【しんぶん赤旗掲載】選挙で与党に審判を/定例国会行動

「しんぶん赤旗」6月19日・11面より

 通常国会が最終盤となり、消費税減税や選択的夫婦別姓が国会で審議される中、国民大運動実行委員会、安保破棄中央実行委員会、中央社会保障推進協議会は18日、衆院第2議員会館前で定例国会行動を行いました。参加した200人(主催者発表)が「消費税減税しろ」「選択的夫婦別姓を実現させよう」「軍事費削って被災地にまわせ、社会保障にまわせ」とコールしました。

 主催者あいさつした全日本民主医療機関連合会の木下興事務局次長は、今国会で28年ぶりに選択的夫婦別姓が審議入りし、高額療養費の患者負担増を凍結させたことなど「国民が選挙で与党少数に追い込んだ成果だ」と評価しました。一方で、大軍拡予算の下、能動的サイバー防御法や学術会議解体法などを成立させたと批判し「参院選では平和と人権、命と暮らしを守る勢力を前進させよう」と呼びかけました。

 各団体の決意表明で、全国商工団体連合会の中山眞常任理事は「539兆円もの内部留保をため込む大企業へは11兆円の減税で、中小企業やフリーランスにはインボイス増税ではあまりにも不公平だ」と強調。消費税減税は国民的要求だとして、減税に反対する自民党、公明党に厳しい審判を下そうと話しました。

 日本平和委員会の千坂純事務局長は、イスラエルがイランに先制攻撃を行ったことに対し、日本政府がG7で全面的に容認すると表明したことを批判しました。

 私があいさつしました。

 

ガソリン暫定税率廃止法案/財金委員会開会を要求

 立憲民主党、日本維新の会、国民民主党、日本共産党、参政党、日本保守党、社民党の7党が衆院に共同提出したガソリン税の暫定税率を廃する法案の審議を行うため、衆院財務金融委員会の立憲、共産などの野党理事・委員21人が連名で、16日、衆院規則に基づき委員会開会要求書を、井林辰憲委員長(自民)に提出しました。

 要求書では、厳しい経済情勢の中、ガソリン価格の高騰から国民生活と経済を守るため、同法案の審議を速やかに行う必要があると強調しています。

 衆院規則67条は、委員の3分の1以上から要求があったときは、委員量は委員会を開かなければならないと定めています。

 回答期限とした同日夕刻までに、委員長から返答がなかったため、野党側は17日、国会対策委員長会談を行い、改めて、委員会開会を求めました。

【議院運営委員会理事会】予算委の全閣僚出席は憲法の要請、後退認められない/常任委の委員数削減に反対/「国会改革」で主張

 予算委員会への全閣僚出席の見直しや常任委員会の委員数削減などの「国会改革の申合せ」を確認しました。

 私は「憲法の要請である閣僚の国会出席を後退させる」などとして反対しました。

 「申合せ」の合意事項は、衆院の国会改革に関する協議会の議論を受けて、自民党と立憲民主党がまとめたもの。

 現在、すべての閣僚の出席が求められている予算委員会の基本的質疑について、総理大臣と財務大臣以外は要求があった閣僚のみが出席することに改めるとしています。

 また、予算委員会を除く定数40人以上の9つの常任委員会について、年内の臨時国会で委員数を一律4人削減し、次の総選挙後の特別国会後さらに1人削減することなどを盛り込んでいます。

 私は、閣僚の出席に関し、「憲法66条3項で『内閣は、行政権の行使について、国会に対し連帯して責任を負う』としており、予算委の基本的質疑への全閣僚の出席は当然だ。憲法の要請である閣僚の国会出席を後退させることは認められない」と主張。

 常任委員会の委員数削減については、「少数会派に委員の割当がない常任委員会が生じる」と強調しました。

埼玉県平和委員会の総会であいさつ

 オスプレイなど米軍機や自衛隊機の飛行を監視・告発する「空のウォッチング」や平和問題での自治体訪問「ピース・キャラバン」など、埼玉の平和運動の先頭に立った活動に敬意。

 沖縄への連帯、安保廃棄、核兵器廃絶、戦争する国づくりを許さない世論と運動の前進を!

埼玉県松伏町で議会報告会

 裏金追及、企業・団体献金禁止のうねりをつくった日本共産党の奮闘を紹介。

 消費税減税、その財源論が一番の焦点になったのも共産党の追及が契機だった。

 大軍拡批判もわが党だけ。

 都議選勝利、参院選で日本共産党の前進を!

 比例は日本共産党、埼玉選挙区は伊藤岳!

企業・団体献金禁止法案「否決の結論を出すべきでない」と主張

 企業・団体献金を禁止する法案の採決を立憲民主党などが求める中、政治改革に関する各党協議会が、開かれました。

 企業・団体献金を巡っては。衆議院政治改革特別委員会で、立憲など野党5会派が提出した禁止法案などの審議が行われてきました。

 私は、日本共産党が参院に提出している禁止法案がベストではあるが、衆院では立憲など提出の法案も賛成し得ると指摘。自民党などが企業・団体献金に固執する中、採決すれば法案は否決されるとして、「国会として禁止法案を否決という結論を出すべきではない。企業・団体献金禁止を実現するために法案審議を継続すべきだ」「審議継続が、禁止法案の実現に向けて、引き続き議論する担保になると述べました。

【しんぶん赤旗掲載】ジェンダー平等後退に/衆院本会議/男女共同参画機構法案等/反対討論

「しんぶん赤旗」6月13日・2面より

 「国立女性教育会館」(ヌエック、埼玉県嵐山町)を廃止し、新たな組織をつくる独立行政法人男女共同参画機構法案・整備法案が12日の衆院本会議で、自民、公明、立憲民主、国民民主など各党の賛成多数で可決されました。日本共産党、日本維新の会、れいわ新選組などは反対しました。

 同法案は、ヌエックの研修、宿泊、体育施設撤去を目指す国の方針を具体化。研修施設の設置を義務付ける国立女性教育会館法を廃止し、新設する男女共同参画機構には研修施設の設置は義務づけません。

