【選挙制度協議会】定数削減は「地方の声切り捨て」地方3団体から反対・懸念の表明

 選挙制度の在り方について、地方3団体から意見を聴取し、質疑を行いました。

 地方3団体からは「地方の声の切り捨てになる」などと、衆院議員定数の削減に反対や懸念を示す意見が出されました。

 全国知事会の平井伸治副会長(鳥取県知事)は、人口約27万人あたり衆院議員1議席の日本に対し、欧州は人口約10万人に下院議員1議席だとして「諸外国と比べ衆院議員の数が多すぎるわけではない」と指摘。「反対」「懸念がある」との知事が多数だった「共同通信」のアンケートを示し「大切な国会議員というパイプを安易に減らしていいのか」という懸念の表れではないかと述べました。

 全国市長会・地方創生対策特別委員会の水谷洋一委員長(北海道網走市長)は、「定数削減は、地方の声の切り捨て」、人口が減少したところから定数が削減されるとして「地方の立場から言うと、多様な院委、地方の声は非常に届きにくくなっていく」と批判しました。

 全国町村会の星學副会長(福島県下郷町長)は、「定数削減は地方の切り捨てになる。あってはならない」「地方から議員がいなくなる。地方の声をきいてくれる定数に」と訴えました。

 また、平井知事は、小選挙区制の弊害について「死票と議席のふり幅が大きい」と指摘。

 私は、今年2月の総選挙で全国289小選挙区の得票のうち、死票の割合が5割以上となった小選挙区が全国の半数に近い133に及んだことを示し、「死票が多く、多様なミニを切り捨て、民意と議席に乖離を生み出し、民意を歪める制度だ」として小選挙区制の廃止を主張しました。


定数削減は「地方切り捨て」/選挙制度協議会/地方団体から批判

「しんぶん赤旗」5月13日・2面より

 衆院選挙制度協議会は12日、選挙制度のあり方について地方3団体から意見を聞き、質疑を行いました。地方3団体からは「地方の切り捨てになる」など、衆院議員定数の削減への反対や懸念が示されました。

 全国知事会の平井伸治副会長(鳥取県知事)は、人口約27万人あたり衆院議員1議席の日本に対し、欧州は人口約10万人に下院議員1議席だとして「諸外国と比べ衆院議員の数が多すぎるわけではない」と指摘。定数削減に賛成の知事が5人の一方、反対が2人、「懸念がある」が12人だとする共同通信のアンケート結果を示し、「大切な国会議員というパイプを安易に減らしていいのか」との懸念の表れではないかと述べました。

 全国市長会・地方創生対策特別委員会の水谷洋一委員長(北海道網走市長)は、人口が減少したところから定数が削減されるとして「地方の立場から言うと、多様な民意、地方の声は非常に届きにくくなっていくのでは」と批判しました。

 全国町村会の星学副会長(福島県下郷町長)は「定数削減は地方の切り捨てになる。これはあってはならない」と訴えました。

 小選挙区制の弊害を巡り平井氏は、死票が多く、議席の振れ幅が大きいと指摘しました。

 日本共産党の塩川鉄也議員は、2月の衆院選で死票の割合が5割以上となった小選挙区が全国289のうち半数近い133に及んだと強調。「多様な民意を切り捨て、多くの死票を生み、民意と議席に乖離(かいり)を生みだし、民意をゆがめる制度だ」として小選挙区制の廃止を主張しました。


「議事録」

第221回特別国会 令和8年5月12日(火曜日) 第2回衆議院選挙制度に関する協議会

○塩川協議員 日本共産党の塩川鉄也です。貴重な御意見をいただき、本当にありがとうございます。

 衆議院の選挙制度協議会ですので、小選挙区制についてお三方にお尋ねいたします。  

 この二月の総選挙を見ましても、二百八十九の小選挙区で、候補者の得票のうち、議席に結びつかなかった死票の割合が五割以上となった小選挙区が全体の半数近い百三十三に及んでおります。比較第一党に有利な仕組みということもありまして、自民党は、小選挙区で得票率四九・二%で八六・二%もの議席となっております。

 私は、小選挙区制は、多様な民意を切り捨て、多くの死票を生み出し、民意と議席に著しい乖離を生み出す民意をゆがめる制度ではないかと考えておりますし、また、小選挙区制では、頻繁な区割り変更が当然一票の較差是正の下で行われることによって、それ自身が、現行の市町村の区画を尊重と言いながらも、度々の区画変更が結局地域分断にもつながっていく。

 そういう問題もあるという点で、このような小選挙区制の課題、弊害についてどのようにお考えか。先ほど平井知事から若干お話もいただいたんですが、平井知事も含めてお三方にお尋ねいたします。 

○平井伸治君 塩川議員から小選挙区制についてお話がありました。

 これは、アングロサクソン系の国で主に生まれてきた制度でございます。そのポジティブな面を言えば、国民がノーというふうに政権に突きつけることができる制度だということでありまして、選ぶという意味で分かりやすい制度であります。ただ、とても昔からある選挙制度でありまして、これ自体は、いわば人間社会において自然な選び方ということもあるのだと思います。

 ただ、そこで失われる民意があるのではないかということで、比例代表選挙というものを併用しているのが今の衆議院、あるいは参議院もそうかもしれません。そういうようなことが現に起きているということでありまして、その辺の弊害を是正するということも現行制度の中であり、それをどういうふうに評価するかということでないかと思っております。

