民意削る衆院議員定数削減法案は断固反対、企業・団体献金禁止の実現を/NHK日曜討論

 衆院議員定数削減、企業・団体献金規制など、臨時国会に提出されている法案について各党代表が議論しました。私が出席しました。

 私は、臨時国会での議論について、「昨年と今年の国政選挙で国民が求めたのは、自民党の裏金問題の全容解明と金権腐敗政治の一掃だった。これこそが今国会の課題だ」と指摘。企業・団体献金をめぐる法案に関して、衆院政治改革特別委員会で現在審議しているのは立憲などの野党が提出した企業・団体献金禁止法案も含んでおり、政治資金パーティーの収入も含め企業・団体献金の全面禁止を実現させるべきだと主張しました。

 私は、こうした時に、維新の会が論点をすり替え、衆院定数削減を持ち出したと批判。

 自民・維新提出の衆院議員定数削減法案について、「国会議員は主権者・国民の代表であり、議員削減は国民の声を切り捨てることになる。地方や少数意見の声が削られ、若者や女性の政治参画が困難になる。国会の行政監視機能も後退させる」と強調しました。

 100年の普通選挙の歴史のなかで最も少ないのが今の衆院定数であり、衆院選挙制度調査会は「国会議員を削減する積極的理由や理論的根拠は見出しがたい」と答申(2016年)し、定数削減に合理的根拠がないことが与野党の共通認識となった事実をあげ、「この立場で議論を行うべきであり、議員定数削減は断固反対だ」と述べました。

 定数削減法案に対して、自民、維新が残り3日の会期内で審議することを主張。れいわ新選組、公明党など、他の野党は反対を表明しました。

 また、あるべき選挙制度について問われた私は、選挙で裏金解明、企業・団体献金禁止、消費税減税を国民が求めたのに実現しないのは、自民党が多数を握っているからだと指摘。自民党の多数議席は比較第一党が有利になる小選挙区制にあるとして、民意をゆがめる小選挙区制の廃止を説きました。

 「共産党は、民意を鏡のように反映する制度として、全国11ブロックの比例代表制を提案している。頻繁な選挙区割りもなく一票の格差是正になる。これこそ、民意にこたえる選挙制度改革だ」と主張しました。


国民の声削る定数削減/NHK日曜討論/塩川氏「断固反対」

「しんぶん赤旗」12月16日・2面より

 14日のNHK「日曜討論」では、衆院定数削減や企業・団体献金規制など臨時国会に提出されている法案について各党の議員が議論を交わしました。日本共産党からは塩川鉄也国対委員長が出席しました。

 塩川氏は「昨年と今年の国政選挙で国民が求めたのは、自民党の裏金問題の全容解明と金権腐敗政治の一掃だった。これこそが今国会の課題だ」と指摘。衆院政治改革特別委員会で現在審議しているのは立憲民主党などの野党が提出した企業・団体献金禁止法案も含まれており、政治資金パーティーの収入も含め企業・団体献金の全面禁止を実現させるべきだと主張しました。

 その上で、こうした時に、日本維新の会が論点をすり替えて持ち出してきたのが衆院定数削減だとして、自民、維新両党提出の衆院定数削減法案について、「国会議員は主権者・国民の代表であり、議員削減は国民の声を切り捨てることになる。地方や少数意見の声が削られ若者や女性の政治参画が困難になる。国会の行政監視機能も後退させる」と指摘。100年の普通選挙の歴史のなかで最も少ないのが今の衆院定数であり、衆院選挙制度調査会は「国会議員を削減する積極的理由や理論的根拠は見出(いだ)しがたい」と答申(2016年)し、定数削減に合理的根拠がないことが与野党の共通認識となっていた事実を挙げ、「この立場で議論を行うべきだ。議員定数削減は断固反対だ」と述べました。

 自民、維新は同法案を残り3日の会期内で審議するよう主張。れいわ新選組や公明党など他の野党は反対を表明しました。

 あるべき選挙制度について問われた塩川氏は、選挙で裏金事件解明、企業・団体献金禁止、消費税減税を国民が求めたのに実現しないのは、自民党が多数を握っているからだと指摘し、同党の多数議席は比較第1党が有利になる小選挙区制によるものだとして、民意をゆがめる小選挙区制は廃止すべきだと強調。「共産党は、民意を鏡のように反映する制度として、全国11ブロックの比例代表制を提案している。頻繁な選挙区割りもなく1票の格差是正になる。これこそ民意に応える選挙制度改革だ」と主張しました。

 

党埼玉蕨・戸田地区のつどい

 米軍と一体に戦争する国づくりの大軍拡、消費税減税や最賃大幅引き上げに背を向ける高市自維政権は、国民との矛盾を深めるだけ。

 裏金無反省、公金還流疑惑という「政治とカネ」連立は、もろさ弱さを現すもの。

 悪政推進の突破口とする議員定数削減法案は撤回、廃案に!

【「しんぶん赤旗」掲載】許すな定数削減/超党派議員と市民が集会/反対世論排除が狙い/田村委員長が訴え

「しんぶん赤旗」12月12日・1面より

 議員定数削減を考える超党派の議員と市民の集会が11日、国会内で開かれました。「議員定数を削減するといったい何が起きるのか」「民意の切り捨てにならないだろうか」などについて学ぼうと、各党の国会議員や市民が参加し次々にスピーチに立ちました。主催は「議員定数削減を考える超党派の議員と市民の会」。

 日本共産党の田村智子委員長は、自民党と日本維新の会が狙う衆院議員定数「自動削減」法案の「本当の目的」は、政権維持や自分たちの政策に反対する世論の排除であり、「邪悪でよこしまなものだ」と厳しく批判。共産党が国民に向けた緊急アピール(9日)を発表したことも紹介し、「議員定数削減は議員特権の問題ではない。国民の1票がいかに議会に反映するかの問題だ。議員定数削減反対の一点で共同を広げ、徹底的な闘争を繰り広げていこう」と呼びかけました。

 集会呼びかけ人の社民党の福島瑞穂党首があいさつし「国会内でうねりをつくらなければとの思いで超党派に呼びかけた。国会議員が減れば民主主義は弱くなる。何としてもこの法案を止めよう」と訴えました。

 市民参加として「公平・平等な選挙改革にとりくむプロジェクト」の丸井英里事務局長がマイクを握り、「市民にとって選挙や議員をもっと身近なものにしたい。民意を反映するために、むしろ議員定数は増やすべきだ」と提案しました。

 日本共産党の私、堀川あきこ両衆院議員、山添拓、仁比聡平、白川容子各参院議員、立憲民主党、れいわ新選組、社民党、参院会派「沖縄の風」の各議員がスピーチ。超党派で結束して議員定数削減を止める決意が相次いで表明されました。

【内閣委員会】給与法質疑/霞が関と地方の給与格差/地方でも抜本的な賃上げを

 国家公務員の給与法2法案の採決を行い、可決しました。日本共産党は月例給やボーナスを引き上げる一般職給与法案に賛成、国会議員の歳費を上回る閣僚の給与を不支給とする特別職給与法案に対しては、高市政権が国民に対して負担と痛みを押し付けるための「身を切る改革」の一環だとして反対しました。

 質疑で私は、霞が関と地方の給与格差について質しました。

 人事院は「公務員の人材確保が危機的状況」だとして、今年の勧告から官民比較の企業規模を「50人以上」から「100人以上」に見直しましたが、本府省職員は「業務の特殊性・困難性が高まっている」として「500人以上」から「1000人以上」に引き上げました。

 私は「そもそも2006年に、比較対象を100人以上から50人以上に引下げるよう迫ったのが政府・自民党だ」と指摘し、「危機的状況」を招いた責任は重大だと厳しく追及。松本尚国家公務員制度担当大臣は「当時の社会情勢を踏まえたものだ」と反省はありませんでした。

 私は、災害が激甚化する中で、国交省の地方整備局・地方事務所での河川防災業務の具体例を挙げて「『業務の特殊性・困難性』が高まっているのは地方も同様だ」と強調し、「地方機関も含め1000人への見直しを行うべきだ」と迫りました。川本裕子人事院総裁は「本府省・地方機関を問わず業務が複雑化、多様化している」と認めつつ比較企業規模の見直しには言及しませんでした。

衆議院TV・ビデオライブラリから見る


「議事録」

第219回臨時国会 令和7年12月11日(木曜日)内閣委員会 第7号

○塩川委員 日本共産党の塩川鉄也です。

 比較対象企業の規模見直しについてお尋ねをいたします。

 人事院は、今年の勧告から、官民比較の対象企業の規模を五十人以上から百人以上へと引き上げました。この見直しは、二〇〇六年に人事院がそれまで百人以上とされてきた企業規模を五十人以上に引き下げたものを元に戻すものであって、これ自身は当然のことであります。

