国会内で会談し、自民党と日本維新の会が提出した衆院議員定数削減法案について、「受け入れられない」との認識で一致しました。

 立民の笠浩史国対委員長は、自民・維新案は定数を自動削減するもので「一方的押しつけは断じて受け入れられない」と述べました。

 私は「議員定数削減は多様な民意を削るもので、国会の行政監視機能を後退させる」と指摘。現行の定数は歴史的にも国際的にも少ないとして「定数削減に合理的根拠はなく、反対だ」と主張しました。

 6党・会派の国対委員長は、定数削減法案を政治改革特別委員会で審議するよう求める与党に対し、現在同委で審議中の企業・団体献金の規制に関する法案を優先し、「横入り」「追い越し」は認めないことを確認。「企業・団体献金の規制にむけ一定の結論を得ることをめざす」ことも確認しました。

 また、定数の問題は選挙制度と一体であり、選挙制度協議会で議論すべきだとの認識で一致しました。

 

【「しんぶん赤旗」掲載】命奪う戦争政策ノー/憲法会議シンポ/憲法生きる政治を

「しんぶん赤旗」12月8日・1面より

 大軍拡や安保3文書改定などで「戦争する国」づくりをすすめる高市早苗政権に対し、憲法を守り生かす政治を実現しようと、憲法改悪阻止各界連絡会議(憲法会議)は7日、東京都内でシンポジウム「戦争か平和かの歴史的岐路 改憲を許さず、憲法が生きる政治と社会の実現を」を開き、約100人が参加しました。代表幹事の石川敏明さん(全労連副議長)が開会あいさつ。学者、労働者、医療者ら4人のパネリストが報告しました。

 憲法会議代表委員で東海大学教授の永山茂樹さんは、安保3文書に基づく岸田大軍拡をさらに強める高市大軍拡について詳述。自民・維新の連立政権合意書による9条改憲の狙いを告発し「私たちは、大がかりな9条改憲を政権与党が出してきたことを認識すべきだ」と話しました。

 全労連常任幹事・青年局長の稲葉美奈子さんは「憲法は働く私たちを守るための大切な約束事だ」と述べ、若者の現実が憲法から遠く離れるなかで、仲間と一緒に声をあげる労働組合が希望だと強調。「仲間とつながり、声になり力となる社会をつくることが憲法を守り生かすことにつながる」と語りました。

 全日本民主医療機関連合会(全日本民医連)事務局次長の山本淑子さんは、病院の倒産や赤字など医療をめぐる危機が喫緊の課題となっており、高市政権で地域医療の崩壊を加速する改悪が進んでいると告発。「命を奪う戦争政策ではなく、命を守る政治の実現を」と訴えました。

 神戸女学院大学名誉教授の石川康宏さんは、7月の参院選後の政治状況についてふれ、補完勢力に流れた若者の切実な願いは暮らしの改善だと指摘。若者の感情や人生の問題に耳を傾け、「こちらに希望がある」とみえるような暮らし改革の展望を示すことが大事だと強調しました。

 私が国会情勢を報告。「高市政権の足もとはもろくて弱い」として大軍拡、暮らし、議員定数削減についてふれ「憲法を守り生かす政治を実現するため、ともに頑張る」と表明しました。

衆院選挙制度 超党派議連総会/「比例代表中心の制度に抜本改革を」】

 「衆議院選挙制度の抜本改革を実現する超党派議員連盟」は総会を開き、出席者が各党会派の提案や議員個人の私案を説明し、意見交換を行いました。

 私は、「日本共産党の提案は、『民意が届く国会』を実現するため、小選挙区制の廃止、比例代表中心の選挙制度に抜本改革し、民意を切り捨てる定数削減は断固反対」と主張。「衆院選挙制度は、議員総定数を元に戻し、全国11ブロックを基礎とした比例代表制」を提案しました。

 私は、小選挙区制の最大の問題は、得票率と獲得議席に著しい乖離を作り出すこと、議席に反映しない投票いわゆる「死票」が小選挙区投票の半数もあることだと指摘し、1票の格差問題が続く小選挙区制はもともと投票権の平等という憲法の原則と矛盾する制度であるとして「小選挙区制は廃止するしかない」と主張しました。