 私は反対討論で「市民運動によってつくられ、守られてきた国立女性教育会館の研修施設をなくすことは容認できない」と強調。女性の権利拡充を求める市民運動に押され、1977年に女性教育を担う唯一の国立施設として設置されたのがヌエックで、その研修・宿泊施設は、全国からジェンダー平等に携わる人びとの学習と交流の場になってきたと指摘し、「研修棟を設置する法的義務の廃止は、市民運動と行政活動の両面から、ジェンダー平等を進めるという機能を後退させる」と批判しました。

 政府は財政問題を理由に研修棟等の廃止を主張するが、国からのヌエックへの運営費交付金は2001年度比で、24年度は3割も削減されたと反論。予算削減こそ改め、ジェンダー平等を進めるナショナルセンターとしての機能を発揮できるよう十分な財政措置を行うことこそ国の責任だと強調しました。

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「議事録」

第217回通常国会 令和7年6月12日(木曜日)本会議 第34号

○塩川鉄也君 私は、日本共産党を代表して、独立行政法人男女共同参画機構二法案に反対の討論を行います。(拍手)

 本法案は、政府が二〇二四年七月、国立女性教育会館の研修棟、宿泊棟、体育施設の撤去を目指すと表明したことを具体化するものです。現行の国立女性教育会館法を廃止し、新たに設置する男女共同参画機構には研修施設の設置を義務づけないこととしています。法案は、新たな機構を男女共同参画社会の形成を促進する中核的な機関、ナショナルセンターと規定し、自治体が設置する男女共同参画センターを初めて法律上に位置づけるなどの積極面が盛り込まれていますが、研修施設をなくすことは容認できません。

 国立女性教育会館は、一九七七年、国立としては唯一の女性教育を担う施設として埼玉県嵐山町に設置されました。その契機となったのは、国連が女性の地位向上を目指して提唱した国際婦人年である七五年に第一回世界女性会議が開催され、各国が取るべきガイドラインとなる世界行動計画が採択されたことです。女性の権利拡充を求める歴史的な市民運動の盛り上がりに押され、長年にわたる婦人団体や婦人教育関係者の要望を受けて設置されたのが国立女性教育会館です。

 この会館の研修棟、宿泊棟は、会館が主催する対面での研修の会場として、また市民運動の活動の場として、全国からジェンダー平等に携わる者が集い、共に学び合う貴重な交流の場となってきました。二〇〇一年に独立行政法人化した後、何度も廃止や統廃合の議論が行われてきましたが、そのたびに運動によって守ってきたものです。

 研修棟を設置する法的義務を廃止することは、市民運動と行政活動の両面からジェンダー平等を進めるという機構の機能を後退させるものです。市民団体やジェンダー問題に取り組む有識者から出されている強い批判の声を無視して推し進めるなど許されません。

 政府は、施設の維持管理に予算がかかることを廃止の理由に挙げていますが、国からの運営費交付金は、二〇〇一年度の七億二千四百万円から二四年度には四億七千九百万円まで、三割も削減されています。会館の役割を軽視し、予算を削減してきた政府の姿勢こそ改めるべきであります。

 本日、世界経済フォーラムが発表した二〇二五年版ジェンダーギャップ報告によれば、日本の男女平等度は、百四十八か国中百十八位という極めて低い水準です。政府の姿勢の反映ではありませんか。

 憲法と女性差別撤廃条約に基づいてジェンダー平等を進める国立女性教育会館は、拡充こそ必要であり、ジェンダー平等を進めるナショナルセンターとしての機能を発揮できるよう、十分な財政措置を行うことこそ国の責任だということを指摘をし、反対討論を終わります。(拍手)

【内閣委員会】男女共同参画機構2法案/埼玉県嵐山町の研修棟・宿泊棟廃止は認められない

 独立行政法人国立女性教育会館を廃止し、新たに独立行政法人男女共同参画機構を創設する男女共同参画機構2法案の質疑と採決を行い、与党などの賛成多数で可決しました。日本共産党、れいわ新選組などは反対しました。

 法案は、埼玉県嵐山町に設置されている国立女性教育会館の研修棟や宿泊棟を廃止する政府方針を具体化するために、現行の会館に課している研修棟を設置する法的義務を、機構においては廃止するものとなっています。私は、「法案には、機構を男女共同参画を推進する『ナショナルセンター』として規定し、自治体が設置する『男女共同参画センター』を初めて法定化するなどの積極面があるが、市民運動によって作られ、守られてきた研修棟・宿泊棟を廃止するのは容認できない」と強調しました。

 私は、1977年に会館が設置されたのは、国連が提唱した「国際婦人年」である75年に第1回世界女性会議が開催されるなど、女性の権利拡充を求める歴史的な市民運動の盛り上がりに押されてのものだと指摘。会館の研修棟、宿泊棟は、市民運動や行政職員の研修の場として、全国からジェンダー平等に携わる人たちが集い、学び合う交流の場となってきたと強調。「研修棟を設置する法的義務の廃止は、市民運動と行政活動の両面からジェンダー平等を進める会館の機能を後退させる」と主張しました。

 三原じゅん子内閣府特命大臣は、「維持管理に予算がかかる」「オンラインで多様な事業を行う」と答弁。私は、国から会館への運営費交付金は、2001年から24年に3割以上も削減されてきたと指摘し、「ジェンダー平等の取組を進める会館の役割を軽視し、予算削減してきた国の責任は重大だ」と批判。「ナショナルセンターとしての機能を果たせるよう、十分な財政措置を行うことこそ国の責任だ」と強調しました。