 しかしながら、そもそもなぜ二〇〇六年に五十人以上に引き下げたのか。それは、二〇〇五年から六年にかけて、政府・自民党は、公務員の人件費削減方針を掲げて官民比較の企業規模を見直すよう三回も閣議決定を行い、骨太の方針二〇〇六では、五十人以上という具体的な数字まで示して人事院に圧力をかけたという経緯があります。長期にわたって国家公務員の給与が抑制される下で、人事院も人材確保が危機的な状況と認める現状になっております。

 大臣にお尋ねいたします。

 比較対象企業を五十人以上に引き下げ、二十年近く国家公務員の給与を抑え込んできた、このことが国家公務員の人材確保を危機的な状況に追い込んだ要因となった、その認識、反省はありますか。

○松本(尚)国務大臣 今委員おっしゃったように、二〇〇六年の七月七日に閣議決定をされて、この今のルールになったというふうに承知をしております。そのときの社会経済情勢を踏まえた上で今のルールに変更したということでございます。

 一方で、その後の状況がどんどん変わって、少子高齢化が進んで人材の確保が厳しくなって、なおかつ公務員の業務内容が複雑化、多様化、そして量が増えてきたという中において、それをずっと維持していくことが非常に厳しくなったということで今般の改正に至ったわけです。今般は、志望者も減少している、若手職員が離職している、あるいは官民の流動性が高まっているというような、二〇〇六年から二十年たった中で環境そのものが変わってきたということで、今般改正をしようというふうになっています。

 状況が変わればルールを変えていくのは、これは当然のことだというふうに考えております。ゆえに、今般の百人以上への見直しというのは適切であるというふうに考えております。

○塩川委員 いや、そもそも百を五十に削ったということが、公務員の給与におけるパイそのものを小さくすることによって様々な困難を生み出す大きな要因となったということが、実際の採用の面でも大きな影響も出てきたわけですし、また、離職につながるような、この間、併せて人員の削減の合理化目標も、純減をやってきた時期も含めてあったわけですから、そういったことが結果として、公務の複雑さ、また多様な在り方を担うような人が確保できなくなる、それをつくり出したのも、百人以上を五十人以上に下げてきた、そこに大きな要因があった、その要因の一つがあったということは、これは反省を込めて認めるべきじゃありませんか。

○松本(尚)国務大臣 適時適切にルールを見直していくということは、私は、これは行政を、あるいは政治を進める上では極めて大事なことだというふうに思っています。

 二十年前を振り返って、今こういう状態になったから二十年前の判断がおかしかったというふうには、私は思いません。

○塩川委員 背景に公務員の総人件費抑制方針があるわけですから、これ自身をもうきっぱりと撤回をすべきだということを申し上げておきます。

 人事院総裁にお尋ねいたします。

 官民給与の比較対象企業について、本府省のみを千人以上とする見直しを行いました。その理由として、本府省の業務の特殊性、困難性の高まりを挙げております。確かに、本府省における業務の特殊性、困難性の高まりはあると思うんですけれども、同時に、地方においてもそうなんじゃないのか。業務の特殊性、困難性の高まりは、地方支分部局においても同様にあるんじゃないでしょうか。

○川本政府特別補佐人 お答え申し上げます。

 本府省、地方機関を問わず、行政課題が全体として複雑化、多様化しているのは、委員御指摘のとおりと思います。

 そこで、一般的に給与は企業規模が大きいほど職務、職責も大きくなることを踏まえまして、今回、官民比較の際の企業規模を五十人以上から百人以上にいたしました。ただ、とりわけ政策の企画立案や関係府省との高度な調整、国際機関や諸外国との折衝、国会対応などを伴う本府省の業務の特殊性や困難性は一層高まっていると考えています。

 総合職の新規採用職員に対するアンケートでは、民間企業との併願をした者のうち八割以上が規模千人以上の企業から内定を受けていて、労働市場を考えれば、本府省と競合関係にあると思います。地方に伺ったときも、有識者や企業経営者の方たちから、本府省の職員について千人以上の企業と比較することに肯定的な意見が示され、本府省職員について、今回、東京二十三区の企業規模千人以上の本店事業所の従業員と対応させることにしました。

 なお、行政課題が複雑化、多様化していることや地方機関における人材確保も喫緊の課題となっていることも考慮して、本年の較差のうち本府省職員の対応関係の見直しにより生じた増加分の一部も、地方機関の職員を含む全職員に適用される基本的な給与である俸給表の引上げに配分することといたしております。

○塩川委員 地方支分部局、地方においても業務の特殊性、困難性の高まりはあるんじゃないですか。

○荻野政府参考人 今ほど答弁ありましたとおり、全体的に行政の課題は困難性を増していると思います。中でも、本府省における困難性、複雑性は増しているというふうに考えております。

 御案内のとおり、官民比較というのは、単純平均でするのではなくて、それぞれ、公務員のこの人たち、このセグメントに対しては民間のこの人たちが対応するという、セグメント、ペアをつくって全部平均を、それが公務員と同じだけの人数がいるとしたらどうなるかというのを足し上げて平均を計算しております。その対応関係をつくるに当たっては、公務員の職務、職責というのはそれぞれ違うわけですから、その対応する民間の方たちというのも異なってきてそれは当然だろうというふうに思っています。

 その中で、これまでも本府省については、全体の比較企業規模については五十人だけれども、本府省については五百人にするということでやってきた中で、今回、見直しをして、全体については百人、本府省については千人という形の見直しになっています。

○塩川委員 答弁にもありましたように、全体として困難性の高まりがあるんだと。特に本府省という言い方をされましたけれども、本府省において企画立案とか総合調整とか外交とか国会対応、そういう業務の特殊性、困難性があるのは分かります。でも、地方は地方で、独自の困難性、特殊性があるんじゃないでしょうか。

 この間、お話を伺った中で、例えば国土交通省などにおける地方整備局、地方事務所の事例を紹介をしますと、今、気候変動が深刻化するにつれて豪雨被害が激甚化するケースが増えております。

 河川の防災対策に関し、これまでは河川の改修や調整池の整備といったハード面での対応を進めてきたけれども、昨今の大雨被害に対応できないため、地域の水田の利用や土地利用の工夫、住民の防災意識の向上など、ソフト面での対応を含むあらゆる関係者による総合的、多層的な対策を進めていくことになっております。このため、実際には様々な調整作業が必要となるといいます。困難性、特殊性が高まり、職員への負担が大きくなっております。

 また、災害が多発する中、人手不足の自治体からの道路や河川管理の権限代行が飛躍的に増えております。権限代行の場合、本来の管理者である自治体との綿密な調整が必要となり、直轄事業と比べて困難性、特殊性が高く、職員への負担が大きくなる。

 これらの国土交通省の地方整備局、地方事務所の業務で特殊性、困難性が高まっているということがはっきり言えるんじゃありませんか。

○荻野政府参考人 特殊性、困難性が高まる等の必要性につきましては、十分各府省あるいは職員団体などとも意見交換をしながら適切に対処をしてきておりますし、今後ともしていきたいと思っております。

 今回の人事院勧告でいえば、例えば、不便なところにある官署、特地官署等に勤務する場合の手当などについても拡充を図っておりますし、通勤手当、中でも自動車によって通勤をする、交通用具を使って行う場合の通勤手当、これも主に地方の方たちの方が多く使われるものだと思いますけれども、そういったものについても拡充を図ってきております。

 今後とも適時適切に、そういったお話を聞きながら対応していきたいというふうに考えております。

○塩川委員 地方の実情に即したやはり特殊性、困難性がある、そういうことに着目した対策を取るためにも、これは、千人と百人に分けるんじゃなくて、千人で一律での企業規模の見直しこそ行うべきだ。ふさわしい処遇改善につながることを求めて、質問を終わります。

【「しんぶん赤旗」掲載】許すな定数削減/議員数 本当に十分か?/「市民の会」が院内集会

「しんぶん赤旗」12月12日・12面より

 「議員定数削減問題を考える市民の会」は10日、衆院第1議員会館内で集会を開きました。市民や議員、学者が議員定数削減の是非などを議論しました。

 大山礼子駒澤大学名誉教授と小澤隆一東京慈恵会医科大学名誉教授らがパネル討論しました。国会議員も参加し、日本共産党からは私、吉良よし子、山添拓の両参院議員が参加しました。

 パネル討論で小澤氏は、今の国会議員・秘書数や仕事で本当に十分なのか、検証もないまま議員定数について論じることはできないと述べました。また、100兆円超の国家財政で議員数の多寡は財政的な“効果”をほとんど持たず、「維新の会の『身を切る改革』との表現は印象操作にすぎず、やめるべきだ」と話しました。