○水谷洋一君 ありがとうございます。

 全国市長会として意見をまとめているわけではございませんので、市長会としての意見ではないのですが、今お聞かせいただいた範囲でお答えするとするならば、小選挙区における死票の問題が先生から御指摘がありましたけれども、このことは、地方として思うことは、政治の安定が必要だというふうに切実に感じております。そうした観点からいうと、小選挙区制における政権交代選挙であったり、政治の安定、議席の安定というものが必要であるならば、小選挙区制というのは私は一定の評価がなされるべきものだ、このように思います。

 そこのデメリットがあるとする、その一つのクリアの形として比例代表の並立制があるもの、このように私は思っておりますので、この件につきましては、是非先生方で御協議いただいて、あるべき姿を御議論いただければと思います。  政治の安定ということをいかにして選挙制度として求められるかということを地方としては求めたい、私はこのように思うところでございます。

○星學君 ありがとうございます。

 小選挙区制度についての関係は、先生方が協議会でお話しすることが必要かと思いますが、私は、いずれにしても、政治が安定するためには、議員の数が減ることは安定につながらないと思っています。ですから、制度そのものを検討していただかなければならないんですけれども、是非とも地方の切捨てにならない制度をつくっていただきたいということが町村会としての意見、私の意見でもあります。

 

埼玉土建の定期大会

 建設国保の維持強化をはじめ、建設労働者の暮らしと権利を守るために奮闘する埼玉土建の活動に敬意。

 ナフサショックに対し、建設資材の安定供給確保とともに、コロナ禍を上回る深刻な事態打開のため特別の支援策の実現を!

 一番の解決策は戦争の終結。

 米国に戦争やめよと迫ること。

建設アクション省庁要請行動に同席

 「シンナー、断熱材、塗料始め、建設資材が確保できない」「今の状況が続けば廃業だ」という深刻な実態の訴え。

 資材供給の実態把握、情報公開が必要。

 中小業者の資材安定確保策を実施せよ。

 「コロナの時よりもひどい」という声に応えて、緊急支援制度の創設を。

 

 


資材の高騰・不足支援して/建設アクションが省庁要請/共産・立民議員が同席

「しんぶん赤旗」5月9日・1面より

 米国とイスラエルのイラン攻撃が引き起こしたガソリン、建設資材の高騰に対して、建設関連の労働組合でつくる建設アクション実行委員会は8日、緊急の省庁要請を実施しました。経済産業省には中小建設業者支援や大企業の買い占め是正、財務省には消費税5%減税やインボイス(適格請求書)制度廃止、防衛特別所得税中止、厚生労働省には雇用調整助成金の拡充や社会保険料の減免などを求めました。

 東京土建一般労働組合の中村隆幸委員長は、「米国の暴挙で、ナフサ由来の建設資材が入手できない。高市早苗首相は十分あるというが、われわれのところにない」と訴えました。

 全建総連の松尾慎一郎書記次長は、「私たちも国土交通省や住宅建材・設備需給情報連絡会議に対策を求めている」と述べました。

 各組合が実態告発。「大工がホームセンターをまわって資材をかき集めている。大企業は確保しているというが、街場の職人に回ってこない」(埼玉土建)、「夏のエアコン入手困難が予想されている。コロナ禍以上の深刻さだ」(神奈川建連)と強調しました。

 経産省の担当者から融資制度の紹介がありましたが、組合員は「すでにコロナ融資を受けており、これ以上返せない。給付や恒常的支援を」と要望。「戦争を止めるべきだ。そのために日本政府は何をしているのか」との声もありました。

 日本共産党の畑野君枝、塩川鉄也、辰巳孝太郎各衆院議員、岩渕友、白川容子、山添拓各参院議員、立憲民主党の塩村文夏参院議員が同席しました。

防衛医大病院の建替工事及び新設の「外傷・熱傷・事態対処センター」について、防衛省からヒアリング

 防衛医大建設の際に、防衛医大と防衛庁(当時)、所沢市の三者協定において、施設計画については、事前に所沢市に説明するとなっています。

 防衛省・所沢市は、市民への説明責任を果たすべきです。

憲法記念日宣伝行動

 川口駅、浦和駅、大宮駅で梅村さえこ元衆議院議員、党川口・さいたま市議団らと。

 トランプ米政権言いなりでは平和はつくれない。

 軍事的抑止力の強化は戦争への道。

 紛争の解決は、武力や武力の威嚇でなく、対話を通じた外交努力で行うことが戦後の教訓。

 憲法9条を活かす政治こそ!