以下、反対討論です。
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 私は日本共産党を代表して、独立行政法人男女共同参画機構2法案に反対の討論を行います。
 本法案は、政府が2024年7月、国立女性教育会館の研修棟、宿泊棟、体育施設の撤去を目指すと表明したことを具体化するものです。現行の国立女性教育会館法を廃止し、新たに設置する男女共同参画機構には研修施設の設置を義務付けないこととしています。
 法案は、新たな機構を男女共同参画社会の形成を促進する中核的な機関=「ナショナルセンター」と規定し、自治体が設置する「男女共同参画センター」を初めて法律上に位置づけるなどの積極面が盛り込まれていますが、研修施設をなくすことは容認できません。
 国立女性教育会館は、1977年、国立としては唯一の女性教育を担う施設として埼玉県嵐山町に設置されました。その契機となったのは、国連が「女性の地位向上」を目指して提唱した「国際婦人年」である75年に、第1回世界女性会議が開催され、各国が取るべきガイドラインとなる「世界行動計画」が採択されたことです。女性の権利拡充を求める歴史的な市民運動の盛り上がりに押され、長年にわたる婦人団体や婦人教育関係者の要望をうけて設置されたのが国立女性教育会館です。
 この会館の研修棟、宿泊棟は、会館が主催する対面での研修の会場として、また市民運動の活動の場として、全国からジェンダー平等に携わる者が集い、共に学び合う貴重な交流の場となってきました。2001年に独立行政法人化した後、何度も廃止や統廃合の議論が行われてきましたが、そのたびに運動によって守ってきたものです。
 研修棟を設置する法的義務を廃止することは、市民運動と行政活動の両面からジェンダー平等を進めるという機構の機能を後退させるものです。市民団体やジェンダー問題に取り組む有識者から出されている強い批判の声を無視して推し進めるなど許されません。
 政府は、施設の維持管理に予算がかかることを廃止の理由にあげていますが、国からの運営費交付金は2001年度の7億2400万円から24年度には4億7900万円まで、3割も削減されています。会館の役割を軽視し予算を削減してきた政府の姿勢こそ改めるべきです。
 本日、世界経済フォーラムが発表した2025年版「ジェンダー・ギャップ報告」によれば、日本の男女平等度は148カ国中118位という極めて低い水準です。政府の姿勢の反映ではありませんか。
 憲法と女性差別撤廃条約に基づいてジェンダー平等を進める国立女性教育会館は、拡充こそ必要であり、ジェンダー平等を進めるナショナルセンターとしての機能を発揮できるよう、十分な財政措置を行うことこそ国の責任だということを指摘し、反対討論とします。

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「議事録」

第217回通常国会 令和7年6月11日(水曜日)内閣委員会 第27号

○塩川委員 日本共産党の塩川鉄也です。

 男女共同参画機構法案、同整備法案について質問いたします。

 国立女性教育会館は、一九七七年、国立としては唯一の女性教育を担う施設として、文部省の附属機関として、埼玉県嵐山町に設置をされました。これは、国連が提唱した国際婦人年である七五年に第一回世界女性会議が開催され、各国が取るべきガイドラインとなる世界行動計画が採択されたことや、七九年には国連で男女差別撤廃条約が採択されるなど、女性の権利拡充を求める市民運動の歴史的な動きを受けてのものであります。

 広い敷地に研修棟や宿泊棟、女性、家族に関する専門図書館などを備えた国立女性教育会館は、女性教育の振興を目的に、研修や交流、調査研究などの活動を行っています。

 ところが、政府は、二〇二四年七月、国立女性教育会館の研修棟や宿泊棟、体育施設等の施設について、令和十二年度までを目途に撤去すべく、新法人設立後速やかに関連工事に着手することを目指すと表明しました。

 法案は、その具体化として、研修施設の設置を義務づける現行の国立女性教育会館法を廃止し、新たに設置する男女共同参画機構には研修施設の設置を義務づけないものとなっています。

 会館の研修棟や宿泊棟は、会館が主催する対面での研修の会場として、また市民運動の活動の場として、全国からジェンダー平等に携わる者が集い、共に学び合う貴重な交流の場となってきました。

 自治体の職員向けに会館が主催する相談員研修、災害対応研修、事業企画研修などに利用され、会館による実施報告でその様子が紹介されています。

 例えば、男女共同参画の視点による災害対応研修では、全国から集まった参加者同士で膝を突き合わせて議論を行い、日頃どんな組織とどのように連携、協働しているかについて情報交換したり、更に取組を進めるためのアイデア交換などを行っています。

 また、実技訓練として、実際に体育施設を利用して避難所づくりを体験し、総務・情報班、施設管理班など五つのグループに分かれて、試行錯誤をしながら避難所空間をつくり上げています。段ボールベッドやテントなどの防災物品を使って手を動かしながら行うことで、具体的なイメージや、日頃の積み重ねの大切さなど気づきがあり、理解が深まるということであります。

 能登半島地震などでも避難所運営におけるジェンダー視点の遅れが大きな課題となっている中で、重要なリアルの研修の場であります。会館がこうした研修を全国規模で受け入れて行うことができるのは、研修棟、宿泊棟、体育施設を一体で保持、整備をしているからであります。

 内閣府にお尋ねしますが、今回、このような会館における研修棟、宿泊棟などが機構においてはなくなるということであれば、今後このような全国規模での対面研修はどうしていくんでしょうか。

○岡田政府参考人 お答え申し上げます。

 男女共同参画機構におきましては、宿泊及び研修施設を自前で保有することは考えておりませんが、今後とも、オンラインだけではなく、宿泊を伴うものを含め、対面での集合研修は必要であると考えております。

 令和八年度以降における全国規模での対面研修については、各地のセンター等を対象とした、地域におけるネットワーク形成の促進やセンターの運営業務に関する好事例の共有等を行う場、また、自治体やセンター長を対象とした、センターの機能強化のための全国規模の研修などを行う場としての機能を創出できるよう、その在り方を検討してまいります。