 大山氏は、定数削減で切られるのは中小政党や地方の議席だと批判。国民が削減論を支持する背景には「議員が自分たちの代表ではない」という議員不信が根底にあると指摘しました。

 吉良氏は、先の総選挙や参院選では市民の一票で裏金政治を続けてきた自公を少数与党に追い込んだと述べ、求められているのは裏金議員の一掃だと強調しました。私は、政治に民意が反映されないのは定数ではなく自民党議員が多いからだと指摘し、山添氏は、悪政を続けるひどい議員を選挙でかえようと呼びかけました。

【内閣委員会】国家公務員初任給/最賃ぎりぎり/俸給の抜本引上げを

 人事院勧告に関する質疑を行い、私は、国家公務員の高卒初任給が最低賃金近傍である問題を質しました。

 私は、昨年の最低賃金改定後に、東京都や神奈川県の一部で高卒初任給が地域別最賃を下回る事例があったと指摘し、「公務員の給与が最賃以下となるのはおかしいのではないか」と質問。川本裕子人事院総裁は、民間の賃金引上げを俸給表に反映させるのに1年程度のギャップが生じるため、対策として「最賃との差を補填する新たな手当てを創設する」と答えました。

 私は「そもそも最賃ギリギリとなる公務の給与体系になっていることが問題だ」と強調。最賃は全国加重平均で1121円であり、これでは暮らしていけないのが実態だとして「最賃近傍の給与水準を前提とする仕組みで、労働基本権制約の代償機関としての責任を果たしていると言えるのか」と主張し、「生計費原則にのっとった抜本的な俸給水準の引き上げが必要だ」と追及しました。川本総裁は「俸給表を改定すると、最賃を下回っていない地域の給与まで一律に引き上げることになる」と否定しました。

 私は、そもそも俸給水準を引き上げる原資が足りていないから抜本的な引き上げができないのではないかと指摘し、官民比較の対象企業の規模を見直すよう求めました。

衆議院TV・ビデオライブラリから見る


俸給抜本引き上げ必要/高卒公務員初任給/塩川氏がただす/衆院内閣委

「しんぶん赤旗」12月21日・4面より

 衆院内閣委員会は10日、人事院勧告に関する質疑を行い、日本共産党の塩川鉄也議員は、最低賃金近傍にとどまっている高卒国家公務員の初任給の問題をただしました。

 塩川氏は、昨年の最低賃金改定後に、東京都や神奈川県の一部で高卒公務員の初任給が地域別最賃を下回る事例があったと指摘し、「公務員の給与が最賃以下となるのはおかしい」と追及しました。

 川本裕子人事院総裁は、民間の賃金引き上げを俸給表に反映させるのに1年程度のギャップが生じるため、対策として「最賃との差を補填(ほてん)する新たな手当を創設する」と答えました。

 塩川氏は「そもそも最賃ギリギリとなる公務の給与体系になっていることが問題だ」と強調し、「最賃近傍の給与水準を前提とする仕組みで、労働基本権制約の代償機関としての責任を果たしていると言えるのか」と追及。最賃は全国加重平均で1121円にすぎず、これでは暮らしていけないのが実態だとして「生計費原則にのっとった抜本的な俸給水準の引き上げが必要だ」と迫りました。

 川本総裁は「俸給表を改定すると、最賃を下回っていない地域の給与まで一律に引き上げることになる」などとして拒否しました。


「議事録」

第219回臨時国会 令和7年12月10日(水曜日)内閣委員会 第6号

○塩川委員 日本共産党の塩川鉄也です。

 月例給与の水準が地域別最低賃金に相当する額を下回る場合の差額を補填する手当、第二種初任給調整手当について人事院総裁にお尋ねをいたします。

 私も国会で取り上げてまいりましたが、人事院によると、二〇二四年秋の最賃引上げにより東京都や神奈川県の一部で国家公務員の高卒初任給が地域別最低賃金を下回る事例があったということであります。今回、新たに第二種初任給調整手当が創設をされましたが、そもそも全国規模の公務組織の給与について高卒初任給が最賃以下になるということがおかしいんじゃないでしょうか。

○川本政府特別補佐人 お答え申し上げます。

 最低賃金は都道府県別に定められており、地域ごとに水準差が設けられています。今後、最低賃金の更なる上昇が進むにつれ、俸給表の改定を行ってもなお地域手当を含めた月例給与水準が最低賃金に相当する額を下回るケースは、最低賃金が高い地域において、限られた職員で生じる可能性がありました。

 また、最低賃金は毎年おおむね十月以降に改定されるので、年度の当初では上回っていても、年度の中途で下回る可能性もあります。その年の十月以降の最低賃金の改定を踏まえた俸給表の改定を実施するには、現在の法改正の流れを前提にすると、翌年の人事院勧告や改正給与法の成立まで含めて一年程度のギャップが生じることになります。

○塩川委員 都道府県別の地域別最賃の対応と関係と言いますけれども、そうはいったって、地域手当だって手当てしているじゃないですか、東京、神奈川は高めに設定しているわけで。それでもそもそも最賃ぎりぎりにならざるを得ないという今の公務の給与体系になっているというのがおかしいんじゃないかということであります。

 ですから、今回新設する手当というのは、国家公務員の初任給が最賃を下回る場合があるということを前提としているわけです。最賃を下回るというのは、民間であれば、これは最賃法違反であります。

 人事院総裁にお尋ねしますが、民間で違法となる最賃以下の給与水準を人事院が許容すること自体がおかしいんじゃないでしょうか。

○川本政府特別補佐人 お答え申し上げます。

 先ほど申し上げたように、最低賃金は都道府県別に定められていて、地域ごとに水準差が設けられています。将来的な最低賃金の上昇により、俸給表の改定を行ってもなお月例給与水準が最低賃金に相当する額を下回るケースは、最低賃金が高い地域において、行政職俸給表(一)等の一級初号俸近辺の限られた職員で生じる可能性があります。

 人材獲得競争が激しくなる中、採用市場での競争力を確保していくため、地域別最低賃金水準を下回らない月例給与水準を機動的かつ速やかに確保できるよう、制度上の措置をあらかじめ講じておくことが適当と判断しました。

○塩川委員 そもそも最賃ぎりぎりに張りつくような水準の給与の在り方そのものが問題だということだと思います。

 最低賃金は全国加重平均で千百二十一円という水準であります、最も高い東京都で千二百二十六円ですが。でも、この金額では暮らしていけないというのが実際の労働者の現状でありまして、労働組合、全労連などの全国実態調査などでも、生活費を保障する賃金は、時給千五百円どころか、今は千七百円、更にその上というのが必要だという声であります。それが実態であります。

 人事院が、余りにも低い最賃近傍で働かせることを前提とするような仕組みであっては、労働基本権制約の代償機関としての責任を果たしていると言えるのかということが問われます。生計費を考慮するという国家公務員法の規定もあるわけで、生計費原則にのっとって大幅な月例給の改善が必要であります。国家公務員の給与が最賃ぎりぎりなんというのは余りにもおかしい。

 そもそも、俸給水準を引き上げる原資が足りないから抜本的な引上げができないということになっているのではありませんか。

○川本政府特別補佐人 繰り返しになりますが、将来的な最低賃金の上昇により、俸給表の改定を行ってもなお月例給与水準が最低賃金に相当する額を下回るケースは、限られた職員で生じる可能性があります。

 このような状況に対し、仮に全国一律に適用される俸給表の改定で対応する場合には、最低賃金に相当する額を下回っていない地域の給与水準まで一律に引き上げることになります。そのため、特定の地域の一部の職員に限定して柔軟かつ速やかに支給対象を決定することができる手当による措置を講じることが適当と判断したものであります。

○塩川委員 民間では違法となるようなそういう賃金水準を前提としたような手当というのは仕組みそのものがおかしいわけで、全体のやはりパイを増やしていく、俸給水準の抜本的な引上げこそ必要で、更なる比較対象企業規模の見直しが必要だということを申し上げて、質問を終わります。

 

埼玉県民大運動実行委員会の国会要請行動であいさつ

 憲法に基づく平和原則を掘り崩す大軍拡路線を批判。

 参院選の民意である裏金解明、企業・団体献金禁止や消費税減税に背を向ける高市政権にはもろさ弱さがあることを指摘し、悪政推進の「センターピン」である定数削減法案ストップの運動を呼びかけ。