 また、「日本共産党の提案は、多様な民意が正確に反映される制度であり、投票価値の平等を保障する観点で有効な制度だ」と述べた上で、選挙制度は民主主義の土台を決めるものであり「一部の政党で談合し多数の力で押し付けるのではなく、全党全会派参加の下での協議と、主権者国民に開かれた議論を行っていくべきだ」「大いに議論したい」と述べました。

 総会では、自民(議員私案)、立憲(議員私案2案)、国民民主(党の考え方)、維新(議員個人の考え方)は「中選挙区連記制」を、公明(議員私案)、れいわ(議員私案)は「都道府県等別比例代表制」を提案し、小選挙区制維持を提案する参加者はいませんでした。

【政治改革に関する特別委員会】 企業団体献金巡り、全面禁止を求め、意見表明

 企業・団体献金をめぐる与野党の5法案の実質審議入りした政治改革特別委員会で、「政治資金規正法改正等について」各党が意見表明を行いました。

 私は、自民案、国民民主・公明案、自民・維新案が、企業・団体献金を温存するものだと批判。裏金の原資となったパーティー券購入も含む企業・団体献金の全面禁止の実現こそ最優先課題だと強調しました。

 私は、裏金問題を発端とした自民党政治に厳しい審判が下されたのに、自民党は「無反省」と指摘。しかも、この間、公判での旧安倍派・松本元事務局長の証言で新事実も明らかとなっています。塩川議員は、今国会やるべきは、新事実を踏まえた裏金問題の徹底解明だと主張。閣僚の収支報告不記載なども相次いで発覚し、特に選挙や政治資金関連の事務を所掌する総務省の林大臣が、運動員買収の疑いがかけられていることは重大だとして、政府・与党をただす質疑を行うよう求めました。

 また、私は、国民民主・公明案は、政党法制定の検討も盛り込んでいることは問題だと指摘。「結社の自由を侵害し国家による政党への介入を招く」、「狙いは企業・団体献金と政党助成金の二重取りの温存で、認められない」と強調しました。

 自民案が「公開強化」をうたっていることに対し、この間の政治資金「公開」を後退させる法改悪を行ったままで「まやかしだ」と批判。国民の監視を保障する仕組みが必要だと主張しました。

 自民・維新案は、政党の収入に関する制度のあり方を検討する第三者機関を設置するとしています。私は「企業・団体献金の禁止を先送りするだけでなく、丸投げして立法府の責務を投げ捨てるものだ」と指摘。「政党の収入で言えば、政党助成制度そのものの見直しを行うべきだ」と強調しました。

 最後に、私は自民・維新が準備している議員定数削減法案は「裏金問題の全容解明と企業・団体献金の禁止を棚上げし、論点をすり替えるためのものだ」と指摘し「断じて認められない」と主張しました。

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企業・団体献金全面禁止こそ/塩川氏強調/規正法改正等で各党意見/衆院政治改革特委

「しんぶん赤旗」12月5日・2面より

 企業・団体献金を巡る与野党の5法案が実質審議入りした衆院政治改革特別委員会は4日、政治資金規正法改正等について各党が意見表明を行いました。日本共産党の塩川鉄也議員は、自民案、国民民主・公明案、自民・日本維新の会案は企業・団体献金を温存するものだと批判。裏金の原資となったパーティー券も含む企業・団体献金の全面禁止の実現こそ最優先課題だと強調しました。

 裏金問題を発端として自民党政治に厳しい審判が下されたのに自民党は「無反省だ」と指摘。しかも、この間、公判で旧安倍派の松本淳一郎元事務局長の証言で新事実も明るみに出ていると強調しました。

 塩川氏は、今国会でやるべきは新事実を踏まえた事件の徹底解明だと主張。閣僚の政治資金収支報告書への不記載なども相次ぎ発覚し、特に選挙や選挙資金関連の事務を担当する林芳正総務相に選挙運動員買収の疑いがあることは重大だとして、政府・与党をただす質疑を行うよう求めました。

 塩川氏は、国民・公明の提出案が政党法制定の検討も盛り込んでいることは問題だと指摘。「結社の自由を侵害し国家による政党への介入を招く」「狙いは企業・団体献金と政党助成金の二重取りの温存で認められない」と強調しました。

 自民案が「公開強化」をうたっていることについて、この間の政治資金の「公開」を後退させる法改悪を行ったままで「まやかしだ」と批判。国民の監視を保障する仕組みが必要だと主張しました。