○塩川委員 ですから、全国規模のリアルの研修は、どこで、どのぐらいの経費で行うということになるんですか。

○岡田政府参考人 お答え申し上げます。

 その都度、必要な場所を確保いたしまして開催することを検討しております。

○塩川委員 これは、民間の宿泊研修施設の利用ということが前提ですか。

○岡田政府参考人 民間の施設を含めまして、様々な研修の施設、研修といいますか、施設の候補を考えまして、そこから最適な場所を考えてまいります。

○塩川委員 会館における研修棟あるいは宿泊棟を使うのであれば低廉な価格で行える、宿泊なども一泊四千ぐらいとかという経費ですから。そういう経費というのが大きく膨らむことに実際なりはしませんか。

○岡田政府参考人 宿泊棟、研修棟の維持を行うために、年間、維持費がかかるということも含めて、どのような経費になるかということは考えていく必要があるかと考えております。

○塩川委員 維持費云々ありますけれども、リアルな研修でどれだけ多くの知見、交流ができるのか、その重みはやはりしっかり受け止めて、それは経費の問題で解消するような話じゃないと率直に思います。

 同じように、そういったジェンダー平等に係るそういった施設としての研修の取組と同時に、研修棟、宿泊棟は、民間の利用者からも貴重な施設として活用されてきました。

 デンマークの国民高等学校の一つで、エグモント・ホイスコーレンという学校が女性教育会館の研修棟、宿泊棟を利用したということで、障害を持つ生徒が四割、そういう学校における日本への修学旅行の宿泊先として、国立女性教育会館の宿泊施設を利用してきたということが挙げられています。

 修学旅行参加者の四十名ほどのうち七名から九名ほどが車椅子利用者であるため、通常のホテルではなかなか対応してもらえない中、国立女性教育会館の宿泊棟は、車椅子ユーザーの団体も泊まれるようバリアフリー環境が整備をされ、団体で受け入れてもらえるため大変貴重だということでありました。

 さらに、研修棟には調理室もあり、デンマーク料理教室などを通じた地元住民との文化交流も行え、また、川越の散策や秩父の寺院巡りなど、アクセスもよく、海外との文化交流の拠点にもなってきたわけであります。

 コロナ禍で実際には行われませんでしたけれども、二〇二〇年東京パラリンピックの際には、同校の全校生徒三百人の宿泊先として国立女性教育会館に予約が入っていた。こういう企画が可能だったのが、国立女性教育会館が持つ宿泊棟また研修棟の役割があったからこそであります。他に代え難い貴重な施設だった。

 三原大臣にお尋ねします。

 国内のジェンダー格差が深刻な下で、ソフト面の拡大を進めていくことは重要ですけれども、実地での研修や交流を全国規模で、国際規模で行う、そういう取組を更に進めることも重要であります。そのためにも、ソフトだけでなく、研修棟や宿泊棟、体育施設など、ハードも充実させていくことが必要だと考えています。

 その際に、全国規模の研修は民間等も利用して進めていくというお話でしたけれども、そもそも現行あるものをなくすわけですよ。そのまま維持すればいいのに、維持する経費が云々という話をしているわけであります。

 この点でも、研修棟、宿泊棟などの運営を困難にしているというのは、国から国立女性教育会館に出される運営費交付金の減額であります。交付金は二〇〇一年度の七億二千四百万円から二四年度には四億七千九百万円まで、約三割削減をされています。

 政府が行うべきは、会館に対してハードかソフトか二者択一を迫るような話ではなくて、ハードもやりソフトもやると拡充するように、運営費交付金を抜本的に増額することこそ国が行うべきことではありませんか。

○三原国務大臣 国立女性教育会館の施設の撤去について様々な御意見があることは承知をしておりますが、施設の利用率というのがかなり低迷していること、そしてまた老朽化に伴い毎年平均して二、三億円程度の修繕費や、警備そしてまた清掃のために多額の委託費を要していること、オンラインの活用やアウトリーチによって各地で研修を行うことでより多様かつ多くの参加者が見込めることなどを踏まえると、男女共同参画機構においては自前の研修施設を保有する必要性が乏しいというふうに考えております。

 このため、国立女性教育会館の機能強化を図るに当たっては、先ほど来お話がありますように、ハードからソフトへの転換、これを進める必要があると考えております。

 会館を機能強化した後におきましては、全国各地、民間施設を活用して、先ほど答弁ありましたけれども、宿泊研修、そしてまた幅広い分野の専門家の協力を得まして調査研究の実施など、特定の場所や方法にとらわれない多様な事業を展開してまいりたいと考えております。

 そのために機構に必要な機能を本館に集約することといたしまして、老朽化した宿泊棟、研修棟、体育施設等の施設につきましては、令和十二年度までを目途に撤去すべく、そして機構設立後速やかに関連工事に着手することを目指すことといたしております。

○塩川委員 運営費交付金を三割も削れば維持できなくなるのは当然なんですよ。それこそ見直すことによって、広く研修、宿泊の施設を活用した全国的なリアルの研修の場を保障していく、こういうことこそ本来、抜本的なジェンダー平等の取組を前に進めていく上で必要なことだ、そういった財政措置を後退させてきた国の責任こそ転換をすべきだということを強く申し上げておきます。

 次に、男女共同参画センターについてお尋ねします。

 法案は、現行では法律上明記されていない男女共同参画センターを、関係者相互間の連携、協働を促進するための拠点として法定化をするものですが、一方で、自治体に努力義務が課せられるのは拠点としての機能を担う体制の確保となっています。

 法案は、自治体に対して、物理的な拠点としての男女共同参画センターを設置する、こういう努力義務を課すものとなっているんでしょうか。

○岡田政府参考人 お答え申し上げます。

 今回、男女共同参画社会基本法に位置づけた連携、協働の拠点としての機能を担う男女共同参画センターは、必ずしも固有の施設を伴わなければならないものではございません。施設があれば事業の幅が広がるなど機能を発揮する上でのメリットはありますが、例えば複合的な公的施設の一室を活用することや、役所の男女共同参画主管課が男女共同参画センターとしての機能を担うこともあり得るものと考えております。