【「しんぶん赤旗」掲載】被災者支援に全力挙げる/青森震度6強/党が災害対策本部会合

「しんぶん赤旗」12月10日・2面より

 日本共産党国会議員団は9日、青森県東方沖を震源とする地震の災害対策本部を設置し、国会内で第1回会合を開きました。本部長に小池晃書記局長、本部長代理に高橋千鶴子前衆院議員、事務局長に岩渕友参院議員が就きました。

 震度6強を観測した同県八戸市に調査に入った高橋氏が電話で現地の状況を報告しました。事前に送信していた写真とあわせて、ショッピングセンターやスケート場の壁が崩落した様子を説明。地震発生が午後11時すぎで施設が閉まっていたため大きな人的被害が出なかったことが不幸中の幸いだったと語りました。

 気象庁が「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を初めて発表し、巨大地震発生の可能性があるとして備えを呼び掛けていることについて、小池氏は「住民には不安があるのではないか」と指摘。高橋氏は「緊張を維持することは大変だ」と述べました。一方、地域では自主防災組織が日頃、学習会などを重ね、災害時に自治体職員よりも早く避難活動にあたっていることも紹介し、「こうした教訓を水平展開していく必要がある」と強調しました。

 地震の影響により同県六ケ所村にある使用済み核燃料の再処理工場で、使用済み核燃料を保管する燃料プールから放射性物質を含んだ水があふれ出たことについて、高橋氏は「燃料プールの残容量がひっ迫していて水位が高いため、少しの揺れであふれ出てしまう」と指摘しました。

 小池氏は「情報収集を徹底し、現地の地方議員とも連携した被害調査や被災者支援などの活動に党として全力を挙げていく」と強調。また、「核燃料サイクルは破綻している。再処理事業から撤退すべきだ」とし、原発再稼働をやめ、原発ゼロを強く求めていくと表明しました。

【政治改革に関する特別委員会】裏金問題は決着していない、全容解明と企業・団体献金の全面禁止を

 企業・団体献金をめぐる与野党の法案について質疑があり、私は、議論の発端である自民党派閥の裏金問題は決着していないと追及。企業・団体献金を、いまこそ全面禁止にする時だと主張しました。

 私は「自民党の裏金問題に国民の厳しい審判が下ったことを重く受け止め議論することが必要だ」と指摘。旧安倍派の松本元事務局長の証言などで新事実が発覚していると強調し、「問題にけじめがついていると考えているのか」と自民党の認識をただしました。

 自民党の勝目議員は「各議員が真摯に説明責任を尽くしている」と強調。一方、高市総理は「決着済みとは決して思っていない」と予算委員会で答弁しています。私に「総理と認識が違うということか」と問われ、勝目議員は「当然一致している」と答弁。私は「決着していないのなら、今国会がやるべきは新事実を踏まえ裏金問題を徹底解明することが」と述べ、安倍派幹部らの証人喚問などあらゆる手を尽くすべきだと主張しました。

 勝目議員は「総理の答弁に則り適切に対応していく」などと具体策を示さない答弁に終始。私は「新たな真相解明の努力はしないということできわめて重大だ」と批判しました。

 私は、「政治資金パーティー券の購入」「政党支部への献金」という企業・団体献金の二つの抜け道を塞ぐことがけじめだと強調。自民党が不祥事を起こすたびに、巨額の政治資金が政治腐敗・癒着に結びつきやすいためとして、国会が企業・団体献金を制限する立法措置を積み重ねてきた経緯に言及。今こそ、企業・団体献金の全面禁止を、重ねて強調しました。

*****
 今日の理事会では、自民党が自民・維新提出の衆院議員定数削減法案を、現在審議中の企業・団体献金の規制に関する法案と並行して審議するよう提案しました。野党側は認めませんでした。

 定数削減法案を巡っては、昨日8日の議院運営委員会理事会で、自民党が政治改革特別委員会への付託を求めましたが、野党は認めていません。

 私は、政治改革特理事会で、法案の付託すら決まっていない状況だとして「理事会で協議の対象とすること自体がおかしい」と批判。定数の問題は選挙制度と一体であり「選挙制度協議会で議論すべきことであり、すでに協議会で自民・維新案の内容について議論が始まっている。協議会が優先だ」と主張しました。

 立憲民主党も定数削減法案はまだ付託されていないとして審議入りを拒み、審議中の企業・団体献金に関する法案を優先することが原則だと述べました。

衆議院TV・ビデオライブラリから見る


裏金問題決着してない/塩川氏、企業・団体献金禁止訴え/衆院政治改革特委

「しんぶん赤旗」12月10日・2面より

 衆院政治改革特別委員会は9日、企業・団体献金を巡る与野党の法案について質疑を行いました。日本共産党の塩川鉄也議員は、議論の発端である自民党派閥の裏金問題は決着していないと追及。1990年代以降の「政治改革」でも温存されてきた企業・団体献金を、今こそ全面禁止にする時だと主張しました。

 塩川氏は「自民党の裏金問題に国民の厳しい審判が下ったことを重く受け止め議論することが必要だ」と指摘。旧安倍派の松本淳一郎元事務局長の証言などで新事実が発覚していると強調し、「問題にけじめがついていると考えているのか」と自民党の認識をただしました。

 同党の勝目康議員は「各議員が真摯(しんし)に説明責任を尽くしている」と強調。しかし、高市早苗首相は11月11日の衆院予算委員会で「決着済みとは決して思っていない」と答弁しています。塩川氏に「首相と認識が違うということか」と追及され、勝目氏は「当然一致している」と答弁。塩川氏は「決着していないのなら、今国会がやるべきは、新事実を踏まえ問題を徹底解明することだ」と述べ、安倍派幹部らの証人喚問などあらゆる手を尽くすべきだと主張しました。

 勝目氏は「総理の答弁にのっとり適切に対応していく」などと具体策を示さない答弁に終始。塩川氏は「新たに真相解明の努力はしないということで極めて重大だ」と批判しました。

 塩川氏は「政治資金パーティー券の購入」「政党支部への献金」という企業・団体献金の二つの抜け道をふさぐことがけじめだと強調。自民党が不祥事を起こすたび、国会が企業・団体献金を制限する立法措置を積み重ねてきた経緯にふれ、「今こそ企業・団体献金の全面禁止を」と重ねて求めました。


定数削減法案を与党が審議提案/野党側は認めず

「しんぶん赤旗」12月10日・2面より

 自民党は9日の衆院政治改革特別委員会の理事会で、自民・日本維新の会両党が提出した衆院議員定数削減法案を、現在審議中の企業・団体献金の規制に関する法案と並行して審議するよう提案しました。野党側は認めませんでした。

 定数削減法案を巡っては8日の議院運営委員会理事会で自民党が政治改革特委への付託を求めましたが、野党は認めていません。

 日本共産党の塩川鉄也議員は政治改革特委理事会で、法案の付託すら決まっていない状況だとして「理事会で協議の対象とすること自体がおかしい」と批判。定数の問題は選挙制度と一体であり「選挙制度協議会で議論すべきであり、すでに協議会で自民・維新案の内容について議論が始まっている。協議会が優先だ」と主張しました。

 立憲民主党も定数削減法案は同委に付託されていないとして審議入りを拒み、審議中の企業・団体献金に関する法案を優先することが原則だと述べました。


「議事録」

第219回臨時国会 令和7年12月9日(火曜日)政治改革に関する特別委員会 第4号

○塩川委員 日本共産党の塩川鉄也です。

 当委員会で企業・団体献金の議論を行っているその発端となったのが、自民党の派閥パーティーの裏金問題であります。このことに対する国民の厳しい審判が、昨年の総選挙そして今年の参議院選挙で下された。その重みをしっかり受け止めて議論を進めていくことが必要だ。我が党としては、企業・団体献金の全面禁止こそ必要だと考えております。

 その上で、前提として、このような裏金問題についてきちんとしたけじめがついているのかということが問われているわけであります。

 実際、政府・与党の対応を見ましても、政務三役には裏金で問題となった七人を起用し、また、佐藤啓氏の官房副長官の起用で、参議院の議運理事会の出席や本会議陪席が認められず、国会運営に混乱を招く事態となっております。幹事長代行となった萩生田光一議員は、政策秘書が裏金問題で罰金と公民権停止の略式命令を受けており、政治的責任が問われております。

 この間、旧安倍派の裏金事件の公判において新たな事実が明らかになっております。元事務局長の松本淳一郎氏は、パーティー収入のキックバック再開を要望したのは下村博文氏だったと証言をしております。下村氏を党支部長に任命した自民党の責任も問われております。

 いつから誰が何のために始めたのか、裏金問題はいまだ解明されておりません。いわゆる裏金非公認となった候補への二千万円支給についても、当時の石破総理の選挙に使わないとの説明とは異なる支出が明らかとなっております。