国民の声で国会包囲/埼玉/塩川・梅村氏ら宣伝

「しんぶん赤旗」5月4日・4面より

 日本共産党の塩川鉄也国対委員長・衆院議員と梅村早江子元衆院議員は憲法記念日の3日、埼玉県川口、さいたま両市で宣伝しました。山崎すなお県議、市議も訴えました。

 塩川氏は、国会では改憲勢力が多数を占めているものの、国民の願いとはかけ離れているとして「『戦争・改憲反対』の声を大きく広げ、国会を包囲しよう」と強調。梅村氏は、米国・イスラエルのイラン攻撃が多くの子どもの命を奪っていると批判し「憲法9条の力で日本と世界の平和をつくろう」と呼びかけました。

 訴えに足を止め、涙ぐみながら「トランプ(米大統領)はひどい。頑張って」と話した男性も。戦争体験者からの激励も相次ぎ、91歳男性は「集団疎開で1年半もの間、学校に行けなかった。戦争は絶対嫌」、川口駅前で訴えを聞いた男性(84)は「食料難でとにかく腹が減っていた。憲法が変えられたら、自衛隊員が戦争で命を落としてしまう」と語りました。

【「しんぶん赤旗」掲載】連休明け国会の焦点/共産党 平和・民主主義守る立場で正面対決

「しんぶん赤旗」5月2日・2面より

 国会では、命や暮らし、人権、平和を脅かす重大法案の審議が続いています。日本共産党は、平和・暮らし・民主主義を守り抜く立場で論戦し、高市政権と正面から対決しています。

 

「国家情報会議」設置法案

 衆院を通過した「国家情報会議」設置法案は政府の「スパイ活動」の司令塔として「国家情報会議」「国家情報局」を設置するもの。戦争する国づくりと一体で、市民監視や人権侵害を拡大する危険な法案です。

 衆院の質疑で私は、警察や自衛隊などの情報機関がこれまで実際に行ってきた市民監視と人権侵害について政府が反省も謝罪もしていない実態を明らかにし、情報機関の活動強化を図る同法案を厳しく批判。田村智子委員長は、政府が敵基地攻撃を可能とする長射程ミサイルの運用のために米国と共同で情報収集活動を強化し、米国の無法な戦争に付き従うものだとして、その危険性を告発しました。

健保法改定狙う

 健康保険法改定案は、国民皆保険制度を破壊する重大問題があります。医師が処方する医療用医薬品のうち市販薬と同等の効能を持つOTC類似薬の薬剤費を一部保険適用外とし、患者に負担増を押しつけます。

 衆院での辰巳孝太郎議員の追及で、OTC類似薬の保険外しの負担割合や対象薬剤のさらなる拡大のほか、保険外しの対象が診察や処置、手術などの医療行為全般にも広がる危険が明らかになりました。患者負担がはね上がり、必要な医療を妨げ、命が脅かされかねません。

 「国家情報会議」設置法案、健康保険法改定案は連休明けに参院で審議が始まります。徹底審議で廃案にするしかありません。

再審制度見直し

 冤罪(えんざい)被害者の救済に向けた再審制度の見直しを巡っては、超党派の国会議員連盟が掲げる検察官抗告(不服申し立て)の禁止や全面的な証拠開示を柱とする法改正こそ求められています。

 ところが政府は、再審開始決定への検察官抗告を維持し、証拠開示も限定的な改定案に固執。批判の世論が高まり、自民党からも批判を受け、国会に提出できない事態となっています。

 袴田事件は最初の再審請求から無罪確定まで43年を要しました。冤罪被害者の救済を遅らせている重大な要因は、検察官抗告と、再審における証拠開示についての明文規定がないことにあります。

 畑野君枝衆院議員と仁比聡平参院議員は質疑でこうした実態を指摘し、冤罪被害者救済のため検察官抗告の禁止、全面的な証拠開示が不可欠だと主張しています。

沖縄戦場化想定

 平和や人権を巡る法案も目白押しです。沖縄の戦場化を想定した自衛隊増強や、宇宙の軍事利用拡大を盛り込む防衛省設置法改定案は、地域の緊張と戦争の危機を高めるものです。

 国家・地方公務員を予備自衛官として動員しやすくするための「予備自衛官等兼業特例法案」も問題です。住民サービスの低下や予備自衛官応募への組織的圧力・強要の可能性も懸念され、労働組合からも反対の声が上がっています。

 入管法改定案は、外国籍の人が在留資格を更新、変更する際の手数料を、現行の6千円から最大10万円に、永住資格の場合は1万円から最大30万円に大幅に引き上げます。低収入など経済的な理由で手数料が払えなければ外国籍の人が日本で暮らすために不可欠な在留資格を失うことになり、生活基盤そのものを奪うことにつながります。

 個人情報保護法等改定案は、人工知能(AI)開発などの名目で、個人情報を第三者に提供する際の本人同意を不要とし、プライバシー保護を骨抜きにする危険があります。

 日本共産党は、これらの改定案に断固反対を貫き、徹底論戦する構えです。

衆院定数を削減

 自民党と日本維新の会は衆院定数の1割削減を狙い、選挙制度を議論する衆議院選挙制度協議会で定数削減を主張しています。

 4月16日に行われた同協議会では、自民・維新の主張を受け、座長の鈴木馨祐議員(自民党)が定数削減についても各党で議論するよう提起しました。これに対し日本共産党の塩川議員は、定数のあり方は選挙制度と一体で、定数削減の方向性ありきで議論を求めるのはおかしいと厳しく批判。野党各党も批判し、鈴木氏は「定数のあり方」について議論を求めると発言を改めました。

 定数削減は民意の切り捨てです。民意が届く国会を実現するためには、小選挙区制度を廃止して比例代表中心の制度に抜本改革することが求められます。

埼玉県中央メーデー

 高市首相は、定額働かせ放題の裁量労働制の見直しを掲げる一方、前政権が掲げた最賃時給1500円は投げ捨て。

 「自由な時間」をかちとるために1日7時間週35時間労働の実現とともに、大幅賃上げを!