○塩川委員 固有の施設を伴うものではない、複合施設の一室と。複合施設の一部屋だけあって、それがこういう拠点施設と言えるんですか。

 例えば、埼玉県の男女共同参画推進条例を見ますと、総合的な拠点施設の設置として、男女共同参画の取組を支援するための総合的な拠点施設を設置するものと定めて、実際にWithYouさいたまという男女共同参画センターをホテルの建物に置いて、複合施設の中に施設として確保しているわけであります。ですから、箱物としての拠点施設として条例では決めているんですよ。

 だけれども、今回の法案では物理的な拠点の設置を求めていないんです。こういった規定を国が行うことが、既に物理的な拠点を設置している自治体に対して、物理的な拠点は置かなくてもよいのではないのか、そういうメッセージとなって、こういった物理的な拠点の施設の設置の後退を招くことになりはしないのか、こういう懸念が浮かぶんですが、この点については内閣府はどう考えるのか。

○岡田政府参考人 お答え申し上げます。

 現在、地方公共団体が設置、運営しているいわゆる男女共同参画センターは、法律上の根拠がなく、地方公共団体が条例等により設置、運営しており、その名称や目的、人員体制、予算、事業内容等は様々であり、中には十分な機能を果たすことができなかったものもあるため、今般、その目的や機能を法律上明らかにし、機能の強化を図ることとするものでございます。

 現在のセンターは、単独の施設のみならず複合的な施設に設置されている例も多く、地域の関係者相互間の連携、協働の拠点としての機能を果たすために、各地方公共団体が地域の実情に応じて柔軟に体制を確保することができる制度を設けるべきと考えております。

 一方で、一定の事業を行う場合にはしかるべき設備を整えることが望ましい場合もございます。今後、国として、センターの業務及び運営についてのガイドラインの作成に当たりましては、そうした事例も収集の上、地方公共団体によるセンター設置に当たっての手引となるよう取り組んでまいりたいと考えております。

○塩川委員 やはり、物理的な拠点施設があるということが地域における男女共同参画を推進をする、それがまさに拠点としての役割を果たすことになる、そういう点での法案の不十分点、問題点を指摘をして、時間が参りましたので終わります。


 ○塩川委員 私は、日本共産党を代表して、男女共同参画機構二法案に対し、反対の討論を行います。

 政府は、二〇二四年七月、国立女性教育会館の研修棟、宿泊棟、体育施設の撤去を目指すと表明しました。法案は、その具体化として、研修施設の設置を義務づける現行の国立女性教育会館法を廃止し、新たに設置する男女共同参画機構には研修施設の設置を義務づけないものとなっています。

 国立女性教育会館は、一九七七年、国立としては唯一の女性教育を担う施設として埼玉県嵐山町に設置されました。これは、国連が提唱した国際婦人年である七五年に第一回世界女性会議が開催され、各国が取るべきガイドラインとなる世界行動計画が採択されるなど、女性の権利拡充を求める歴史的な市民運動の盛り上がりに押されてのことです。

 研修棟、宿泊棟は、会館が主催する対面での研修の会場として、また市民運動の活動の場として、全国からジェンダー平等に携わる者が集い、共に学び合う貴重な交流の場となってきました。二〇〇一年に独立行政法人化した後は、何度も廃止や統廃合の議論が行われてきましたが、そのたびに運動によって守ってきたものです。

 会館に課していた研修棟を設置する法的義務を機構において廃止することは、市民運動と行政活動の両面からジェンダー平等を進めるという機構の機能を後退させるものです。廃止に対して市民団体やジェンダー問題に取り組む有識者から強い批判の声が上がっていることを重く受け止めるべきです。

 政府は、施設の維持管理に予算がかかることを廃止の理由に挙げていますが、国から国立女性教育会館に対して出される運営費交付金は、二〇〇一年度の七億二千四百万円から、二四年度には四億七千九百万円まで約三割削減されています。ジェンダー平等を進めるナショナルセンターとしての機能を発揮できるよう、十分な財政措置を行うのは国の責任です。会館の役割を軽視し、予算を削減してきた政府の姿勢こそ改めるべきです。

 深刻な国内のジェンダー格差を解消していくには、オンラインなどの取組を推進するソフト面とともに、対面での活動を保障するハード面の強化も両輪で進めていくことが必要であり、研修棟、宿泊棟を廃止することは認められません。

 そもそも、憲法と女性差別撤廃条約に基づいてジェンダー平等を進める国立女性教育会館は、独立行政法人ではなく国が直接運営すべきです。

 法案には、新たな機構を男女共同参画社会の形成を促進する中核的な機関、ナショナルセンターと規定し、自治体や市民団体の連携を促進するセンター・オブ・センターズとして位置づけるほか、自治体が設置する男女共同参画センターを初めて法定化するなどの前進面が盛り込まれていますが、研修棟をなくす本案の問題点は容認できません。

 以上、反対討論を終わります。

ニュージーランドのジェリー・ブラウンリー国会議長一行が額賀衆院議長を表敬訪問

 ニュージーランド議会は、一院制で任期3年。

 定数は原則120名。

 選挙制度は、小選挙区比例代表連用制。

 政党得票率に応じて各党に議席数を配分し、小選挙区当選者及び比例区名簿から議員が選出されます。

浦和駅東口で宣伝行動

 消費税減税が一大争点に。

 廃止をめざし、直ちに5%への減税、インボイス廃止を。

 年間12万円の減税効果に。

 政府は骨太原案で「減税よりも賃上げ」というが、賃上げの具体策なし。

 争点そらしに躍起。

 財源が最大の焦点に。

 大企業・富裕層優遇税制の見直しで消費税の5%への減税を!

埼玉県男女共同参画推進センター「Withyouさいたま」を視察

 埼玉県の男女共同参画の総合拠点施設。

 女性キャリアセンター、配偶者暴力相談支援センター、女性相談支援センター、女性自立支援施設の機能を担います。

 講座・研修、相談活動、、調査・研究などに取り組んでいます。

 年間相談数は1万件にも。

志木市長選挙告示、明るい志木市をつくる会の水谷としみ候補の応援に!