 自民党の提出者にお尋ねをいたします。裏金問題はけじめがついたと考えているんですか。

○勝目議員 まず初めに、我が党が政治資金をめぐる問題によりまして国民の政治に対する信頼を失う、こういう事態を招いたことに対しまして、この場をおかりして深くおわびを申し上げます。

 旧派閥も、収支報告書の不記載事案につきましては、捜査当局への全面的な協力、そして、外部の弁護士を交えた聞き取り調査を行った上で関係者を厳正に処分するとともに、当事者自身の会見、あるいは政倫審への出席、こうしたものを通じてそれぞれの議員が真摯に説明責任を尽くしているところと認識をしております。

 再発防止策について、昨年の通常国会のいわゆる第一弾の政治資金規正法の改正におきまして、確認書制度を導入をして代表者の責任を強化をし、不記載収入は国庫納付の規定を設けました。政治資金監査は拡充をし、国会議員関係政治団体に対する収支報告書のオンライン提出の義務化といったようなことも、そういった措置も講じることといたしました。

 昨年の臨時国会、第二弾改正でございますが、政策活動費の廃止、収支報告書のオンライン提出の義務化の対象について、政党本部、政治資金団体への拡大、データベース構築などの改正を行ったところでございます。

 その上で、さきの通常国会では企業・団体献金の透明性、公開性を更に高める法案を提出するとともに、三月末の自民、公明、国民の実務者合意を踏まえ、この度、公開強化法案の修正案を提出したところでございまして、引き続き、幅広い合意を得られるよう、真摯に議論に臨んでまいりたいと考えております。

○塩川委員 裏金問題にけじめがついたんですか。

○勝目議員 これは先ほども申し上げましたように、対象となった各議員がそれぞれにおいて説明責任をしっかり果たしていくということが重要であろうと考えております。その上で、それぞれが政治活動をしていくということだと思っております。

○塩川委員 予算委員会で中野洋昌議員の質問に対して高市総理が、この問題が決着済みとは決して思っておりませんと言っていたわけですけれども、それは認識が違うんですか。一緒なんですか。

○勝目議員 今ほど申し上げましたとおり、各議員がそれぞれ説明責任を果たしながら政治活動を行っていく必要があるということでございまして、総裁であるところの総理の答弁と、認識は当然一致をしております。

○塩川委員 では、決着済みとは思っていないということでよろしいですね。

○勝目議員 先ほど申し上げたとおりです。

○塩川委員 総裁が言ったように、決着済みとは思っていない、それは同じということでよろしいですね。

○勝目議員 総理の答弁と認識を一にしていると先ほど申し上げたとおりであります。

○塩川委員 総理の答弁の中でも、この問題に関する事案が司法において取り扱われている、こういうことを含めて、決着済みとは決して思っていないというスタンスであります。

 けじめがついていない、決着済みとは思っていないということであれば、今国会で行うべきは、このような参議院選挙の審判に応えた、新事実も踏まえて、裏金問題の全容を徹底解明することであります。全容解明のために何を行いますか。

○勝目議員 私どもの認識としては先ほど申し上げたとおりでありますので、それぞれの議員が説明責任を果たしながら政治活動を行っていくことが重要だと考えております。

○塩川委員 下村博文氏の関与とか、新たな事実の指摘があることについてはどういうふうに対応されるんですか。

○勝目議員 繰り返しになりまして大変恐縮ですが、私どもの認識としてはさきに総理が答弁を申し上げたとおりでありまして、それにのっとって適切に対応してまいります。

○塩川委員 今回、このような下村氏の関与も含めて、改めて国会で証人喚問を行う、こういう真相解明、裏金問題の全容解明に、自民党として手段、取組を尽くすべきではありませんか。

○勝目議員 国会における審議の在り方については、それはつかさつかさで御判断があるところと思いますが、私どもの基本認識としては、先ほど来申し上げておりますとおり、総理の答弁にのっとって適切に対応していくということでございます。

○塩川委員 適切にということで、新たに真相解明のための努力をしないということに取られても仕方がないという発言、答弁だということは極めて重大であります。

 この間も、この企業・団体献金をめぐっても、そもそも、裏金問題の発端となった派閥のパーティー、その収入の大半が企業、団体からの収入だった、形を変えた企業・団体献金だった、このことが問われたわけであります。九〇年代の政治改革において、様々な企業・団体献金の規制の議論が行われていたにもかかわらず、自民党は抜け道をつくり、金権腐敗政治が途絶えることはなかった。

 九〇年代も、政党中心といいながら、政党支部という形、パーティー券の購入という形で、政治家個人への企業・団体献金の抜け道が残されてきたわけであります。今回の自民党派閥の裏金の原資となったのが政治資金パーティー収入であるわけですから、このような形を変えた企業・団体献金、それを温存するような法律というのは認めることができない。

 改めてお尋ねしますが、このような企業・団体献金の二つの抜け道、パーティー券購入と政党支部を塞ぐことこそ、けじめをつけることになるというものではありませんか。

○勝目議員 私どもとしては、企業・団体献金が悪で個人献金が善という立場にはのっとっておりません。

 企業・団体献金につきましては、これは、禁止よりも公開という基本的な考えにのっとって、公開性、透明性を高めていく、そのために必要な法案を出し、また、今国会において修正案を提出させていただいているところであり、また、これは、各政党等、成り立ち、規模等異なるところがありますので、これは、機関紙の発行等の事業収入、あるいは政治団体からの寄附も含めて、全体について第三者の組織で議論をしていくというプログラム法についても併せて提案をさせていただいているところでございます。

○塩川委員 戦後の歴史を見れば、様々な疑獄、汚職事件がありました。巨額の政治資金が政治の腐敗、癒着に結びつきやすいためなどの理由から、企業・団体献金を制限する立法措置を重ねてきたわけであります。政府の審議会においても、繰り返し、企業・団体献金の禁止、そして資金を個人に限ると答申をしてきたわけであります。

 九〇年代、九四年の法改正で、政党、政治資金団体、資金管理団体以外への企業・団体献金を禁止をし、九九年の法改定で、資金管理団体への企業・団体献金を禁止をしました。このように、金による特別な関係を絶つ、疑惑を未然に防止するということで、企業・団体献金の規制を積み重ねてきた。今やるべきは、まさに企業・団体献金の全面禁止に踏み出すときだということを申し上げて、質問を終わります。

 

【「しんぶん赤旗」掲載】自維の定数削減法案「受け入れられない」/野党6党・会派の国対委員長

「しんぶん赤旗」12月9日・1面より

 日本共産党と立憲民主党、国民民主党、公明党、れいわ新選組、有志の会の野党6党・会派の国対委員長は8日、国会内で会談し、自民党と日本維新の会が提出した衆院議員定数削減法案について、「受け入れられない」との認識で一致しました。

 立民の笠浩史国対委員長は、自民・維新案は定数を自動削減するもので「一方的押しつけは断じて受け入れられない」と述べました。

 私は「議員定数削減は多様な民意を削るもので、国会の行政監視機能を後退させる」と指摘。現行の定数は歴史的にも国際的にも少ないとして「定数削減に合理的根拠はなく、反対だ」と主張しました。

 6党・会派の国対委員長は、定数削減法案を政治改革特別委員会で審議するよう求める与党に対し、現在同委で審議中の企業・団体献金の規制に関する法案を優先し、「横入り」「追い越し」は認めないことを確認。「企業・団体献金の規制にむけ一定の結論を得ることをめざす」ことも確認しました。

 また、定数の問題は選挙制度と一体であり、選挙制度協議会で議論すべきだとの認識で一致しました。

 

【「しんぶん赤旗」掲載】命奪う戦争政策ノー/憲法会議シンポ/憲法生きる政治を

「しんぶん赤旗」12月8日・1面より

 大軍拡や安保3文書改定などで「戦争する国」づくりをすすめる高市早苗政権に対し、憲法を守り生かす政治を実現しようと、憲法改悪阻止各界連絡会議(憲法会議)は7日、東京都内でシンポジウム「戦争か平和かの歴史的岐路 改憲を許さず、憲法が生きる政治と社会の実現を」を開き、約100人が参加しました。代表幹事の石川敏明さん(全労連副議長)が開会あいさつ。学者、労働者、医療者ら4人のパネリストが報告しました。

 憲法会議代表委員で東海大学教授の永山茂樹さんは、安保3文書に基づく岸田大軍拡をさらに強める高市大軍拡について詳述。自民・維新の連立政権合意書による9条改憲の狙いを告発し「私たちは、大がかりな9条改憲を政権与党が出してきたことを認識すべきだ」と話しました。