 最賃1700円、非正規雇用の処遇改善、ジェンダー平等、ケア労働者の抜本的賃上げを!

 

 

 


私たちの運動こそが社会変える/メーデー各地/埼玉

「しんぶん赤旗」5月2日・11面より

 メーデーの1日、首都圏各都県でも、集会に労働者、農民、商工業者など幅広い人たちが参加し、大幅賃上げや物価高騰対策、憲法改悪・大軍拡反対などを訴えました。

 第97回埼玉県中央メーデーは、さいたま市の北浦和公園で開かれ、雨の中600人が参加しました。

 あいさつした藤田省吾実行委員長(埼労連議長)は 「私たちは民主主義をあきらめるわけにはいかない。世界の平和を愛する市民と連帯し、労働者の団結で憲法を守りぬこう」と呼びかけました。

 日本共産党から、塩川鉄也国対委員長・衆院議員、柴岡祐真県委員長らが参加。塩川氏は「大株主に富をまわすのではなく、働くみなさんの賃上げこそ実現させよう。みなさんと連帯し、暮らし・平和を守るために全力で頑張ります」とあいさつしました。

 蕨(わらび)市の頼高(よりたか)英雄市長や埼玉弁護士会の菊地陽一会長、安保関連法に反対する「オール埼玉総行動実行委員会」の小出重義実行委員長らも来賓あいさつしました。

 参加した年金者組合の71歳男性は「憲法が変えられてしまうのではと心配。こうやってアピールする場は大事だと思う」と話しました。


平和と民主主義 あきらめない/第97回埼玉県中央メーデー

新聞「新埼玉」6月より

 今年のメーデー集会は5月1日を中心に県内23力所で開かれました。第97回埼玉県中央メーデーはI日、さいたま市浦和区の北浦和公園で聞かれ、雨の中600人が参加しました。集会は「人権が守られる社会をめざし、声をあげよう」「平和を希求する世界の人々と連帯しよう」「大企業中心の経済政策から、国民・市民目線の政治へ変えよう」と呼びかけるメーデー宣言を採択。藤田省吾実行委員長(埼労連議長)は主催者あいさつで、「平和と民主主義をあきらめるわけにはいきません。世界の平和を愛する市民と連帯し、労働者の団結でこの憲法を守りぬこうではありませんか」と訴えました。

 藤田氏は「国家情報会議」設置法案や「スパイ防止法」をめぐる動き、軍事費確保のための「防衛増税」などに触れ、「現在の国会構成は必ずしも民意を反映していません。政冶の優先順位を、軍事よりも暮らしに変えようの声を上げていこう」と強調。高市早苗首相が狙う裁量労働制の拡大が、長時間労働を抑制しジェンダー平等の社会をめざす動きに真っ向から反するものだと批判し、「メーデーは労働者が8時間労働を要求したことが起源。今こそ原点に立ち返るべきではないでしょうか」と問いかけました。

 日本共産党からは塩川鉄也国会対策委員長・衆院議員と柴岡祐真埼玉県委員長が来賓として参加。塩川氏かあいさつに立ち、「高市政権になって『最低賃金を時給1500円円以上に』と掲げなくなりました。大株主に富を回すのではなく働くみなさんの賃上げを、の運動を大きく広げ実現させましょう」と呼びかけました。また、国会の憲法審査会で、改憲派の”本丸″である9条改定を正面から掲げられなくなっていると述べ、「国会を包囲する戦争反対・改憲反対の国民の声が、国会を縛る力につなかっています。連帯の力で、政治の暴走を改めさせる運動を大きく広げていきましょう」と力を込めました。

 頼高英雄・蕨市長、埼玉弁護士会の菊地陽陽一会長、安保関連法に反対する「オール埼玉総行動実行委員会」の小出重義委員長らが来賓あいさつ。埼玉県の萩原啓・産業労働部長が大野元裕知事のメッセージを代読しました。

北浦和駅前で宣伝行動

 メーデー参加者を激励。

 国際法違反の米国・イスラエルのイラン武力攻撃。

 イラン攻撃の中止を求め、軍事協力はしないことを強く求める。

 米国の国際法違反の先制攻撃の戦争に、自衛隊が参戦・加担することこそ、いま日本が直面する最大の危険。

 憲法9条が戦争させない一番の力

【「しんぶん赤旗」掲載】国家情報会議設置/健康保険法改悪/重大法案衆院通過 委員会で反対は共産党だけ/問われる野党の存在意義

「しんぶん赤旗」4月30日・1面より

 「国家情報会議」設置法案、健康保険法改定案など重要な法案が次々と衆院を通過しています。いずれも国民の命と暮らし、平和や人権に関わるものです。しかし、各委員会での採決で反対したのは日本共産党だけという状況です。

 22日の衆院内閣委員会で採決が行われた「国家情報会議」設置法案。私は、同法案が政府の「スパイ活動」を強化し、市民監視や人権侵害を拡大するものだと厳しく批判し、反対しました。それに対し、自民・日本維新の会の与党だけでなく中道改革連合、国民民主、参政、チームみらいの各党が軒並み賛成しました。

 中道の小川淳也代表は23日の衆院本会議での法案可決後、X(旧ツイッター)に動画を投稿し、「個人情報の過剰な収集や、政治利用は慎むという決議案で与党と合意した上で今回の判断に至った」と説明。国民の自由や人権制約について「非常に強い心配、強い不安がこれによって十分やわらぐとまでの確信に至っているわけではない」としながら、「この手の法案については最後、バランスが問われる」などと釈明しています。