 水谷市長候補は、日本共産党の市議として9期36年、少人数学級を始め、市民要求実現の先頭に立って活躍してきました。

 義務教育学校計画ストップ、新複合施設計画の見直し、市内循環バス導入、学校給食費無償化の実現を!

 

 

 


埼玉・志木市長選告示/水谷氏が立候補

「しんぶん赤旗」6月10日・5面より

 埼玉県志木市長選が8日告示(15日投票)され、「明るい志木市をつくる会」の水谷としみ候補(79)=無所属新、日本共産党推薦=が立候補しました。ほかに現職の香川武文氏(52)=無所属=が立候補し、一騎打ちです。

 水谷氏は、市民の声を聞かずに進められている義務教育学校計画ストップや、市民体育館と市民会館の複合化の見直し、市内循環バスの導入、学校給食の無償化などの政策を掲げています。

 第一声には、共産党の塩川鉄也衆院議員が応援に駆けつけました。


市民の声聞く市政に/埼玉・志木市長選/水谷氏が第一声

「しんぶん赤旗」6月10日・12面より

 8日告示(15日投票)された埼玉県志木市長選で、「明るい志木市をつくる会」の水谷としみ候補(79)=無所属新、日本共産党推薦=が立候補しました。現職の香川武文氏(52)との1対1の選挙です。

 水谷氏は、市民の声を聞かずに、隣接する小学校2校、中学校1校をまとめる大規模な義務教育学校計画ストップや、市民体育館と市民会館の複合化の見直し、市内循環バスの導入、学校給食の無償化などを公約に掲げています。

 第一声で水谷氏は、大規模な義務教育学校計画について、昨年市が子どもや保護者に向けて実施したアンケートで61%が反対と回答したことを踏まえ「結論は出ている。義務教育学校とは結局、学校をつぶすことだ」と強調。現在の学校存続を願う市民の切実な声を受け止めるとし、「市民の声をまったく聞かない市政を変えたい」と訴えました。

 同義務教育学校の問題や女性議員か増やす活動に取り組んでいる市民、元小学校教員、青年、小学生の保護者、日本共産党の塩川鉄也国対委員長・衆院議員が応援のマイクを握りました。塩川氏は「国言いなりに公共施設削減を進め、まともに説明すらしないのが今の市政。水谷さんを市長に押し上げ、市民の声が生きる市政をつくろう」と呼びかけまし

【内閣委員会】八潮道路陥没事故/大規模化推進してきた国の責任で特別の財政措置を

 私は、下水道の広域化・大規模化を進めてきた国の責任を追及し、その責任に見合った財政支援を行うよう求めました。

 国土交通省の検討委員会は5月28日、埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故と同類の事故を防ぐための第二次提言をまとめました。私は、提言にある下水道の点検等の困難さに関する記述を確認。国土交通省は、▽地下にあり点検が困難である、▽大規模な下水道の下流部では常に流量が多いこと、▽硫化水素の発生や大雨による急な増水などによる危険、などを挙げました。

 私は、提言で下水道の点検・調査を行う判断要素として「事故発生時の社会的影響の大きさ」の視点を新たに盛り込んだことに触れ、「八潮の事故では120万人が影響を被った。下水道の広域化・大規模化を推進してきた国の責任は大きい」と指摘。国はその責任を受け止めて、大規模下水道管の維持・改築に特別の財政措置を取るべきだと強調し「新たな補助金・交付金を創設するのか。あるいは既存の補助金・交付金の総額を増やすのか」と質問。国交省は「予算の確保に努めていく」と答えるに留まりました。

 私は提言には問題点もあるとして、下水道料金の値上げを掲げていること、民間委託を推進する問題だらけのウォーターPPPの推進を掲げていることは容認できないと批判しました。

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「議事録」

第217回通常国会 令和7年6月6日(金曜日)内閣委員会 第26号

○塩川委員 日本共産党の塩川鉄也です。

 埼玉県八潮市の下水道事故について質問いたします。

 一月二十八日に埼玉県八潮市で発生しました下水道管路崩落に伴う道路陥没事故を受けて議論を重ねてきた国交省の検討委員会が、五月の二十八日に第二次提言を出しました。下水道の安全に関する基本認識について、下水道管路は極めて過酷な状況に置かれたインフラであるとしております。どのような意味か、国交省からお答えください。

    〔國場委員長代理退席、委員長着席〕

○松原政府参考人 お答え申し上げます。

 下水道管路につきましては、状況把握に高い不確実性を伴う地下空間に布設されていること、要は地上のインフラと比較して点検等による状況把握が難しいこと、下水中の硫化水素に起因して発生する硫酸は管路に化学的腐食をもたらすこと、特に大規模な下水道システムの下流部では下水の流量変動が小さく、メンテナンスのための流量調整が難しいこと、硫化水素の発生や降雨による急な増水など管路内作業には危険が伴うこと、このようなことから、過酷な状況に置かれたインフラであるとの認識が示されているところでございます。

○塩川委員 下水道管路というのは他のインフラにはない過酷な状況に置かれているということの説明であります。

 今後の下水道の点検、調査の在り方についてですが、管路の安全へのハザード、損傷の発生のしやすさと事故発生時の社会的影響の二つの視点から措置すべきとしております。どのような視点で取り組むということでしょうか。

○松原政府参考人 委員御指摘のとおり、第二次提言におきましては、下水道管路の点検、調査について、管路の損傷の発生のしやすさと、もう一つは事故発生時の重大な社会的影響の回避、これら二つの要素を勘案することが重要とされております。

 その上で、点検、調査につきましては、管路の損傷の発生しやすさが大きい箇所、こういった箇所については頻度を高める、社会的影響が大きい箇所では複数の点検の手段を組み合わせるなど方法を高度化すること、両者とも大きい箇所では頻度を高めることと方法を高度化することの両方、これを検討すべきであるとされております。