 自民と維新の提出案は、政党の収入に関する制度のあり方を検討する第三者委員会を設置するとしています。塩川氏は「企業・団体献金の禁止を先送りするだけでなく、丸投げして立法府の責務を投げ捨てるものだ」と指摘。「政党の収入でいえば、政党助成制度そのものの見直しを行うべきだ」と強調しました。

 最後に、自維が準備している議員定数削減法案は「裏金問題の全容解明と企業・団体献金禁止を棚上げし論点をすりかえるためのものだ」「断じて認められない」と強調しました。


「議事録」

第219回臨時国会 令和7年12月4日(木曜日)政治改革に関する特別委員会 第3号

○塩川委員 私は、日本共産党を代表して、意見表明を行います。

 自民党派閥のパーティー裏金問題を発端とした自民党政治の底知れない腐敗構造に、国民、有権者は、今年の参院選においても厳しい審判を下しました。

 これに対し、自民党は無反省と言わざるを得ません。政務三役には裏金で問題となった七人を起用し、佐藤啓氏の官房副長官登用で、参議院の議運理事会出席や本会議陪席が認められず、国会運営に混乱を招く事態ともなっています。幹事長代行となった萩生田光一氏は、政策秘書が裏金問題で罰金と公民権停止の略式命令を受けており、政治的責任が問われています。

 この間、新たな事実が明らかになっています。旧安倍派の裏金事件の公判において、元事務局長の松本淳一郎氏は、パーティー収入のキックバック再開を要望したのは下村博文氏だったと証言しています。さらに、世耕弘成氏がノルマ超過分の収入を議員側のセミナーやパーティーの収入に上乗せして計上する方法を提案したといいます。松本証言の検証のため、下村氏、世耕氏の証人喚問が必要です。下村氏を党支部長に任命した自民党の責任も問われます。

 また、維新の会の公金還流疑惑も問われなければなりません。

 裏金問題はいまだ解明されていません。裏金非公認となった候補への二千万円支給についても、選挙に使わないとの説明とは異なる支出が明らかとなっています。今国会でやるべきは、参議院選挙での審判に応え、新事実も踏まえて、裏金問題の全容を徹底解明することです。

 また、閣僚の不記載や私的流用の問題が相次いで発覚しています。特に、選挙や政治資金関連の事務を所掌する総務省の林大臣が運動員買収の疑いがかけられていることは重大です。当委員会で政府・与党をただす質疑を行うことを求めます。

 今国会の最優先課題は、裏金の原資となったパーティー券購入を含む企業・団体献金の全面禁止の実現です。自民案とその修正案、国民民主・公明案は、企業・団体献金を温存するものです。

 また、国公案の政党法制定の検討も問題です。結社の自由を侵害し、国家による政党への介入を招くものです。政党法を持ち出す狙いは、企業・団体献金と政党助成金の二重取りの温存であり、認められません。

 自民案については、この間の政治資金の公開を後退させる法改悪を行ったまま、公開強化と言うのはまやかしです。要旨廃止の撤回、収支報告書は公的に永久に残し、そのまま速やかに国民に公開することこそ徹底すべきであり、国民の監視を保障する仕組みこそ必要です。

 自民・維新案は、企業・団体献金禁止を先送りするだけでなく、第三者機関に丸投げして立法府の責務を投げ捨てるものです。

 政党の収入でいえば、政党助成制度そのものの見直しを行うべきです。金権腐敗政治一掃、企業・団体献金の禁止を実現するため、徹底して審議を行うべきです。

 最後に、自民、維新が準備している定数削減法案についてです。

 議員定数の削減は、裏金問題の全容解明と企業・団体献金の禁止を棚上げして、論点のすり替えを行うために持ち出してきたものです。高市総理の、そんなことよりも発言がそのことを物語っています。断じて許されません。

 議員定数削減は、多様な民意を切り捨て、排除し、国会の行政監視機能を後退させます。

 現行の衆院総定数は、歴史的にも、国際的に見ても、少な過ぎます。定数削減に合理的根拠はありません。このことは、直近の定数削減の際、削減する積極的理由や理論的根拠は見出し難いとの答申があり、国会論戦でも与野党が共有していることです。

 維新は定数削減を政治改革のセンターピンと称していますが、定数削減の先にあるのは、国民への悪政と痛みの押しつけということではありませんか。

 身を切る改革は、政権与党が自らの失政を棚に上げ、国民に負担と痛みを押しつけるときの常套句です。議員定数の削減は断じて認められないと申し述べ、意見表明とします。