 健康保険法改定案は、OTC類似薬の患者負担増を盛り込んでいますが、24日の衆院厚生労働委員会での採決では、自民、維新、中道、国民民主、参政、みらいがそろって賛成。日本共産党の辰巳孝太郎議員が「国民の健康を犠牲にするものだ」として廃案を求めて唯一、反対したのと対照的でした。

 同日には、衆院安全保障委員会で防衛省設置法等一部改定案が採決されました。沖縄の自衛隊の増強と宇宙の軍事利用の拡大を推進するものですが、ここでも反対したのは日本共産党だけでした。

 各委員会で日本共産党の議員がいなければ、国民の命や平和を脅かす重大法案が全会一致で可決されてしまう状況でした。

 日本共産党の田村智子委員長は23日の会見で、「国家情報会議」設置法案に委員会で反対したのが共産党だけだったことに触れ、「高市政権が改憲を掲げ、戦争する国づくりを進めるなか、正面から対決する野党の存在意義が一層問われている」と強調しています。

【「しんぶん赤旗」掲載】イラン情勢巡る審議を/国対委員長会談

「しんぶん赤旗」4月29日・2面より

 連休明けの国会運営を巡り、国会内で与野党国対委員長会談が開かれました。私は会談に先立つ野党の国対委員長会談で「イラン情勢を受けた暮らしや経済への影響や戦争終結に向けた取り組みについて、予算委員会で時間をとった審議を行うべきだ」と主張しました。

 与野党国対委員長会談は、自民党が衆院議院運営委員会に議席がある会派に出席を限定するよう主張したため、議運委に議席がない日本共産党を除く各会派の出席で行われました。

 私は野党の会談で「国会の運営についての議論は全ての会派が出席して行うべきだ」と主張。今国会開会時の与野党国対委員長会談には共産党も含め全会派が出席したと指摘し「出席させないのは国会の民主的運営に反し、許されない」と批判しました。

日弁連主催の「スパイ防止法について考える院内学習会」

 警察や自衛隊などの情報機関が過去、戦争反対や環境保護の市民の活動を監視し、違法判決が下ったにも関わらず、反省も謝罪もない。

 情報機関の情報収集=スパイ活動を強化する国家情報会議設置法案は、市民監視、人権侵害を増強する危険。

矢島つねおさんを偲ぶ会

 衆議院議員を4期14年務め、無駄なダムストップ、産廃不法投棄追及、テレビの字幕放送実現、豪雨災害の被災者支援など豊かな実績。

 埼玉県立川越女子高の教員として、また治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟や年金者組合での活躍など、矢島さんに感謝を伝える集いとなりました。


矢島元衆院議員「偲ぶ会」埼玉で

「しんぶん赤旗」5月5日・4面より

 昨年12月に94歳で死去した、日本共産党元衆院議員の矢島恒夫さんを「偲(しの)ぶ会」がこのほど、埼玉県ふじみ野市で開かれました。共産党ふじみ野市委員会と年金者組合上福岡支部有志の共催で、約100人が集い、献花しました。

 塩川鉄也衆院議員、増子典男・元共産党県委員長らがあいさつしました。

 塩川氏は、テレビに字幕をつけることや、無駄なダム建設のストップなど、矢島氏が国会で求めてきたことを紹介。増子氏は「選挙制度が大きく変わる中、1996年衆院選の比例北関東ブロックで金子満広さんと矢島さんの2議席を獲得できたことは私たちの希望となった」と語りました。

 「偲ぶ会」では、県立川越女子高校の物理教師、ソフトボール部顧問として働いた経験や、衆院議員勇退後は治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟や年金者組合などの役員として活動してきた矢島さんのエピソードが紹介されました。

 遺族からも「みなさんと出会えたことが父にとっては宝物。家ではいつも物を書き、決して怒らない穏やかな父でした」とあいさつがありました。

埼玉県党主催シンポ「改憲、暮らし破壊の大軍拡、政治の右傾化と対決する新しい共同を」

 船橋社民党埼玉県連幹事長、宍戸埼労連事務局長からあいさつ。

 小池書記局長、弁護士の伊須慎一郎さん、埼玉県市民ネットワーク県議の山田ゆうこさん、反差別市民活動家の中島麻由子さんからお話いただきました。

 

 


草の根の共闘で戦争止める/埼玉の共産党/平和と憲法シンポ/小池氏国会報告

「しんぶん赤旗」4月26日・4面より

 さいたま市浦和区で24日、日本共産党県委員会が平和と憲法をテーマにシンポジウムを開きました。社民党や地域政党の関係者、市民が登壇し、政治の右傾化への懸念を表明。「草の根の共闘の再構築が不可欠だ」との訴えに、会場いっぱいの参加者から拍手が起きました。

 国会情勢を報告した共産党の小池晃書記局長・参院議員は、総選挙で自民党が多数を得たものの、政権運営は行きづまっていると指摘。内政では公約の消費税減税には後ろ向きの一方で軍事費を急拡大し、武器輸出の全面解禁を国会の審議を経ずに決めたと批判しました。

