関東地方の主な米軍・自衛隊施設に関する2025年度補正予算の内容が明らかになりました。
今年度の補正予算は、過去最大の8472億円の軍事費を計上しました。軍事費GDP比2%達成を2年前倒しし、補正後の軍事費は11兆円と突出した額となりました。米トランプ政権の要求に応えた大軍拡です。
政府は軍事費の増額は「主体的判断だ」と言いますが、緊要性のない歳出化経費の前倒しが6割以上を占め、帳尻合わせのものと言わなければなりません。
北関東の基地についても、朝霞駐屯地41億円、習志野駐屯地11億円、百里基地23億円、入間基地40億円など、巨額の隊舎整備費が計上され、その多くが歳出化計費の前倒しとなっています。
詳細は以下の通りです。
| 1.米軍施設(横田飛行場、所沢通信施設、大和田通信所、厚木海軍飛行場) | ||
| 経費の計上なし |
| 2.陸自駐屯地(朝霞・大宮・相馬原・新町・吉井・宇都宮・北宇都宮・勝田・土浦・霞ヶ浦・古河・朝日・習志野・木更津)及び空自基地(百里・熊谷・立川・横田・府中・入間)における「施設整備費」 | |
| 朝霞駐屯地 | 約41億円 |
| 隊舎の整備等。隊舎建替7億円(歳出化計費の前倒し分)。その隊舎の二期工事分34億円(新規) | |
| 大宮駐屯地 | 約0.5億円 |
| 隊舎改修0.2億円(前倒し分)。土質調査0.2億円(新規) | |
| 相馬原駐屯地 | 約0.3億円 |
| 通信網の整備(前倒し分) | |
| 新町駐屯地 | 約0.1億円 |
| 通信網の整備・倉庫建替設計経費等(前倒し分) | |
| 吉井分屯地 | 約0.1億円 |
| 通信網の整備(前倒し分) | |
| 宇都宮駐屯地 | 約2億円 |
| 既存施設の更新(調査)等。空調設備改修・通信網の整備0.5億円(前倒し分)。土質調査1.4億円(新規) | |
| 北宇都宮駐屯地 | 約0.8億円 |
| 既存施設の更新(調査)等。空調設備改修・通信網の整備0.3億円(前倒し分)。土質調査0.5億円(新規) | |
| 勝田駐屯地 | 約1億円 |
| 既存施設の更新(調査)等。通信網の整備0.1億円(前倒し分)。土質調査1億円(新規) | |
| 土浦駐屯地 | 約1億円 |
| 通信網の整備等。通信網の整備・武器学校の総合実習場の調査・設計0.9億円(前倒し分)。土質調査0.3億円(新規) | |
| 霞ヶ浦駐屯地 | 約0.4億円 |
| 通信網の整備0.4億円(前倒し分) | |
| 古河駐屯地 | 約0.2億円 |
| 倉庫の整備0.2億円(前倒し分) | |
| 朝日分屯地 | 約0.2億円 |
| 通信網の整備0.2億円(前倒し分) | |
| 習志野駐屯地 | 約11億円 |
| 庁舎の整備等11億円(前倒し分) | |
| 木更津駐屯地 | 約0.1億円 |
| 通信網の整備(前倒し分) | |
| 百里基地 | 約23億円 |
| 隊舎の整備等。隊舎改修・汚水管整備22億円(前倒し分)。既存施設解体1億円(新規) | |
| 熊谷基地 | 約5億円 |
| 給水設備の整備等(前倒し分) | |
| 横田基地 | 約0.3億円 |
| 隊庁舎の整備等。救急車両整備場(前倒し分) | |
| 府中基地 | 約3億円 |
| 警衛所の整備等。隊舎の整備3億円(前倒し分) | |
| 入間基地 | 約40億円 |
| 隊舎の整備等。浴場・消防車庫16億円(前倒し分)。隊舎建替24億円(新規) | |
| 3.陸上総隊隷下の部隊(司令部および司令部付隊、第一空挺団、第一ヘリ団、中央即応連隊、特殊作戦群、中央特殊武器防護隊、対特殊武器衛生隊、国際活動教育隊、中央情報隊、システム通信団、水陸機動団、電子作戦隊)及びその他の主な部隊に係る予算(装備品等) | |
| 大井通信所(ふじみ野市) | 1億4000万円 |
| 電気室の整備。歳出会経費の前倒し | |