 一方で、限られた人員、予算で確実に点検、調査を実施する観点から、調査、点検にめり張りをつけるべきであり、管路の損傷の発生のしやすさと事故発生時の重大な社会的影響が共に小さい箇所については時間計画保全や事後保全とすることを検討すべきであるとされております。

 国土交通省といたしましては、この提言を踏まえて点検の頻度や方法について見直しを行い、強靱で持続可能な下水道を構築してまいります。

○塩川委員 下水道の点検、調査は、過酷な状況による損傷の発生のしやすさと事故発生時の社会的影響に関する視点に立って措置する必要があるということであります。

 この点で、事故発生時の社会的影響の大きさということにつきましては、今回の八潮の事故においても百二十万人の方々が影響を被る甚大な被害につながったわけですけれども、それも大規模化を推進してきた中で行われている流域下水道において、埼玉などが大きな規模になっている。

 こういった大規模化を推進してきた国の責任が事故発生時の社会的な影響をもたらしてきた、そういう国の責任が極めて大きいということをしっかりと受け止めるべきではないかと思うんですが、国交省、いかがですか。

○松原政府参考人 国土交通省といたしましては、このような同様の道路陥没事故が二度と起こらないようにという観点で、今回提言されました二次提言、こういったものを踏まえまして、しっかり老朽化対策について対応してまいりたいと考えております。

○塩川委員 事故発生時の社会的影響が大きいということをもたらしたのは、国が大規模化を推進してきたということがあるんじゃないですか。その責任をどう受け止めるのかと聞いているんですが。

○松原政府参考人 埼玉県におきますいわゆる流域下水道でございますけれども、この流域下水道につきましては、複数の市町村でそれぞれ下水道の整備を行っていてはなかなか時間もかかる中で、効率的に下水道を整備するために実施されてきたものでございます。

 いずれにしましても、このような今回の八潮における事故について、二度と起きないようにと重く受け止めまして、国交省といたしましては、しっかり老朽化対策に取り組んでまいりたいと考えております。

○塩川委員 こういった大規模化を推進をしてきた、そういう中で、百二十万人が被害を被るようなこういった事故にもつながってきた、そういった国の責任をやはりしっかり受け止めて、必要な財政措置や法制度の措置を行うべきだということを申し上げておきます。

 今回の八潮の下水道事故において、埼玉県が二月の補正予算に計上した九十億円の下水道管路復旧事業に対して、その後、三月十八日、国は、予備費四十五億円を使って、緊急下水道管路改築事業として、予備費において交付金を交付をしたところであります。ですから、九十億円に対して四十五億円、予備費で国が措置をしたということです。

 今回、埼玉県は、この二月の補正の九十億円の工事に続けて、六月の補正予算案に、下水道管の破損及び道路陥没への対応として約三十九億円を計上するとしております。三月の予備費で措置した緊急下水道管路改築事業と同様に、この三十九億円に対しても国として財政支援を行うべきではありませんか。

○松原政府参考人 埼玉県では、破損した下水道管の復旧に当たりまして、地盤改良や現場の臭気や騒音を軽減するための工事などを実施する必要があり、現在の予算額では不足が見込まれることとなったため、三十九億円の増額補正予算を六月定例会の方に提案することとしたというふうに承知しております。

 国土交通省といたしましては、埼玉県より工事内容の詳細などをよくお聞きしながら、必要な支援について検討してまいります。

○塩川委員 既に行われた九十億円の事業、更に継続するということですから、当然のことながら、二分の一の交付措置を行うなど必要な対策を取ることを求めていくものであります。

 下水道を利用する市民百二十万人の世帯や事業者に対して、お風呂や洗濯など排水の頻度を下げるなど、下水道の使用自粛を要請したのが今回の事故でありました。一時、固定電話や光回線のインターネットが利用できなくなるなどの複合的な被害も生じております。

 道路陥没箇所付近には、中川流域下水道の管路だけではなくて、八潮市の下水道管、八潮市の雨水管、八潮市の用水路、工業用水路、八潮市の水道、東京ガスのガス管、NTTの通信管などが地下部分に複層的に集中しておりました。大規模な陥没となれば、地域のインフラ、ライフラインが機能しなくなる深刻な事態に至るということであります。大規模下水道管路の維持、改築には特別の対策が必要であります。

 国交省の検討委員会の提言では、「補助金・交付金を効果的に活用し、特にリスクの高い箇所の計画的な施設点検・改築・更新を重点的に財政支援すべき」としています。また、「能登半島地震や八潮市における道路陥没事故等の教訓を踏まえた、集中的な耐震化・老朽化対策などに対し、国が重点的に財政支援すべき」とあります。これらを受けて、提言の「おわりに」では、全国特別調査に基づく大口径下水道管路の改築・更新や、大規模下水道システムのリダンダンシーの確保等について、予算要求や制度改正を要請しております。

 下水道事業に関する既存のメニューには、社会資本整備総合交付金や防災・安全交付金、これら交付金のスキームの一つである下水道総合地震対策事業、それに下水道基幹施設耐震化事業という個別の補助金があります。今回の提言を踏まえて、これらとは別に新たな補助金、交付金を設けるということでしょうか。

○松原政府参考人 お答えいたします。

 委員御指摘のとおり、有識者委員会の二次提言では、国として集中的な耐震化、老朽化対策を重点的に財政支援すべきなどの御指摘をいただいたところでございます。

 国土交通省といたしましては、この提言を踏まえた老朽化対策それから耐震化につきまして、本日閣議決定された国土強靱化実施中期計画に位置づけたところであり、今後、必要な予算の確保に努めてまいるとともに、大口径下水道管路の改築やリダンダンシーの確保を集中的に進めるために、必要な対応を検討してまいります。

○塩川委員 必要な対応というところに、既存のものに加えて新たな交付金、補助金の措置を行うのか。その点、もう一回。

○松原政府参考人 繰り返しになりますけれども、実施中期計画に盛り込まれた社会的影響が大きい大口径下水道管路の改築、それから多重化、分散化によるリダンダンシー確保といった取組を集中的に進めるために、必要な対応をしっかり検討してまいります。