 外交では、米国による国際法違反のイラン攻撃に追随し、在日米軍基地を使用させているとして「憲法9条に基づき、戦争を止める外交努力が必要だ」と強調。戦争による資材不足や物価上昇で、家計や経済に深刻な影響が出ていることにも批判が高まり、「国民との関係で深刻な弱さともろさを抱える政権」と評しました。

 国会では多くの政党が自民党に追随していると批判。市民を監視する「国家情報会議」法案や、患者負担を増やし、国民皆保険を揺るがす健康保険法改定案が、共産党以外の賛成で衆院や委員会を通過しており「政治が右に流れる時こそ、明確な左の対抗軸が必要だ」と述べました。

 一方国会外では若年層や女性の参加する抗議行動が広がり、地方の首長選挙での自民党系候補が敗北しており「平和と暮らし、憲法を守る新しい政治は実現できる」と話しました。

 弁護士の伊須慎一郎氏は、政府の進める「スパイ防止法」や憲法改定により、人権や自由が侵害されると危惧。国家機関は市民活動を現実に監視しており、IT技術の発達で個人情報を網羅的に蓄積することが可能になると述べました。

 埼玉県市民ネットワークの山田裕子県議は、選挙や県議会で共産党と共闘してきたと紹介。草の根の住民運動の意義にふれ「親しみやすさや共感を大切にしながら、議会の中の動きと、市民の動きをつなげていくことが重要です」と指摘しました。

 会社員として働きながら反差別活動に参加する中島麻由子氏は、クルド人などへのヘイトに対抗するため、デモや要望書提出を通じて、包括的な差別禁止条例制定を目指していると述べました。

 社民党埼玉県連合の船橋延嘉幹事長、埼玉県労働組合連合会の宍戸出事務局長があいさつ。共産党の塩川鉄也衆院議員が司会をしました。

【内閣委員会】自衛隊は百里航空基地内のPFAS汚染の調査、対策をせよ

 私は、自衛隊施設周辺のPFAS汚染について質しました。 

 環境省は健康リスクを低減するため汚染の範囲や原因の特定の調査を自治体に推奨しています。自治体の要請を受け、自衛隊がその施設内でPFAS等の水質調査を実施した施設は全国8カ所。すべて航空基地です。そのうちの千葉県の下総航空基地の排水口を今年の1月に調査したところ、PFOA,PFOSの合算値で24000ng/Lという高濃度の汚染が確認されました。

 私が「汚染の原因は何か」と問うと、防衛省の江原康雄大臣官房審議官は、「原因は不明」と答弁。私は、「PFAS等を含む泡消火剤を使用してきたのは事実か」と追及。江原審議官は「過去にあった」と認め、「浄水器の設置や基地外への流失防止策等の対策を取っている」と答えました。

 私は「下総航空基地では浄水器設置直下の数値は下がっているが、周辺地域の河川の数値は高いままだ。土壌の汚染も懸念されている。河川と土壌の調査も必要だ」と指摘。「地元自治体が、基地内の調査を要請した場合、調査するか」と問うと、江原審議官は、「関連自治体と緊密に連絡を取って必要な対応をする」と答えました。

 さらに私は、百里基地周辺の井戸で4100ng/LのPFASが検出されたことを挙げ、「百里基地内の調査をすべきでは」と迫ると江原審議官は「同じく適切な対応を取る」と答えました。

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自衛隊基地内の調査を/衆院内閣委/塩川氏、PFAS検出ただす

「しんぶん赤旗」5月7日・4面より

 日本共産党の塩川鉄也議員は4月24日の衆院内閣委員会で、自衛隊施設周辺で有害物質の有機フッ素化合物(PFAS)が高濃度で検出されている問題についてただしました。

 環境省は健康リスクを低減するため、汚染の範囲や原因特定のための調査を地方自治体に推奨しています。自治体の要請を受け、自衛隊は全国8カ所の航空基地でPFAS等の水質調査を実施。そのうち、今年1月に海上自衛隊下総航空基地(千葉県)の排水口で、PFASの一種のPFOAとPFOSの合算値で1リットル当たり2万4000ナノグラムという高濃度の値が検出されました。

 塩川氏が汚染の原因をただしたのに対し、防衛省の江原康雄大臣官房審議官は「原因は不明」と答弁。塩川氏が「PFAS等を含む泡消火剤を使用してきたことは事実か」と追及すると、江原審議官は過去に使用していたことを認め、「浄水器の設置や基地外への流出防止対策をとっている」と述べました。

 塩川氏は、同基地で浄水器を設置した直下地の数値は下がっているが、基地周辺地域の河川の数値は高いままだと指摘。土壌汚染の懸念もあるとして河川と土壌の調査が必要だと強調し、「地元自治体が基地内の調査を要請した場合、調査を行うか」とただしました。江原審議官は「関連自治体と緊密に連絡をとり、必要な対応をとる」と答えました。

 塩川氏は、航空自衛隊百里基地(茨城県)周辺の井戸でPFOSとPFOAの合算値で1リットル当たり4100ナノグラムが検出されたとして、同基地内の調査を要求。江原審議官は「適切な対応をとる」と応じました。