 全労連常任幹事・青年局長の稲葉美奈子さんは「憲法は働く私たちを守るための大切な約束事だ」と述べ、若者の現実が憲法から遠く離れるなかで、仲間と一緒に声をあげる労働組合が希望だと強調。「仲間とつながり、声になり力となる社会をつくることが憲法を守り生かすことにつながる」と語りました。

 全日本民主医療機関連合会(全日本民医連)事務局次長の山本淑子さんは、病院の倒産や赤字など医療をめぐる危機が喫緊の課題となっており、高市政権で地域医療の崩壊を加速する改悪が進んでいると告発。「命を奪う戦争政策ではなく、命を守る政治の実現を」と訴えました。

 神戸女学院大学名誉教授の石川康宏さんは、7月の参院選後の政治状況についてふれ、補完勢力に流れた若者の切実な願いは暮らしの改善だと指摘。若者の感情や人生の問題に耳を傾け、「こちらに希望がある」とみえるような暮らし改革の展望を示すことが大事だと強調しました。

 私が国会情勢を報告。「高市政権の足もとはもろくて弱い」として大軍拡、暮らし、議員定数削減についてふれ「憲法を守り生かす政治を実現するため、ともに頑張る」と表明しました。

衆院選挙制度 超党派議連総会/「比例代表中心の制度に抜本改革を」】

 「衆議院選挙制度の抜本改革を実現する超党派議員連盟」は総会を開き、出席者が各党会派の提案や議員個人の私案を説明し、意見交換を行いました。

 私は、「日本共産党の提案は、『民意が届く国会』を実現するため、小選挙区制の廃止、比例代表中心の選挙制度に抜本改革し、民意を切り捨てる定数削減は断固反対」と主張。「衆院選挙制度は、議員総定数を元に戻し、全国11ブロックを基礎とした比例代表制」を提案しました。

 私は、小選挙区制の最大の問題は、得票率と獲得議席に著しい乖離を作り出すこと、議席に反映しない投票いわゆる「死票」が小選挙区投票の半数もあることだと指摘し、1票の格差問題が続く小選挙区制はもともと投票権の平等という憲法の原則と矛盾する制度であるとして「小選挙区制は廃止するしかない」と主張しました。

 また、「日本共産党の提案は、多様な民意が正確に反映される制度であり、投票価値の平等を保障する観点で有効な制度だ」と述べた上で、選挙制度は民主主義の土台を決めるものであり「一部の政党で談合し多数の力で押し付けるのではなく、全党全会派参加の下での協議と、主権者国民に開かれた議論を行っていくべきだ」「大いに議論したい」と述べました。

 総会では、自民(議員私案)、立憲(議員私案2案)、国民民主(党の考え方)、維新(議員個人の考え方)は「中選挙区連記制」を、公明(議員私案)、れいわ(議員私案)は「都道府県等別比例代表制」を提案し、小選挙区制維持を提案する参加者はいませんでした。

【政治改革に関する特別委員会】 企業団体献金巡り、全面禁止を求め、意見表明

 企業・団体献金をめぐる与野党の5法案の実質審議入りした政治改革特別委員会で、「政治資金規正法改正等について」各党が意見表明を行いました。

 私は、自民案、国民民主・公明案、自民・維新案が、企業・団体献金を温存するものだと批判。裏金の原資となったパーティー券購入も含む企業・団体献金の全面禁止の実現こそ最優先課題だと強調しました。

 私は、裏金問題を発端とした自民党政治に厳しい審判が下されたのに、自民党は「無反省」と指摘。しかも、この間、公判での旧安倍派・松本元事務局長の証言で新事実も明らかとなっています。塩川議員は、今国会やるべきは、新事実を踏まえた裏金問題の徹底解明だと主張。閣僚の収支報告不記載なども相次いで発覚し、特に選挙や政治資金関連の事務を所掌する総務省の林大臣が、運動員買収の疑いがかけられていることは重大だとして、政府・与党をただす質疑を行うよう求めました。

 また、私は、国民民主・公明案は、政党法制定の検討も盛り込んでいることは問題だと指摘。「結社の自由を侵害し国家による政党への介入を招く」、「狙いは企業・団体献金と政党助成金の二重取りの温存で、認められない」と強調しました。

 自民案が「公開強化」をうたっていることに対し、この間の政治資金「公開」を後退させる法改悪を行ったままで「まやかしだ」と批判。国民の監視を保障する仕組みが必要だと主張しました。

 自民・維新案は、政党の収入に関する制度のあり方を検討する第三者機関を設置するとしています。私は「企業・団体献金の禁止を先送りするだけでなく、丸投げして立法府の責務を投げ捨てるものだ」と指摘。「政党の収入で言えば、政党助成制度そのものの見直しを行うべきだ」と強調しました。

 最後に、私は自民・維新が準備している議員定数削減法案は「裏金問題の全容解明と企業・団体献金の禁止を棚上げし、論点をすり替えるためのものだ」と指摘し「断じて認められない」と主張しました。

衆議院TV・ビデオライブラリから見る


企業・団体献金全面禁止こそ/塩川氏強調/規正法改正等で各党意見/衆院政治改革特委

「しんぶん赤旗」12月5日・2面より

 企業・団体献金を巡る与野党の5法案が実質審議入りした衆院政治改革特別委員会は4日、政治資金規正法改正等について各党が意見表明を行いました。日本共産党の塩川鉄也議員は、自民案、国民民主・公明案、自民・日本維新の会案は企業・団体献金を温存するものだと批判。裏金の原資となったパーティー券も含む企業・団体献金の全面禁止の実現こそ最優先課題だと強調しました。

 裏金問題を発端として自民党政治に厳しい審判が下されたのに自民党は「無反省だ」と指摘。しかも、この間、公判で旧安倍派の松本淳一郎元事務局長の証言で新事実も明るみに出ていると強調しました。

 塩川氏は、今国会でやるべきは新事実を踏まえた事件の徹底解明だと主張。閣僚の政治資金収支報告書への不記載なども相次ぎ発覚し、特に選挙や選挙資金関連の事務を担当する林芳正総務相に選挙運動員買収の疑いがあることは重大だとして、政府・与党をただす質疑を行うよう求めました。

 塩川氏は、国民・公明の提出案が政党法制定の検討も盛り込んでいることは問題だと指摘。「結社の自由を侵害し国家による政党への介入を招く」「狙いは企業・団体献金と政党助成金の二重取りの温存で認められない」と強調しました。

 自民案が「公開強化」をうたっていることについて、この間の政治資金の「公開」を後退させる法改悪を行ったままで「まやかしだ」と批判。国民の監視を保障する仕組みが必要だと主張しました。

 自民と維新の提出案は、政党の収入に関する制度のあり方を検討する第三者委員会を設置するとしています。塩川氏は「企業・団体献金の禁止を先送りするだけでなく、丸投げして立法府の責務を投げ捨てるものだ」と指摘。「政党の収入でいえば、政党助成制度そのものの見直しを行うべきだ」と強調しました。

 最後に、自維が準備している議員定数削減法案は「裏金問題の全容解明と企業・団体献金禁止を棚上げし論点をすりかえるためのものだ」「断じて認められない」と強調しました。


「議事録」

第219回臨時国会 令和7年12月4日(木曜日)政治改革に関する特別委員会 第3号

○塩川委員 私は、日本共産党を代表して、意見表明を行います。

 自民党派閥のパーティー裏金問題を発端とした自民党政治の底知れない腐敗構造に、国民、有権者は、今年の参院選においても厳しい審判を下しました。

 これに対し、自民党は無反省と言わざるを得ません。政務三役には裏金で問題となった七人を起用し、佐藤啓氏の官房副長官登用で、参議院の議運理事会出席や本会議陪席が認められず、国会運営に混乱を招く事態ともなっています。幹事長代行となった萩生田光一氏は、政策秘書が裏金問題で罰金と公民権停止の略式命令を受けており、政治的責任が問われています。

 この間、新たな事実が明らかになっています。旧安倍派の裏金事件の公判において、元事務局長の松本淳一郎氏は、パーティー収入のキックバック再開を要望したのは下村博文氏だったと証言しています。さらに、世耕弘成氏がノルマ超過分の収入を議員側のセミナーやパーティーの収入に上乗せして計上する方法を提案したといいます。松本証言の検証のため、下村氏、世耕氏の証人喚問が必要です。下村氏を党支部長に任命した自民党の責任も問われます。

 また、維新の会の公金還流疑惑も問われなければなりません。

 裏金問題はいまだ解明されていません。裏金非公認となった候補への二千万円支給についても、選挙に使わないとの説明とは異なる支出が明らかとなっています。今国会でやるべきは、参議院選挙での審判に応え、新事実も踏まえて、裏金問題の全容を徹底解明することです。