○塩川委員 集中的に進めるということもありましたけれども、これは、要は既存の補助金、交付金について、それを増額をするということも考える、具体化をするということでしょうか。

○松原政府参考人 本日閣議決定された国土強靱化中期計画におきまして、下水道の耐震化それから老朽化対策が位置づけられたところでございます。この実施中期計画に位置づけられた取組も含めまして、下水道の耐震化、老朽化対策について必要かつ十分な予算の確保に努めてまいります。

○塩川委員 必要かつ十分な予算ということでは、必要な既存の補助金、交付金の総額を増やすということと同時に、例えば、そういった既存の補助金、交付金についてのかさ上げ措置を行うとか、そういうことも含めて考えるべきじゃありませんか。

○松原政府参考人 国土交通省といたしましては、中期実施計画、それから、先ほど来出てきております第二次提言を踏まえまして、下水道の強靱で持続可能な形を構築していくために、しっかり予算の確保等に努めてまいります。

○塩川委員 この八潮市下水道事故復旧のための複線化工事に埼玉県は取り組んでおりますけれども、その埼玉県からも予算総額の確保の要望が出されているところであります。

 やはり、既存の補助金、交付金の総額を増やす、また、必要であれば補助のかさ上げ措置を行う、さらに、求められる新たな課題等に対応した新たな補助金、交付金を創設する、そういうことを含めて、集中的にこういった大規模管路に対しての対策を進めていくことを求めるものであります。

 今回、事故原因の究明も県のところで進めておられるところですけれども、事故原因の究明に対して国がしかるべき対応を行うことを求めると同時に、是非、事業者や住民の方への補償についても、県が今対応しておりますが、国のしかるべき措置も求めていきたいと思います。

 それから、提言では下水道料金の値上げを掲げており、被害を被った利用者にツケを回すものであり、容認できるものではありません。また、広域連携に基づく大規模化が被害を深刻なものにしたわけで、広域連携の推進という方針は撤回をすべきだと思います。さらに、ウォーターPPPの推進も掲げているのは重大であります。

 担当の伊東大臣にお尋ねいたします。

 下水道事業に関して、国は民間委託の推進を図り、PPP、PFI事業の推進を図ってきました。前回もお聞きしたんですが、埼玉県の国への要望書では、現在、国が推進しているウォーターPPPについては、インフラの長期にわたる更新にめどがつくまでは、慎重に検討していただくようお願いします、また、下水道に対する国の財政的支援については、ウォーターPPPを前提としない制度設計を再考いただくようお願いをしますと、国によるウォーターPPPの推進に対して慎重な対応を求めております。

 こういった埼玉県の国への要望について、伊東大臣はどう受け止めておられますか。

○伊東国務大臣 塩川委員の御質問にお答えしてまいります。

 人口減少に伴いまして、地方自治体、地方公共団体の技術職員の減少が進む中、ウォーターPPPには、地方公共団体が最終的な責任を持つことを前提に、民間の人材や技術力の活用によりまして下水道等に係る施設の維持管理等を効果的に進められる等のメリットがあると認識をいたしております。

 そのため、国土交通省におきましては、下水道事業を将来にわたって持続可能なものとするため、令和九年度以降、地方公共団体が自らの資金だけでなく国の交付金等を活用して汚水管の改築を行う場合には、ウォーターPPPの導入を決定済みであることを交付要件としたと聞いているところであります。

 国交省が、ウォーターPPPについて、最終的な責任を地方公共団体が持つということを前提にして推進することにつきましては、私としては適切である、このように考えております。

○塩川委員 ウォーターPPPの先進事例の宮城県などではいろいろな問題が出ているわけで、問題だらけのウォーターPPP、PFI事業の押しつけはやめよということを申し上げて、質問を終わります。

農業関係4法案、野党4党・会派で共同提出

 日本共産党と立憲民主党、国民民主党、有志の会の4党・会派は、国有林野事業職員の労働基本権を保障する2法案と、優良な農作物の新品種育成と確保を国に義務付ける「公的品種育成促進法案」、在来品種の保存・利用を促進するため国や自治体の役割を定める「在来品種利用法案」を、衆議院に共同で提出しました。

 法案提出に、私と紙智子参院議員が同席しました。


国有林野労働者の権利2法案/新品種・在来品種保全2法案/野党4党・会派が共同提出

「しんぶん赤旗」6月5日・2面より

 日本共産党と立憲民主党、国民民主党、有志の会の4党・会派は4日、国有林野事業職員の労働基本権を保障する2法案と、農作物の新品種育成と確保を国に義務付ける「公的品種育成促進法案」、在来品種の保存・利用を促進するため国や自治体の役割を定める「在来品種利用法案」を衆院に共同提出しました。提出者には、日本共産党から田村貴昭衆院議員が名前を連ねています。

 国有林野事業職員に関する法案は、2012年の国有林野法改定で奪われた、国有林野職員の労働基本権を改めて保障するという立法です。共同提案は18年以来5回目。21年の衆院解散により廃案となったため今回再提出しました。

 公的品種育成促進法案は、18年の種子法廃止と20年の種苗法改悪に対抗するもの。各県の農場試験場で行われている公的品種育成事業を、再び国の施策として位置づけ、開発や試験、人材確保や財政措置などを義務づけます。

 在来品種利用法案は在来品種の保存や利用促進を、国や自治体の施策に位置づける法案です。地域特有在来品種を長期にわたり保存し、種苗の提供や作付けする農家への支援などを行います。

 法案提出には、日本共産党の塩川鉄也衆院議員と紙智子参院議員が同席しました。

埼玉県民大運動実行委員会の国会要請行動

 いまや消費税減税が大きな流れに。

 日本共産党は、消費税の廃止をめざし、緊急要求で5%への減税、インボイス廃止を訴え。

 1世帯当たり年間12万円の減税に。

 財源はこの間11兆円もの減税を受けてきた大企業や富裕層に応分の負担を求めるのが最も道理のある提案。