「議事録」

第221回特別国会 令和8年4月24日(金曜日)内閣委員会 第8号

○塩川委員 日本共産党の塩川鉄也です。

 今日は、PFAS汚染の問題について質問をいたします。

 最初に、汚染源特定の取組の関係ですけれども、環境省は三月二十七日、二〇二四年度公共用水域水質測定結果及び地下水測定結果を発表し、PFOS及びPFOAの指針値である五十ナノグラム・パー・リットルを超過した地下水や河川が全国で二十六都府県、六百二十九地点、新たに百三十地点で確認されたことが分かりました。河川や地下水の汚染地点が増えております。

 環境省のPFASハンドブックでは、自治体に対して、水環境中のPFOS、PFOAの指針値超過時の対応として、「汚染範囲の把握や排出源の特定のための追加調査等を行うことが期待されます。」としています。

 環境省にお尋ねいたします。

 なぜ、自治体が汚染範囲の把握や排出源の特定のための追加調査等を行うことを期待しているんでしょうか。

○高城政府参考人 お答え申し上げます。

 PFOS等に係る指針値の超過、これが確認された場合には、健康リスクを低減するために、飲用による暴露の防止が徹底されることが重要でございます。このため、調査等の実施主体である関係自治体において汚染の範囲の把握、それから暴露防止等が行われるよう、技術的な助言を行っているところでございます。

 このような観点から、ただいま委員御指摘のPFASハンドブックでは、「地域の実情に応じて、飲用摂取の防止、継続的な監視調査、汚染範囲の把握や排出源の特定のための追加調査等を行うことが期待されます。」と記載しているところでございます。

○塩川委員 健康リスクを低減するためだということであります。環境省は、自治体が汚染範囲の把握や排出源の特定のための調査をすることを推奨しているわけであります。

 そこで、防衛省にお尋ねいたします。

 自治体の要請を受けて基地内のPFOS等の水質調査を実施した自衛隊施設はどこか、その施設名を挙げていただけますか。

○江原政府参考人 お答え申し上げます。

 関係自治体の要請を受け、基地内におけるPFOS及びPFOAの水質調査を実施した自衛隊施設について申し上げますと、陸上自衛隊では北宇都宮駐屯地、海上自衛隊では下総航空基地、航空自衛隊では浜松基地、岐阜基地、芦屋基地、築城基地、新田原基地、那覇基地の八施設でございます。

○塩川委員 八施設、航空基地のところということであります。

 そのうち、下総航空基地の水質調査の結果はどうなっているでしょうか。

○江原政府参考人 お答え申し上げます。

 下総航空基地の直近の水質調査について申し上げますと、令和八年一月に基地内雨水排水口三か所を調査いたしまして、その結果は、PFOS及びPFOAの合算値で、うち二か所はそれぞれ一リットル当たり二万四千ナノグラム、千ナノグラム、残りの一か所は排水がなく測定不可であったところでございます。

 現在、下総航空基地では、PFOS及びPFOA濃度低減対策の調査検討業務を実施しており、これら雨水排水口に処理装置を設置し、処理後の排水は基準値以下となっているところでございます。

○塩川委員 二万四千という非常に高い濃度のPFASが検出されたということですけれども、なぜ二万四千という高い数値が出るのか、要因は何なのか。この点はどうでしょうか。

○江原政府参考人 お答え申し上げます。

 自衛隊施設との因果関係は必ずしも明らかでないところでございますが、防衛省としては、必要な関係自治体様や関係省庁様と協力をしていきたいと考えております。

○塩川委員 でも、汚染が出ていますよと。

 汚染源が何なのかというようなことについては明らかにしないんですか。

○江原政府参考人 お答え申し上げます。

 関係自治体様から調査の要請があったときには、これまでも関係自治体様の調査にできる限り協力してきたところでございまして、今後とも、関係省庁や関係自治体とも緊密に連携し、必要な対応を取ってまいります。

○塩川委員 航空機事故などがあったときに、消火のための泡消火薬剤、その中にPFOSが含まれているということは事実ですよね。

○江原政府参考人 お答え申し上げます。

 防衛省では、全ての自衛隊施設において、令和六年九月までにPFOSを含む泡消火薬剤の交換、処分を、また令和七年三月までにPFOS及びPFOAが混入した泡消火設備専用水槽の交換、処分を完了したところでございます。

○塩川委員 過去、PFOS、PFOAを含有する泡消火薬剤を使ってきたということはありますね。

○江原政府参考人 お答え申し上げます。

 今直ちに具体的日時について申し上げられるデータを持ち合わせておりませんが、過去にあったことはあると思います。

○塩川委員 航空機事故等に備えて、自衛隊の航空基地においても、PFOS含有の泡消火薬剤がかつて使用されているということであります。それが実際には基地外にも流出するという状況にあるわけで、先ほどもちょっと説明がありましたけれども、自治体から流出防止対策の要請もあったと聞いております。

 どのような取組を行ったのかについて、もう一回、説明ください。

○江原政府参考人 お答え申し上げます。

 関係自治体の要請を受け、PFOS及びPFOAの水質調査を実施した自衛隊施設のうち、下総航空基地、岐阜基地、芦屋基地、築城基地、新田原基地で基準値や指針値を上回りました。これらの施設につきましては、浄水器を設置したり、公共水道に切り替えたり、施設外への流出防止策を実施するなどしまして、必要な対応を取っているところでございます。