 また、閣僚の不記載や私的流用の問題が相次いで発覚しています。特に、選挙や政治資金関連の事務を所掌する総務省の林大臣が運動員買収の疑いがかけられていることは重大です。当委員会で政府・与党をただす質疑を行うことを求めます。

 今国会の最優先課題は、裏金の原資となったパーティー券購入を含む企業・団体献金の全面禁止の実現です。自民案とその修正案、国民民主・公明案は、企業・団体献金を温存するものです。

 また、国公案の政党法制定の検討も問題です。結社の自由を侵害し、国家による政党への介入を招くものです。政党法を持ち出す狙いは、企業・団体献金と政党助成金の二重取りの温存であり、認められません。

 自民案については、この間の政治資金の公開を後退させる法改悪を行ったまま、公開強化と言うのはまやかしです。要旨廃止の撤回、収支報告書は公的に永久に残し、そのまま速やかに国民に公開することこそ徹底すべきであり、国民の監視を保障する仕組みこそ必要です。

 自民・維新案は、企業・団体献金禁止を先送りするだけでなく、第三者機関に丸投げして立法府の責務を投げ捨てるものです。

 政党の収入でいえば、政党助成制度そのものの見直しを行うべきです。金権腐敗政治一掃、企業・団体献金の禁止を実現するため、徹底して審議を行うべきです。

 最後に、自民、維新が準備している定数削減法案についてです。

 議員定数の削減は、裏金問題の全容解明と企業・団体献金の禁止を棚上げして、論点のすり替えを行うために持ち出してきたものです。高市総理の、そんなことよりも発言がそのことを物語っています。断じて許されません。

 議員定数削減は、多様な民意を切り捨て、排除し、国会の行政監視機能を後退させます。

 現行の衆院総定数は、歴史的にも、国際的に見ても、少な過ぎます。定数削減に合理的根拠はありません。このことは、直近の定数削減の際、削減する積極的理由や理論的根拠は見出し難いとの答申があり、国会論戦でも与野党が共有していることです。

 維新は定数削減を政治改革のセンターピンと称していますが、定数削減の先にあるのは、国民への悪政と痛みの押しつけということではありませんか。

 身を切る改革は、政権与党が自らの失政を棚に上げ、国民に負担と痛みを押しつけるときの常套句です。議員定数の削減は断じて認められないと申し述べ、意見表明とします。

【内閣委員会】ケア労働者の賃上げは国の責任/達成時期明示して全産業平均並に

 私は、国が決める介護や保育などの公定価格を大幅に引き上げ、介護職員や保育士の賃金を全産業平均並みにするよう強く求めました。

 私は「公定価格は国が決めるものだ。賃上げに対する国の責任を果たせ」と強調。政府の骨太の方針2025でも「政府自身が、物価上昇を上回る賃金上昇の実現に向けて率先すべく、公定価格の引き上げに取り組む」とあると指摘し、現状を確認。厚生労働省は、2024年の介護職員の賃金は全産業平均と比べて8万3000円の差があり、こども家庭庁は、同じく2024年の保育士の賃金は全産業平均より5万7000円低いと答えました。私は「いずれも23年より格差が開いている」と指摘し、政府が「多職種とそん色のない処遇改善を目指す」としていることについて、「いつまでに全産業平均に並ぶ賃金にするという目標をもっているのか」と質問。厚労省とこども家庭庁は具体的な時期を示しませんでした。私は「目標達成時期を明示し、そこに向かって毎年積み上げていくということをしなければ、全産業平均には届かない」と批判。城内実賃上げ環境整備担当大臣は「格差を解消していくのは非常に大事な視点だ」としつつ、目標の達成時期については答えませんでした。私は「ケア労働者の方が、若い人も定着をして、その専門性にふさわしい仕事をしていけるよう処遇改善が必要だ。国の責任で大幅賃上げを行うべきだ」と強調しました。

衆議院TV・ビデオライブラリから見る


介護・保育士賃上げ求める/衆院内閣委/塩川氏が強調

「しんぶん赤旗」12月6日・4面より

 日本共産党の塩川鉄也議員は3日の衆院内閣委員会で、介護や保育などの公定価格を大幅に引き上げ、介護職員や保育士の賃金を全産業平均並みに上げるよう強く求めました。

 塩川氏は「公定価格は国が決めるものだ。賃上げに対する国の責任を果たせ」と要求。政府の「骨太の方針2025」でも「政府自身が、物価上昇を上回る賃金上昇の実現に向けて率先すべく公定価格の引き上げに取り組む」と明記していると指摘し、現状をただしました。

 2024年の全産業の平均賃金との比較について、厚生労働省の林俊宏審議官が介護職員は8万3000円も少なく、こども家庭庁の竹林悟史審議官が保育士は5万7000円も少ないとそれぞれ認めました。塩川氏は「いずれも23年より格差が開いている」と指摘し、政府は「他職種と遜色のない」処遇改善を目指すとしているが、「いつまでに全産業平均に並ぶ賃金にするのか」と追及。林、竹林両審議官は、具体的な時期を示せませんでした。

 塩川氏は「目標達成時期を明示し、そこに向かって毎年積み上げていかなければ、全産業平均に届かない」と批判。城内実賃上げ環境整備担当相は「格差を解消していくのは重要な視点だ」としながら、賃金格差解消の目標達成時期は明らかにしませんでした。

 塩川氏は「国の責任で専門職にふさわしい大幅賃上げを行うべきだ」と強調しました。


「議事録」

第219回臨時国会 令和7年12月3日(水曜日)内閣委員会 第5号

○塩川委員 日本共産党の塩川鉄也です。

 介護職員や保育士の賃上げについてお尋ねをいたします。

 城内大臣に質問します。

 骨太方針の二〇二五では、二〇二九年度までの五年間で、日本経済全体で年一%程度の実質賃金上昇、すなわち、持続的、安定的な物価上昇の下、物価上昇を一%上回る賃金上昇をノルムとして定着させるとして、政府自身が、物価上昇を上回る賃金上昇の実現に向けて率先すべく、以下の三つの取組を総合的に実施するということを述べたうち、その一つの取組として、「公定価格(医療・介護・保育・福祉等)の引上げ」とあります。この閣議決定は引き継いでいるんでしょうか。

○城内国務大臣 塩川委員にお答えいたします。

 お尋ねの公定価格の引上げにつきましては、骨太方針二〇二五におきまして、公定価格、医療、介護、保育、福祉等の公定価格の引上げを省庁横断的に推進することとしており、政府としてその方針に変更はございません。

○塩川委員 省庁横断的に行う、変更はないということで、この医療、介護、保育、福祉等の公定価格の引上げについて、この骨太方針にもあるように、物価上昇プラス一%以上となる、こういう措置を行うということでよろしいですか。

○城内国務大臣 お答えします。

 今後の診療報酬等の公定価格につきましては、賃上げそして物価高を適切に反映させる方針としておりまして、関係省庁において適切に対応することというふうに承知しております。

 また、経済対策におきましては、こうした報酬改定等の時期を待たず、医療機関や介護施設等の経営の改善や職員の方々の処遇改善につながる措置を行い、効果を前倒しすることとした経緯がございます。

 なお、御質問の物価上昇を一%程度上回る賃金上昇が、日本経済全体で二〇二九年度までの五年間で持続的、安定的な物価上昇の下、物価上昇を一%程度上回る賃金上昇をノルムとして定着させることを、委員御指摘の点がこれを意味するものでありましたら、これは中長期的に達成すべき目標でありまして、今回の経済対策のみで達成されるものではないというふうに考えております。

 いずれにしましても、今後も、物価動向あるいは賃上げの状況等を踏まえまして、診療報酬改定等で必要な対応をしていくものと認識しておりまして、適切にそれに従って措置されるものというふうに考えております。

○塩川委員 暮らしを考えた場合には、物価上昇を上回るような賃上げがなければ暮らしていけないわけですから、それにふさわしいような、傾向としてというだけじゃなくて、毎年度毎年度それを達成するんだと。公定価格というのは国が決めるわけですから、責任を持って、政府の責任として行うということを改めて強く求めていくものであります。

 このように、公定価格の引上げを行うということなんですが、国のやる気が問われる課題であって、医療機関などに伺うと、ボーナスをカットするといったような現状もあるわけです。本当に深刻な実態で、ですから転職をされる方もいる。そういった方々が、同じ医療機関の関係ではなくて他産業に転職をする、それほどまでやはり賃金の問題、処遇が深刻だということに対して、しっかりと受け止めた改善策を国の責任で行えということを強く求めたいと思います。