○塩川委員 県からの流出防止対策を受けて、処理装置による処理を実施したということであります。

 そういう点では、特定されている、高い数値が出ているようなPFAS汚染のところについては、処理装置でその直下のところのデータは大きく下がっているのは確かなんですが、しかし、地域全体を見ますと、周辺における河川でもまだ高い数値が出ておりますし、また土壌の汚染ということも懸念をされているところですから、こういった点についても留意をし、河川や土壌の調査も必要だということを申し上げておくものであります。

 このように、汚染物質の流出防止対策を講じるためにも、汚染源の特定が必要であります。

 防衛省にお聞きしますが、PFAS汚染範囲の把握のために、地元自治体から要請があれば、自衛隊施設内のPFAS調査を行いますか。

○江原政府参考人 お答え申し上げます。

 防衛省としては、これまでも関係自治体の調査にできる限り協力してきたところでございまして、今後とも、関係省庁や関係自治体と緊密に連携し、必要な対応を取ってまいります。

○塩川委員 そこで、茨城県小美玉市にあります航空自衛隊の百里基地についてお聞きします。

 茨城県と周辺自治体の調査によって、空自百里基地周辺に高い数値のPFASが検出されました。百里基地北側の下吉影地域で四千百ナノグラム・パー・リットルを検出し、そのうちPFOSが三千八百三十ということで、PFOA主体の近隣の鉾田市域と大きな違いがあります。

 PFOSは、油火災の泡消火薬剤として使用されてきた経緯があります。百里基地の北側には消火訓練施設があるので、その下流部に当たる地域から高い濃度のPFOSが検出をされているということではないのか。

 下総基地と同様に、百里基地内の汚染状況の調査を行う考えはありませんか。

○江原政府参考人 お答え申し上げます。

 令和七年六月、茨城県小美玉市が実施した調査で、下吉影の井戸から指針値を超えるPFOS及びPFOAが検出され、その後の令和七年九月の調査では指針値を下回ったと承知しております。

 令和七年九月、茨城県から百里基地に対し、基地内井戸の状況等について情報提供するよう要請があり、百里基地から茨城県に対し、令和六年九月に実施した基地内井戸三か所の水質調査の結果として、いずれも指針値以下であった旨、回答したところでございます。

 防衛省としては、これまでも関係自治体の調査にできる限り協力してきたところでございまして、今後とも、関係省庁や関係自治体と緊密に連携し、必要な対応を取ってまいります。

○塩川委員 高い数値が出たところで二回目には検出されなかったということですけれども、調査、検査の方で四千百が出た場所と二回目の検査をした場所は違うんですよ。小美玉市がそのように説明しておりました。そういう点では、まだまだその四千百という数値そのものは、その後何らか二回目以降の調査で変更とかはないわけで、いずれにしても高い濃度の汚染があるという状況も出ているわけであります。

 そういう点でも、改めて、こういった汚染状況において、地元自治体から要請があれば基地内、施設内の調査、検査を行う、そういう考えはありませんか。

○江原政府参考人 お答え申し上げます。

 先ほども申し上げましたとおり、防衛省としては、これまでも関係自治体の調査にできる限り協力してきたところでございまして、今後とも、関係省庁や関係自治体と緊密に連携し、対応を取ってまいります。

○塩川委員 是非、自衛隊として、汚染源の特定に取り組むことを求めます。米軍基地の汚染も極めて重大ですので、全国の基地の調査を行うことを求めるものであります。

 そこで、水質基準の見直しに関して、黄川田大臣にお尋ねします。

 四月一日から、水道法に基づく水質基準にPFOA、PFOSが加わり、今まで暫定値だった合計五十ナノグラム・パー・リットルが基準値となり、水道事業者は定期的な水質検査が義務化をされ、濃度が基準値を超えた場合に対策を講じることを求められるようになりました。

 一方で、この基準値が低いとの、要するに緩過ぎるとの指摘もあるわけであります。

 環境省の実施している十万人の親子を対象としたエコチル調査で、二〇二四年九月、信州大の研究グループが約二万五千人の妊婦の血中濃度を調査をし、妊娠中の母親のPFAS血中濃度が上昇すると子供の染色体異常が増える傾向があるとする論文を発表しました。母親の体内でPFASの血中濃度が二倍になると子供が染色体異常になる割合が二・二五倍に増えると推定できることが分かったということであります。

 その他のエコチル調査論文からも、母子への健康影響は、極めて低いPFAS暴露でも発生することが繰り返し明らかになっていると承知をしております。

 大臣にお尋ねしますが、是非、エコチル調査で得られた新たな知見を踏まえて、PFASの食品健康影響評価、耐容一日摂取量、TDIを見直す考えはありませんか。

○黄川田国務大臣 そのエコチル調査で得られた知見については承知しております。

 その上で、PFASに関わる水道水の基準については、今委員御指摘のとおり、本年四月より施行されたばかりでございます。その運用管理、最新の知見を踏まえた見直しの必要については、まずはリスク管理機関である環境省において点検すべきものと認識しております。

 そのような中で、水道基準の見直しが必要になった場合には、食品安全基本法第二十四条第一項第七号に基づいて、環境省より改めて評価要請がなされるものと認識しております。

 このように評価要請がなされた場合には、食品安全委員会としてしっかりと対応してまいりたいと思っております。

○塩川委員 最新のエコチル調査など新たな科学的知見が集積をしておりますので、是非、水道水の基準値やTDIの見直しをすべき、その点、環境省も含めた対応を強く求めて、質問を終わります。