 同時に、全産業平均と格差のある介護や保育などの職種における他職種と遜色のない賃金への大幅引上げが必要であります。

 厚労省にお尋ねしますが、総合経済対策では、介護分野について、「介護職員の賃金は改善してきたものの、他産業とはまだ差があり、人材不足が厳しい状況にあるため、他職種と遜色のない処遇改善に向けて、令和八年度介護報酬改定において、必要な対応を行うこととし、報酬改定の時期を待たず、人材流出を防ぐための緊急的対応として、賃上げ・職場環境改善の支援を行う。」とあります。

 他産業とはまだ差があると述べていますが、介護職員と全産業平均との格差は、現状どのようになっておりますか。

○林政府参考人 お答えいたします。

 お尋ねの介護職員の給与水準でございますけれども、賃金構造基本統計調査によりますと、介護職員の平均の賞与込み給与につきましては、平成二十年六月時点で二十五・五万円でございまして、全産業平均との差はこの時点で十・六万円ございました。その後、累次の処遇改善の取組等の成果によりまして、その差は縮小傾向にはあります。

 直近の統計で把握可能な令和六年六月時点では、これは令和六年度の介護報酬改定による効果はまだ十分反映されていない時点ではございますけれども、介護職員の給与三十・三万円となっております。これは、全産業平均との差は八・三万円という状況でございまして、依然として差がある状況であると認識してございます。

○塩川委員 過去の二十万円という話もありましたけれども、最近の数字でいいますと、二〇二二年では六・八万円、二〇二三年は六・九万円、そして、今、二〇二四年、お答えをいただいた八・三万円と、この三年間を見ても格差が開いているわけなんです。

 物価上昇に見合うような措置が行われていないということを含めて、介護報酬の不十分さの問題、政府の施策の不十分さの問題ということを指摘しなければなりません。

 他職種と遜色のないという、こういった措置をいつまでに行うのか。いつまでに、他職種と遜色のない、全産業平均に並ぶ賃金にするのか、この目標達成時期は持っておりますか。

○林政府参考人 お答えいたします。

 御指摘のように、賃上げで、最近、他産業が先行している状況でございまして、差はまだあり、人材の引き合い状況となっております。依然として人手不足が厳しい状況にあるという状況を踏まえまして、介護職員について、他職種と遜色のない処遇改善に取り組むことは引き続き喫緊の課題であると認識しております。

 こうした状況を踏まえまして、先ほども御紹介いただきました経済対策を踏まえまして、令和七年度補正予算案に、介護分野の賃上げ、環境改善に向けた支援を盛り込んだところでございまして、まずはこうした支援を通じて、経営安定、現場で働く幅広い職種の方々の賃上げにつながるよう取り組み、さらに、令和八年度報酬改定においても、介護職員を始めとする介護分野の職員の他職種と遜色のない処遇改善に向けて予算編成過程で取り組んでいく所存でございますが、具体的にいつまでという目標を政府として持っているものではございません。

○塩川委員 いつまでという目標がないんですよ。それじゃ、目標もなしに、毎年毎年積み上げても、目標を達成できるかどうか分からないわけですから。いつまでに達成しますよと、それを踏まえた措置を毎年毎年積み上げるということ、これをやらなければ、実際に、遜色のない、そういった賃金に届かないままなんじゃないですか。どうですか。

○林政府参考人 お答えいたします。

 具体的な処遇改善の水準につきましては、他産業との人材の引き合いの状況、職務内容、職責、人材に求められる資質、専門性などなどを踏まえました多角的な検討が必要な問題でありまして、繰り返しでございますが、現時点で政府として具体の目標を掲げているものではございません。

○塩川委員 いや、だから、他産業との差を埋める気がないんじゃないのかということも疑わざるを得ないわけであります。

 十二月二日に財政制度審議会が建議を出しました。この財政審の建議において、介護分野の職員の処遇改善に関して、「目指すべき賃上げ率・額については、現状、介護分野の事業所は小規模であることを踏まえて、介護職員の賃金の比較対象として、同様の規模の企業の従業員の賃金を参照することも検討する必要がある。」としております。

 つまり、介護職員の賃上げ目標について、全産業平均、他職種と遜色のない、そういう賃金水準ではなくて、中小・小規模事業者との比較での賃金、これと検討する必要があるということなんですが、そういう検討を行っているんですか。

○林政府参考人 お答えいたします。

 御指摘の資料は財政審議会の資料ということでございまして、私としてお答えできる内容ではございません。

○塩川委員 こんな話が出ているときに、しっかりとした目標、達成時期を示していく、それなしには人手不足も解消しない、処遇の改善につながらない、このことこそしっかり行えということを求めます。国の責任で、専門職にふさわしい大幅賃上げを行うべきであります。

 次に、こども家庭庁、保育士の処遇改善について聞きます。

 全産業平均と保育士の賃金の格差はどうなっているのか、過去五年間の推移を明らかにしてください。

○竹林政府参考人 お答え申し上げます。

 厚生労働省の賃金構造基本統計調査におきまして、月収換算の職種別の平均賃金を見ますと、二〇二〇年では保育士三十・三万円、全産業平均三十五・二万円と比べ四・九万円の差、二〇二一年では保育士三十・九万円、全産業平均三十五・五万円と比べ四・六万円の差、二〇二二年では保育士三十一・九万円、全産業平均三十六・一万円と比べて四・二万円の差、二〇二三年では保育士は三十二・一万円、全産業平均の三十六・九万円と比べ四・八万円の差、二〇二四年では保育士は三十二・九万円、全産業平均三十八・六万円と比べ五・七万円の差となっております。

 直近では差が広がっているものの、処遇改善に取り組み始めた二〇一二年度の差額八・七万円と比べまして、差は改善しているところでございます。

○塩川委員 いや、だから、直近でいえば開いているんですよ。ですから、やはり政府の措置が非常に不十分だということがそこにもはっきり表れているわけです。

 同じように、保育士の賃金について、政府は全産業平均にするという目標は持っているんでしょうか。

○竹林政府参考人 お答え申し上げます。

 保育士等の処遇改善につきましては、令和七年度補正予算案では五・三%の改善を計上しており、これを含め、平成二十五年度以降では、累計で約三九%の改善を図ることとしたところでございます。

 こうした中、昨年十二月に公表いたしました保育政策の新たな方向性では、保育士等の処遇改善につきまして、他職種と遜色ない処遇の実現を掲げております。これにつきまして、具体的な職種や数値目標を設定しているものではございませんが、全産業平均の賃金も一つの目安としているところでございます。

○塩川委員 全産業平均も目安の一つとしているということなんですが、そうすると、いつまでに保育士の賃金を全産業平均にしようと考えているんですか。

○竹林政府参考人 お答え申し上げます。

 ほかの各職種の賃金も毎年引き上がっている中ですので時期を明示することは困難でございますけれども、いずれにしても、こども未来戦略に基づきまして、民間給与動向を踏まえた更なる処遇改善に取り組んでいくこととしております。

○塩川委員 時期を明示するのは困難と。同じ話なんですよ、いつまでに達成するという達成時期もないのに、毎年毎年の積み重ねというのがどの程度なのかという検証もできないわけですから。こういったケア労働者の皆さんの本当の現場の御苦労に報いるような、本当に、その仕事に若い皆さんも定着をして、専門職にふさわしい仕事をしていく、こういうことが実現するような賃上げ、処遇改善こそ必要です。

 今、介護それから保育の話、聞いてもらったと思うんですが、大臣、要するに、こういった格差が拡大をしているような賃金の状況について、公定価格という国の制度でやっているわけですから、こういった点について労働者の格差解消の達成時期を示す、こういった対応が必要なんじゃないのか。その辺について是非、大臣、お答えください。

○城内国務大臣 お答えします。

 塩川委員御指摘のとおり、こういった賃金の格差を解消するということ、これは非常に重要な視点だというふうに思っておりますが、ただ、その時期、具体的な時期云々については、今後しっかり検討していくことは必要だと思いますが、この時点で具体的な目安、目標をお示しすることは、現段階では、適切かどうかも含めて、検討する必要があると思いますので。

 ただ、御指摘のとおり、こういう格差を解消していくということは、これは公定価格でありますので、ここは非常に重要な視点だというふうに認識しております。

○塩川委員 是非、この保育政策の新たな方向性、去年出したのも四年間なんですよ、だったら、少なくとも四年間で達成するとか、そういうのは言える話だと思うんですよ、公定価格という国が責任を持って決めている制度の下での賃金なんですから。

 しっかりとした、全産業平均に並ぶような、そういう取組を求めたいと思いますし、保育については、実態に合わせて公定価格制度と配置基準の抜本的な改善を求めて、質問を終わります。